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オリジナル小説・写真素材「お姫様倶楽部Petit」の更新記録&中の人の覚え書き
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この日記もどきは長期間書き続けられておりますため、過去ログ記事中にはリンク切れが多数発生しております。
なにとぞご容赦下さいませ。
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 覆面作家企画2参戦後書き。 2007年02月13日(火)10:36 問合等への回答
覆面作家企画2(html版ブログ版)無事終了でございます。

というわけで、ネジ子(紗爛)さま(追憶の夜想曲)ご提供の後書きテンプレを有難く利用させていただいた後書きをば。

■作品の番号&アドレス

■作品タイトル
のざらし


■ジャンル
本人は異世界ダークファンタジーのつもりの「ホラー」


■作者
神光寺かをり


■サイトタイトル&アドレス


■あらすじ
どことも知れない場所、いつとも知れない時。
誰とも知れない人に、何とも知れない物が語る。
彼が奪った物の話。
彼が奪われた物の話。
哀れなるかな、真実を見抜けぬ者よ。
報われることの無き骸よ。


■作品の発想、思いついたきっかけなど
現在連載中の某異世界ファンタジーのネタをひねっている最中、不意に
「腐肉が脱皮して美女になる」という「シーン」が浮かびました。
しかしながら本編では使えないので、お蔵入りになっておりました。
今回の企画を機にネタ帳をあさり、このネタをサルベージ。
どんどん膨らました結果、ああなりました。

ちなみに秘薬の材料の「星の欠片」は、モルダバイトをイメージしております。


■ストーリーの構築において特に気を使った点などを教えて下さい。
とにかく「はぐらかすこと」「混乱させること」
解らないことの愚かさ・見えないことの怖さを表現してみたかったので
あえて重要な情報のほとんどを読者に「伝えない」ように努めました。
そのために
「視野も人間も偏狭な男(知識がない、状況を理解できない、想像力が片寄っている)」
による一人称という形にしたのですけれど、果たして成功したでしょうか。


■削ったエピソードなどありましたらどうぞ。裏話歓迎です。
男が朽ちてゆくところは「小野小町九相図」のイメージから。
もっとグロするつもりだったのですけれど、
そこの描写がメインにしては話が変わってしまいかねないので、
アレで止めておきくことに。
(充分グロくなってしまいましたけれども)


■その作品の続編または長編化のご予定は?
いつか「旅の人たち」が絡む話が書ければいいなぁと……。


■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
作品の中でどこが、というよりは、
これが書けたことが嬉しいというか。
一人称も過度のグロ表現も、私としてはかなりの「冒険」でしたので。


■推理期間中。褒められた点は?
怖い、不気味、というご意見が多数頂けたことは、
怖い・不気味なものを書こうと意気込んだ我が身には嬉しゅうございます。
また言葉の選び方・文章などについてのお言葉も身に余る光栄でございました。


■推理されてみて、どうでしたか?
ただひたすら「ごめんなさい」としか申せようがありません。
「はぐらかし」を念頭に置きすぎた感があります。
やり過ぎて正体が不明になってしまったかも知れません。


■推理してみて、どうでしたか?
これだけバラエティに富んだ作品をこれだけ短期間に読んだのは初めてです。
推理は無理でしたが、様々な作品に出会えたことが幸せでございました。


■推理をかわすための策は用意しましたか?
それがテーマだったというか。
やり過ぎちゃってごめんなさい。


■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
一人称はさじ加減が難しいと痛感しました。
「それ」が狙いであったとは言え、読み手に情報が伝わっていないというのが、特に。
私めの力不足でございました。


■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
皆大変おもしろかったのですが、
自分には逆立ちしても書けそうにないと思ったのは、

