クレール光の伝説


誕生石の由来は、聖書の記述か?
新約聖書 ヨハネの黙示録 21章19,20節
都の城壁の土台は、さまざまな宝石で飾られていた。第一の土台は碧玉、第二はサファイヤ、第三はめのう、第四は緑玉
第五は縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉石、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
(財)日本聖書協会 口語訳聖書より
キリスト12使徒のアトリビュート(持物…じぶつ。その人物・神仏を象徴する持ち物)
聖アンデレ(アンドレイ)――ブルーサファイア
聖マッテア(マティア)――クリソライト(現在のペリドット、またはクリソベリル・金緑石
聖バルトロメオ(バルトロマイまたはナタナエル)――レッドカーネリアン
聖ペテロ(シモン・ペトロ)――ジャスパー
聖大ヤコブ(ゼベタイの子ヤコブ)――ホワイトカルセドニー(白玉髄)
聖フィリポ(ピリポ)――サードニクス(瑪瑙)
聖小ヤコブ(アルファイの子ヤコブ)――トパーズ
聖シメオン(熱心党のシモン)――ピンクヒヤシンス(ジルコン・風信子石)
聖ヨハネ(ゼベダイの子ヨハネ、福音記者ヨハネ)――エメラルド
聖タダイ(ヤコブの子ユダ)――クリソプレース(緑玉髄)
聖マタイ(福音記者マタイ)――アメシスト
聖トマス(フォマ、ユダ・ディディモ)――ベリル(緑柱石)
パワーストーンの概念や「石言葉」、誕生石の種類は、
国や地域、あるいは語り手によって違いがあるので、
このページに書かれているものが総て「正しい」という訳ではありません。
ページが重くなりましたので、いわゆる「誕生石」は別ページに別けました。
こちらのページ→へ誕生石
※パワーストーン※

水晶(クリスタル・Crystal)水晶
石言葉:浄化
水晶(クオーツ・Quartz)の仲間で、透明な物を特に白水晶・クリスタル(またはロッククリスタル)と呼びます。
クリスタルの語源はギリシャ語で氷を表す「krustallos」。
古くは水(あるいは氷)が化石化したものと考えられていました。
4月の誕生石の一つに挙げられることもあります。
透き通った輝きから、洋の東西を問わず「優れた力を持っている」信じられてきた鉱物です。
精神を高め、疲れた心身を癒すとされます。
邪気を払いたいとき、霊的な防御が必要なとき、潜在能力を開花させたいときに。

紅水晶(ローズクオーツRose Quartz)ローズクオーツ
石言葉:真実の愛
イチゴミルクのような優しいピンク色の半透明の水晶です。
女神アフロディテ(ビーナス)を象徴する石として、彼女にささげられる愛の花である薔薇(ローズ)を冠するようになりました。
アフロディテの石ですから、彼女が守護するもの……愛の力を象徴するとされています。
恋愛だけでなく、母性愛、人間愛といった普遍的な「愛」の力を高めます。
孤独や不運や悲しみで傷ついた時に。

針水晶(ルチルクオーツRutile Quartz)ルチルクオーツ
石言葉:真実の見極め
金紅石(ルチル)という鉱物の針を内包する、金色がかった水晶です。
この石を見つめると、直感力が高まり、感性がとぎすまされ、集中力を上げるとされます。
また、風水の考えでは黄色や金色は財運を上げると考えられているので、この石には金運と勝負運を上昇させる力があると言われています。
宝くじを買ったり懸賞に応募するときに。

紫黄水晶(アメトリンAmetrine)アメトリン
石言葉:光と影・誠実
アメシストシトリンの二つの色を持ったバイカラーの水晶。
(鉄イオンによって黄色く発色した水晶がシトリン、それが微弱な放射能や加圧などで紫色への変化したものがアメシスト、とされます)
二色の水晶の両方の力を持ち合わせています。
心が落ち着き、緊張感から解放され、行動的な気分になります。

雪水晶(スノークオーツSnowQuartz)スノークオーツ
石言葉:やり直す力
雪のように清らかに白い、半透明の水晶。
再生を象徴しています。
やり直したいとき、元通りにしたいとき、再挑戦するときに。

黄翡翠(イエロージェイドYellow Jade)イエロージェイド
石言葉:持続する成功・記憶・思い出
洋の東西を問わず、古来より強力な護符や魔除けとされてきた石です。
思いを吸収する力が強いので、中古品には前の持ち主の思念が残っていることもあります。
黄色系の翡翠の力は体の中心部に働きかけます。
消化不良や便秘のときに。
緑色の物について

