ケリュケイオンはギリシア神話の伝令神ヘルメス（ローマ神話のメルクリウス）の持物で、２匹の蛇が巻きついている杖。カドゥケウス（伝令使の杖の意）とも呼ばれる。
占星術の「水星」のシンボル「☿」の元になっている。
そこから、メルクリウス（英名：マーキュリー）を名称の由来とする水銀（英名：マーキュリー）のシンボルともなった。
現代では商業や交通、印刷のシンボルとして利用されることが多い。
よく似たアスクレーピオスの杖と混同され、医療機関のシンボルに用いられることもある。

アスクレピオスの杖は、ギリシア神話に登場する名医アスクレピオスの持物で、蛇の巻きついた杖。医療・医術のシンボルマーク。
アスクレピオスはアポロンの子で、死者をも生き返らせた名医。冥王ハデスが己の民である死者が現世に戻ることに憤慨し、世界の秩序を乱すとしてゼウスに訴えたため、ゼウスの雷で殺された。
後に天に上げられ、蛇遣い座となった。