A-12 ミルフィオリの夜に(有栖川さま>>Father time
B-06 生命 撒く者 〜 Panspermia(麻生新奈さま>>As Asas de ASOU
B-07 Xing(シン)(茅さま>>茅葺き屋根の家
C-07 カンブリアより愛を込めて(ブシィ=ナスカさま>>ダスヴィダーニャ
D-02 兄嫁(川辺都さま>>雨月
D-09 夜に一月蝿がやってきて(藍川せぴあさま>>サクラボシ
E-11 光の手(櫻井水都さま>>AQUAPOLIS
F-03 モトラタトラット (ハナモゲトラッタッタ語で「目が覚めたなら」という意味)(葉山郁さま>>氷の花束
G-03 クリスマス・オーナメントと子供と私(nekoiさま>>猫のあしあと。
H-09 ホシのヌシ釣り(天照 史嗚さま>>新ジャンル カオスなんとか


■読み手さんに一言。
繰り返しになりますが、
大変申し訳ございませんでした。
いろいろとごめんなさいです。


■他の参加者さんに一言。
一読者として、大変楽しませていただきました。
ありがとうございました。


■企画者さんに一言。
まず、個人的にいろいろとお手数をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
また、大変な企画が成功裏に終わりましたこと、お喜び申し上げます。
この企画に参加しなければ出会えなかったステキな作品たちに
引き合わせてくださったことに感謝いたします。


 覆面作家企画2を読む Cブロック 2007年02月13日(火)09:48 問合等への回答
覆面作家企画2 Cブロック(html版ブログ版)の読後感です。
自分の所属ブロック故、2007/02/13 推理終了後に公開となりました。
(身バレ厳禁がこの企画のルールでございます)

<!-- 定型句ここから -->

書き手を推理すると言うのがこの企画の醍醐味ではありますが、何分当方ワトソン脳ゆえ推理は無理。
感想とも言えぬ「読後感」をちらちらと書いてゆくに留めます。
なにとぞご容赦を。
なお、未読の方はネタバレ注意。
また、執筆者の皆様には、見当違いのことばかり申し上げておりますこと、お詫び申し上げます。

<!-- 定型句ここまで -->

C-01 魚の泳ぐ場所(HTML版)ブログ版
児童文学・童話
現代の外国
さもなくば、牧歌的な異世界

山奥の丘の上の小さな家。
湖が凍るほどの寒さの中で、
その子が見た「星」が落ちるさまは、
そして「星」が帰って行く後ろ姿は、
果たして現実だったのか、
或いは眠れない夜に見た夢だったのか。

誰も信じてくれない、彼だけの不思議。

C-02 流れ星との待ち合わせ(HTML版)ブログ版
異世界(多分「片側」は現実世界)

空の向こう側には、そちら側なりの営みがあって、
こっち側からは見えない努力と労働が行われているのであります。

エリートチックな職業もあり、閑職もあり。
芸術家気質の人もいれば、気楽な稼業と決め込んでいるヤツもいる。

彼らのまじめな仕事によって、こっち側はいつもの風景を眺められる。
彼らのちょっとした悪戯心で、こっち側の風景はすこしだけ変わる。

すこぶる人間的な彼らだから、小さな願いは叶えられる。

明日も良い一夜でありますように。


C-03 星になるよ(HTML版)ブログ版
現代日本、児童文学。

言い方が悪いけれど、子供はすこぶる単純だ。
単純だからすぐに信じ込む。
単純だからすぐに傷つく。

言い方が悪いけれど、大人は変なところで単純だ。
単純だから自分の知っていることが総て正しいと思いこむ。
単純だから相手にもそれを知らせようとする。
(もっと不適切な言い方をすると「教化しようとする」)

大人に「嘘を吐かれた」子供と、
大人に「夢を壊された」子供は、
大人が思う以上に落ち込んでしまうし、立ち直りが遅い。
下手をすると一生トラウマを抱える。

この先生は、アフターフォローのできる人だから良かったけれど……。


C-04 星の砂漠(HTML版)ブログ版
異世界ファンタジー

人が死ぬと星になる。
星が落ちると人になる。

多分星は人になりたがって落ちてくるんだろう。
いろいろなモノを失ってでも。

そしてまた星となって戻ってゆく。
いろいろなモノを失って……。

少年にはまだその理は解らない。
解らないから危険を冒してでも
大切な人が星に「帰る」のを食い止めようとする。

そのまっすぐさこそが、人(?)を動かす。


C-05 かくして塔は放棄される(HTML版)ブログ版
大正ロマンな日本。
(どことなく、漱石っぽい先生と住み込みの書生)
主は仰せになった。
「彼らがみな、一つの民、一つのことばで、このようなことをし始めたのなら、今や彼らがしようと思うことで、とどめられることはない。
さあ、降りて行って、そこでの彼らのことばを混乱させ、彼らが互いにことばが通じないようにしよう。」
こうして主は人々を、そこから地の全面に散らされたので、彼らはその町を建てるのをやめた。
創世記11章:6節〜8節