砂金石(アベンチュリンAventurine)アベンチュリン
石言葉:考える力・思考力
イタリア語のavventura(冒険・チャンス)を語源としています。
石英に緑色のクロム雲母が混ざった薄い緑色を帯びた半透明の石。
別名のインド翡翠は、この石がインドでよく産されたために起きた誤解で、 鉱物的には翡翠とは違う鉱物です。
古代チベットでは「洞察力を高める」と信じられ、仏像の目を飾ったとされます。
身体の疲労をとり、緊張を解いてストレスを解消する、目の疲れを癒すとされます。
仕事や家事で疲れているとき、家庭円満、人間関係をすっきりさせたいときに。
 
猫目石(キャッツアイ Cat's Eye)キャッツアイ
石言葉:驚愕・心変わり
広義では『強い光を当てると、結晶の中に平行に配列された針状の内包物が光を反射し、石に白い一本の光条が浮き上がる「シャトヤンシー効果」が現れる石』の総称。
アクチノライト(陽起石)・アパタイト(燐灰石)・ダイオプサイド(透輝石)・タイガーズアイ(虎目石)などが上げられます。
狭義ではキャッツアイクリソベリルやキャッツアイアレキサンドライトといった「シャトヤンシー効果が現れたクリソベリル類の宝石」のこと。
悪霊を睨み返し退散させる力があると信じられています。
悪縁を絶ちきりたいとき、誘惑に負けたくないときに。
 
虎目石(タイガーズアイ・タイガーアイ Tiger's Eye)タイガーズアイ
石言葉:正しい判断・生命力
リーベック閃石(青石綿)に二酸化珪素(石英)が染みこんだ、クオーツ(水晶)の変種。
茶色の地色に金の光のシャトヤンシー効果が浮かぶキャッツアイの一種です。
青みが強い青虎目(ブルータイガーズアイ)は、鷹目石(ホークアイHawk's Eye 石言葉:成功への導き)とも呼ばれます
邪気払いの力が他の猫目石よりも強力だとして、古来より珍重されています。
チャンスを掴みたい、チャレンジしたい、勝ちたい、自信を持ちたい、悪い物から身を守りたいときに。
(青石綿はアスベストの仲間ですが、タイガーズアイは二酸化珪素によりがっちり固められていますので、繊維状になって飛散することはありません。安心して身につけて下さい)

孔雀石(マラカイト Malachite)マラカイト
石言葉:名声と栄誉
英名の語源はその文様がギリシア語で植物の葵を意味するmalache(マラーキー)に似ていることから、和名は孔雀の飾りバネの文様に似ていることから。
銅を主成分とする石で、古代エジプトではアイシャドーとして珍重されていました。
美しい緑色には目と心を癒す効果があります。
ストレスが溜まっているとき、目が疲れているとき、交渉を成立させたいとき、直感力が欲しいときに。
 
碧玉(ジャスパー Jasper)ジャスパー
石言葉:永遠の夢(レッド)・前進(イエロー)・夢見る力(ピクチャー)
ラテン語のiaspisを語源とするという説がありますが、定かではありません。
(人名になっているJasperは、キリスト教で「イエス誕生を祝福する為にやってきた東方三賢者」の1人のラテン語名カスパールCasparが英語に転訛したものなのですが……)
石英(水晶の仲間)の一種で透明でないもの。赤・茶・黄・青など様々な色があります。
特に珍重されるのは赤い物。これは太陽に共鳴すると言われています。
赤い物は元気になりたいとき、精力減退に。
青い物は判断力が欲しいときに。
黄・茶色の物は旅行の安全を願うときに。
緑の物はストレスを解消したいときに。

琥珀(アンバー Amber)琥珀
石言葉:夢の実現・抱擁
アラビア語で薫香を意味するanbarが語源。
その名の通り、中国などでも薬やお香の材料としても使われます。
漢字の琥珀は、琥珀という石を表す「珀」の文字に(おそらくその黄金色を強調する為に)「虎の形の玉(翡翠玉)」を意味する「琥」を組み合わせたもの。
針葉樹の樹液が200〜1000万年の時を経て化石化した物です。
石器時代にはすでに装飾品として利用されていました。
虫や葉の化石を内包している物が特に珍重されています。
安定した収入を得たい、人気者になりたい、仲直りがしたいとき、自信を持ちたいときに。