ときに先生。
「塔」を放棄した横田君に、
「塔」の残骸を提示しても、
理解してもらえないかも知れませんぜ。


C-06 My Dear Starlet(HTML版)ブログ版
タイトルを直訳すると「愛しの小さな星」。

誰に対しても優しい。誰からも好かれる。
そんな人間を「演じる」のは大変なことでして。
本質がそこから掛け離れている人間が演る場合は、特に。

たいていの場合どこかにほころびが生じて、
手痛いしっぺ返しを喰らうことになる。

現実との乖離が大きければ大きいほど、跳ね返ってくるものもでかい。

「女」は怖いですよ。
ご用心、ご用心。


C-07 カンブリアより愛を込めて(HTML版)ブログ版
転生モノ、と別けて良いのかどうか。

そのころ大海を制し、食物連鎖の頂点にいたある節足動物。
あの頃は小さく、原始的で弱々しい存在だったある脊索動物。

節足動物はやがて種を絶やし、脊索動物は進化して地上に満ちた。

消えてしまった存在は無価値なのかと、古代の記憶を持つ彼は思う。
ならば自分に価値はないのかと、記憶の中の自分が悩む。

巨大な捕食者は、背中に貼り付く小さな生き物(餌)の存在を知らなかった。
悩める少年にとって、背中に負う小さな女の子の存在は大きい。

価値なんてモノは、人が決めるモノじゃないさ。
多分ね。

C-08 のざらし(HTML版)ブログ版
拙作です。
言い訳は、別のところでいたします。

C-09 とある日、見覚えのある日常。(HTML版)ブログ版
ジャンルを書いちゃうと、それだけでネタバレになってしまうので……。

そこに「人」がいる限り、日常生活は繰り広げられる。
そこがどこであろうと、人の暮らしは大差ない。

仕事に疲れて、友達と愚痴を言い合って、人の恋路にちょっと嫉妬して。

そこに「人」がいる限り、日常生活は繰り広げられる。


C-10 秋空の約束(HTML版)ブログ版
異世界。
ただし「大きな違い」以外はかなり現代の日本に近い感じの世界。

職人気質の父親は、倅のわがままなんか聞いてくれない人だった。
その頑固者が、小さな約束をした。
とても大それたことをしでかす約束。

その大それたことは多分、父親自身の夢でもあったんだろう。
いつかでかいことをやりたいと、誰しも思うものだから。


C-11 Floating(HTML版)ブログ版
これは「エブリディマジック」の部類かな。

時間に追われるって感覚は、時間の概念がある人にしかないものだ。

一秒の概念がある人は、秒針に追い立てられて走る。
一分刻みの人は、長針に追いかけられて走る。
一時間の人は、短針に追われて駆ける。

一日の人は太陽に追われてせかせか歩く。
一月の人は月に追われてとぼとぼ歩く。
一年の人は地球と一緒に散歩する。

その散歩の足並みも、
宇宙から……時間の概念がない世界から見たら、
酷くせせこましかろう。

そんなことを考えていても、目が覚めると思うんだ。
あと一分、眠っていられるって。

 覆面作家企画2を読む Hブロック 2007年02月08日(木)16:08 問合等への回答
覆面作家企画2 Hブロック(html版ブログ版)の読後感です。

このブロックには、この企画の管理人さんである青野優子さま(サイト:アオノワクセイ)がおられますね。

<!-- 定型句ここから -->

書き手を推理すると言うのがこの企画の醍醐味ではありますが、何分当方ワトソン脳ゆえ推理は無理。
感想とも言えぬ「読後感」をちらちらと書いてゆくに留めます。
なにとぞご容赦を。
なお、未読の方はネタバレ注意。
また、執筆者の皆様には、見当違いのことばかり申し上げておりますこと、お詫び申し上げます。

<!-- 定型句ここまで -->

H-01 星摘み HTML版ブログ版
現代ロウファンタジー。

奇跡は滅多に起きないから奇跡だ。
小さくて、純粋で、切実な祈りは、奇跡を呼び込む。
彼らの願いは、比類無く強い物であったからこそ、叶えられた。

でも本当は、感動の大きさと幸福度とは比例しないものなのだ。

ただ、奇跡の感動は大きすぎて、当たり前にある幸せよりも輝いて見えてしまう。

無くした愛情に再び巡り会う、奇跡的な幸せ。

でももっと幸せなことは、ずっと愛されていること。
ずっと愛していること。


H-02 流るる星の行方 HTML版ブログ版
異世界ファンタジー。

育ての親と実の親。
子供にとって重要なのはどっちだろう。
それは答えのでない命題。

少なくとも彼女には、最初から存在しないも同然だった実の親などよりは、
自分を厳しく鍛え上げてくれたその人の方が、より重要だった。

たとえ事をなしたがために重い宿命を背負うこととなったとしても、彼女は後悔などしまい。


H-03 黒衣の天使と夜の闇 HTML版ブログ版
現代、ロウファンタジー。

高いところは嫌だ。
落ちてしまいたくなる。

飛んでしまったらどうなるだろう。
(どうなるかなんて、簡単に想像できるのに)
そう思ってしまう。

もしかしたら「招かれている」のかも知れない。
人ならざる物か、あるいは自分自身の願望の具象に。

だとしたら、それを止めてくれるのはなんだろう。
人ならざる物か、あるいは自分自身の希望の具象か。


H-04 インプリンティング HTML版ブログ版
現代。甘酸っぱい青春恋愛もの

タイトルは「刷り込み」の意。
卵からかえったばかりのひよこが、初めて見たものを親だと思いこんでしまうという、アレのこと。


誰かの一言が、その後の運命を変えちゃったりすることがある。
でも大概の場合、その一言の発言主は、
言ったことなんか綺麗さっぱり忘れてしまっていたりして。

忘れてしまった当の本人の記憶を呼び覚ますのは大変だ。
思い出してくれない可能性の方が高い。
思い出したとしても「その程度のこと」と軽くあしらわれるかも知れない。

何事も切り出すタイミングが大切。
その時期がまだ来ていないなら、もう少し黙っていても、多分大丈夫。


H-05 吸血鬼、1280円。 HTML版ブログ版
現代ロウファンタジー。

ツンデレのヴァンパイアというと、なんか違って聞こえるけれど……。

少なくとも発する言葉は本心とは掛け離れている。
その上、怪しさ爆発なのになぜか家庭になじんでいる。

「現実離れした押し売り労働者」
というよりは、
「異界からの押しかけ亭主」
かも知れない。


H-06 星は虚ろの月を抱く HTML版ブログ版
外国舞台。ちょっと昔な雰囲気。
カニバリズムが駄目な人にはお薦めできないのでご注意を

etoileは星。
soleilは太陽。
luneは月。

星は月を見る。
月は太陽を見る。
太陽は月を照らす。

星は太陽でもある。
その星は自分があの月の太陽だと思っていた。
あの月が選ぶのは自分だと信じていた。

でもその月は別の太陽の月だった。

星はそれを認めたくなかった。
自分も太陽であるが故に。

(時に、エトワールは女性名詞なれど、
 ソレイユは男性名詞でリューヌは女性名詞なのよね……
 お話にあった命名ではあるけれど、ちょっと惜しい気がする)


H-07 教授(プロフェッサー)が目覚めない HTML版ブログ版
現代。コメディ(かな?)

謎の言葉を残し昏睡した教授。
助手はその言葉の示すものを探求する。

探求は時として妄想をはらみ、脱線し、迷走する。

果たして謎は解明されるのか……?