黒真珠(ブラックパールBlack Pearl)ブラックパール
石言葉:神秘・結婚の約束
黒蝶貝の体内ではぐくまれた、黒みがかった銀色の真珠です。
光の加減によって虹色の光沢を放つ物は、ピーコック(孔雀)と呼びます。
バロック(洋梨型)になることが多く、真円のものはできにくいため、日本では 丸い物ほど高価。( ヨーロッパでは大ぶりなバロックも喜ばれます)
ねばり強さが欲しいとき、困難に打ち勝ちたいとき、想像力を高めたいときに。
他の色のパールについて

青縞瑪瑙(青玉髄)(ブルーレースアゲートBlue Lace Agate)ブルーレースアゲート
石言葉:強さと勇気
淡い水色がレース状の縞模様に浮き出る半透明のアゲート。
チベットでは蓮の花に見立てられ
「神の石」として信仰の対象となっています。
空のような青色が安心感を呼び、心を落ち着けるといわれます。
社交的になりたいとき、あがらないようにしたいとき、安定が欲しいときに。
 
火炎瑪瑙(ファイアアゲートFire Agate)ファイアアゲート
石言葉:行動力
茶色の中に炎のような玉虫色の光を孕んだ瑪瑙です。
自制したいとき、緊張をほぐしたいとき、活力が欲しいとき、情熱・意気込みが欲しいときに。

黒瑪瑙(ブラックオニキスBlack Onyx)オニキス
石言葉:成功・雄弁・聡明
ギリシア語のOnix(かぎ爪・縞模様)を語源としており、元々は黒い縞模様のある瑪瑙・玉随の総称でしたが、いつしか漆黒のものをそう呼ぶようになりました。
インドの行者が邪念や誘惑を祓うと信じ、カソリックでは情熱を抑制すると考えていた石です。
意志・信念を強め、邪心を祓い、心身を安定させるとされ、戦の護符として使われたこともあります。
浮気心を沈めたいとき、スポーツに打ち込むとき、決別したいとき、強い意志が欲しいときに。

珪孔雀石(クリソコラChrysocolla)クリソコーラ
石言葉:リラクゼーション(休養・息抜き・気分が晴れる)
ギリシア語で金を意味する「khrysos」と蝋・膠を意味する「kolla」を語源としています。
その名が示す通り、古代ギリシアで彫金師たちが、金をつなぐ接着剤として使った石です。(金にこの鉱物を混ぜると融点が下がる)
青色が強い物はターコイズに間違えられることがあります。
金の接着剤として利用されていただけあって、商売繁盛・金運上昇のお守りとして珍重されます。
また、情緒を安定させたいとき、ひらめき・インスピレーションが欲しいとき、美的感覚を高めたいときにも。

方曹達石(ソーダライトSodalite)ソーダライト
石言葉:強い意志・潜在意識と顕在意識
成分的にソーダ(ナトリウム)が多く含まれることから、石を意味するライトを付けたこの名になりました。
見た目がラピスラズリに似ており、まれに同時に産出することもある為、間違われたり代用品とされたりしますが、別の鉱石です。
カナダのバンクロフト地方で採石されたものは、プリンセス・ブルー(Princess Blue)と呼ばれて、珍重されています。(イギリスのマーガレット王女がカナダを訪問していた時期に大量に発見されたことを記念した名称です)
邪気を祓い、代謝を高め、混乱を沈めると言われています。
ヒステリーを抑えたいとき、便秘を解消したいとき、漠然とした不安を解消したいとき、理性的な講堂をしたいときに。

黒玉(ジェットJet)ジェット
石言葉:忘却
針葉樹が化石化した物で、重さが軽いのが特徴です。
黒琥珀とも呼ばれますが、樹液の化石である琥珀とは似ているけれども別の物質と言えます。
古代からロザリオやアクセサリに加工され、様々な人に愛されました。
19世紀の英国女王ヴィクトリアが母君と夫君を亡くし、喪に服し続けていた頃、これをモーニングジュエリー(お葬式などの正装時に身につける宝飾品)として定めました。
日本の皇室でもモーニングジュエリーとして利用されれているそうです。
石言葉の「忘却」は哀しみを忘れることを意味していうるのでしょう。
現在では喪装の意味合いは薄れ、ゴシック調のファッションアイテムとして人気があります。
争い事から身を守りたいとき、安心感が欲しいとき、哀しみを忘れたいときに。

赤鉄鉱(ヘマタイトHemutite)ヘマタイト
石言葉:快活・自己認識
ヘム(Hemu)はギリシア語の「血液」から派生。タイト(tite)は鉱石の意。
傷つけると赤く変色する為「血の石」と呼ばれます。
ギリシャ・ローマ神話の戦いの神マルス(マーズ)と関連づけられ、戦士の護符とされていました。
また磨き上げると銀色の光沢を帯びるので、鏡の代用として使われたこともあります。
試合に勝ちたいとき、闘争心を高めたいとき、血の巡りをよくしたいときに。
鉄鉱石ですので、磁石に付きます。また、あらかじめ磁気を帯びさせたものも販売されています。