文字の塊がどっと押し寄せてくるような「推理」の描写が楽しい。


H-08 星の実 HTML版ブログ版
ファンタジー。ヨーロッパ風のどこか。

好きな人が幸せになるのは嬉しい。
好きな人を幸せにするのが自分でないのは悔しい。
好きな人が行ってしまうのは悲しい。
好きな人を行ってしまうのを止められない自分が悔しい。

独り占めにしたかったのは、伝説の星の実なんかじゃなかった。
独り占めにしたかったのは、星よりも大切な君。

悲しいけれど、悔しいけれど、
好きな人が幸せになるのは嬉しい。


H-09 ホシのヌシ釣り HTML版ブログ版
SFコメディ。

様々な惑星の人々が乗り合わせる宇宙船。
そこはカッコイイ未来空間なのだけれども、
同時にとってもずぼらな生活空間。
だって人間が住む場所ですから。

久々の寄航で浮き足立つクルー達。
それぞれがそれぞれの休暇を楽しんでいる模様。

でもここは光速移動可能な宇宙船の中。
相対性理論に基づいた物理法則によりクルーは浦島太郎のようなもの。
切なくも笑える昔話なんかを蕩々と語る老飛行士もいたりして……。

彼らは宇宙そらでも泥臭く生きている。


H-10 ツインズ HTML版ブログ版
現代。

少女は不思議な生き物だ。
別の少女と一心同体になることができる。

連れ立って遊びに行き、連れ立ってトイレに行行くように、連れ立って死にに行くことすらある。

自分ともう一人とが同じ存在であることが、彼女にとって当たり前のことだった。
だからちょっとした違いが、許せなくなった。

相手も許せない。自分も許せない。
だって二人は同じなのだから。

自分ともう一人とが同じ存在であることが、彼女にとっても当たり前のことだった。

もう一人がいなくなった今でも。


H-11 あの星が流れたら HTML版ブログ版
現代。ちょっと転生物

企業戦士って言葉は、もう古いのかも知れないけれど、彼はそういう人物だ。
一生懸命が過ぎて、後ろを見ることができない人。

彼女は、そんな彼が好きだった。
だから何度も何度も彼と出会おうとする。

彼女が惚れた時の彼は、戦士じゃなくて武士だったけども。
その頃の彼は、お家大事が過ぎて、後ろを見ることができない人だった。

今も大して変わらない。いいや、全く変わらない。

そして彼は帰って行く。
彼女はそれを見送り続ける。

 覆面作家企画2を読む Gブロック 2007年02月03日(土)14:49 問合等への回答
覆面作家企画2 Gブロック(html版ブログ版)の読後感です。

言い訳に追加:風邪引きで脳みそが回りません。

<!-- 定型句ここから -->

書き手を推理すると言うのがこの企画の醍醐味ではありますが、何分当方ワトソン脳ゆえ推理は無理。
感想とも言えぬ「読後感」をちらちらと書いてゆくに留めます。
なにとぞご容赦を。
なお、未読の方はネタバレ注意。
また、執筆者の皆様には、見当違いのことばかり申し上げておりますこと、お詫び申し上げます。

<!-- 定型句ここまで -->


G-01 暗闇にまたたく html版ブログ版
異次元(精神世界)迷い込み。

無垢であることの凶暴性は、子供の残酷さと重なる。

逃げ出したい人々が取るあの行動の結果を、本人は見ることがない。
ドロドロとした汚れ、目を背けたくなる痛みと悲しみの残骸。
それを見せつけられるのは、自分の大切な人たち。
誰かを苦しめたくないなら戻って来い。
この痛々しい世界が、お前の居場所に他ならない。


G-02 月の隣 html版ブログ版
学園。友情物。

そこにいることすら気付けなかった、見知らぬ隣人。
クラスという狭いコミュニティだからこそ、彼の存在が目に入らなかった。
大切な物に気付くには、時として痛みが必要なのかも知れない。
気付けたことが嬉しい。
相手のことも、自分自身の価値にも。


G-03 クリスマス・オーナメントと子供と私 html版ブログ版
一人称。現代。ロウファンタジー

何でここにいるのだろうと悩むことは希にある。
何かを手に入れたいと願うことは常にある。
自分を「壊して」までそれを手に入れようとするか、
そこまでは「動けずに」いるか。
動いて失敗したヤツを嘲笑うことは往々にしてある。
そいつが羨ましくてならないことがたまにある。
そんな自分が嫌いになって愚痴をこぼすことは良くある。
人間誰しも。いわんやひとがたをや。


G-04 さいはての星 html版ブログ版
異世界。

「常識」「戒律」「掟」
コミュニティを守るためには、必要なことではある。
故に、そこから外れたものを蔑み、
時として怒りを向けるのは、
理性あるものとして当たり前の行動。

自分が獣とは違うと「思いたい」我々の持つ理性とは、
まあその程度のこと。

違いがあるということを知るのは正しい。
違う考え、違う常識があるのだと言うことは、
むしろ知るべきだ。

でも違いを受け入れられないのは不幸だ。
そこから争いと悲劇が起きる。


G-05 星より甘やかに html版ブログ版
現代。棋士の世界。

不肖の弟子が一人。

自分は師匠のようになりたくて、
自分は師匠のようになれない自分がふがいない。

遠い存在であるその人に、
自分のような(比べることは間違っているかも知れないが)弱さがあると知り、
ちょっと安心したような、ちょっと勇気づけられたような。


G-06 花に星 html版ブログ版
異世界ファンタジー

対極にある二人が引かれ逢うのは、
いわば運命のごときこと。
さすれば、
高みにあるものは落ちるがさだめであり、
低きにあるものは登り行くがさだめであろう。

上り下りが交わる一点は、地よりも深く、空より高い。


G-07 峠の我が家 html版ブログ版
SF。

故郷を離れて幾星霜。
違う土地をにたどり着き、新しい家に住み暮らし、
人々がその地の土となり果てて、先祖の顔を忘れても、
子供達は遠いふるさとを思い出す。

いや、「思い出す」という表現は可笑しいか。
個人としてそれを憶えている訳ではないのだから。

母なる大地の記憶は、多分血脈の中に流れ続ける。
見知らぬ故郷は、永遠に懐かしい。


G-08 勝負 html版ブログ版
時代物

そう思いこんで、そう思いこまされて、
すり込ませて、信じ込んで、
すがって生きてゆく。

疑念はある。
だがそれ以外に我が身を支えるものはない。
よしんば正しくても、疑念の方が間違いなのだ。

遠くに別の支えが目に入る。
引き寄せて抱く。
それでも己に癒着した支えは手放せぬ。

侍とは、この世で一番悲しい生き物と見つけたり。



G-09 金曜日の屋上 html版ブログ版
現代。

そのフィルムとの出会いが、二人の男の人生を動かした。
その男には「失敗の始まり」。
別の男には「幸福の転機」。

二人の出会いは、彼らの人生を動かした。
その男には「精算の失敗」。
別の男には「トラブルの始まり」。

共通の話題は、世代を超えて友情をはぐくむ。

お茶目な叔父さんに、幸せな青年に。
二つの人生に乾杯。


G-10 星色謎解き html版ブログ版
現代。児童文学? 

暗号、推理、冒険。
頭のいい、ちょっとおませな「子供」が大好きな物。

子供は素直と言うけれど、そうとは限らない。
恥ずかしがり屋で、大仰で、遠回しで、芝居がかったことが大好きで。

ない知恵ある知恵振り絞って、楽しいことを考える。
それは好きな人と長く一緒にいたいから。

大人になったら、絶対にこんな楽しい冒険はできなくなるんだ。


G-11 その手に星の砂を html版ブログ版
SF。

捨てられた星。
去ることができるのは、選ばれた人。
残されるのは、残りの大半。

選ばれてしまった人がいる。
選ばれるつもりもすらない人がいる。

出会わなければ、こんな寂しさを味わうことはなかっただろう。
出会わなければ、こんな優しさを感じることはなかっただろう。

去る人は、残してゆく人の思い出を握り締め、
残る人は、去っていった人の思い出を胸に抱く。

それぞれの道が交わることは、もうない。

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