曹珪灰石(または、ソーダ珪灰石・曹灰針石)(ラリマー Larimar)ラリマー ラリマール
石言葉:愛と平和
ドミニカ共和国産出のブルーペクトライトを特にラリマー(仏語風に発音すればラリマール)と呼びます。
他の土地で産するペクトライトは白・灰・黄・茶・ピンクといった色目ですが、ドミニカのそれは自然銅によって青く発色しています。
ラリマーの名は、発見者の娘の名前「ラリッサ Larisa」と、海を意味するスペイン語の「マール Mar」から付けられました。
色は青緑から明るいブルー。白い網のような文様が入った物は、さざ波の立つ海の水面や雲の浮かぶ空のような表情を見せます。
硝子光沢があり、繊維状の短い結晶によりシャトヤンシー効果(キャッツアイ効果)が生じるものもあります。
安価な物の中には、白系のペクトライトを青く着色したものも……。
調和・愛、そして平和を象徴しています。
心に平安が欲しいときに。

天河石(アマゾナイト Amazonite)アマゾナイト
石言葉:希望の達成
別名をアマゾンジェイド(アマゾン翡翠)
英名はアマゾン川に、和名は天の川に由来。
古代エジプトやメソポタミアでは宝石として珍重されていました。
怒りや嫉妬を抑え、心を平静に導くとされています。
何かを作り出したいとき、想像力を高めたいときに。
※鋼玉(Corundum)について※
コランダムはアルミニウムと酸素によって形成されている鉱物(酸化アルミニウム)の総称です。
ダイアモンドに次ぐ硬さ(モース硬度9)を持っている為、工業用として研磨剤・滑り止めなどに使われることもあります。
例えば、横断歩道の白い部分がざらざらしているのは、塗料の中に滑り止めとして工業用コランダムが含まれているためです。
コランダムは本来無色(透明〜白〜灰色)ですが、他の元素が混じることによって様々な色を発色します。
透明な合成コランダムは「サファイアガラス」とも呼ばれ、腕時計の風防やレコード針として利用されます。
宝石名発色の原理
カラーレスサファイア
合成カラーレスサファイア
(通称ディアモンダイト)
透明別元素なし
ギューダ曇りのある透明から乳白色
加熱すると青
鉄・チタン
サファイア鉄・チタン
ピンクサファイアピンクアルミニウム原子約千個に一個の割合でクロム
ルビーアルミニウム原子数百個に一個の割合でクロム
パパラッチャオレンジクロムとニッケル
イエローサファイア
(オリエンタルトパーズ)
黄色ニッケル
グリーンサファイア
(オリエンタルペリドット)
コバルト
またはサファイアとイエローサファイアが混じっている
カルセドニーとは、クオーツ(石英)の微細な粒子の集合体である鉱物の総称です。
様々な色や模様で産出されます。
アゲートメノウオニキスジャスパーカーネリアンといった鉱物がカルセドニーの仲間とされます。
カルセドニーの仲間は、太古から装飾用・儀式用に珍重されており、生活に密接してきた鉱物といえます。
白い物が「玉随」、緑の物が「緑玉髄(クリソプレーズ Chrysoprase)」など、色や模様で様々な名称を付けられています。
ベリリウムを主成分とする珪酸塩鉱物
ギリシャ語で「緑色の石」を意味する「beryl」を語源とする鉱物です。
結晶が細長い柱状であることから、和名を「緑柱石」と言います。
濃い緑の物を「エメラルド(混入物・クロム)」、緑が薄いものは「グリーンベリル(混入物・バナジウム)」、青く発色した物は「アクアマリン(混入物・鉄)」金色は「へリオドール(太陽神ヘリオスにちなむ名前。混入物・鉄。加熱すると青変する)」、濃い赤の物は「ビクスバイト・レッドベリル(混入物・マンガン)」、ピンクは「モルガナイト(混入物・マンガン)」、無色のベリルは「ゴシェナイト」と呼ばれます。
無色のベリルはかつて研磨されて眼鏡のレンズとして利用されていたことがあります。
そのためドイツ語ではベリルが「眼鏡(brille)」の語源となっています。
ベリリウムとアルミニウムの酸化鉱物
ギリシャ語の金色(khrusos)と緑柱石(beryl)を語源とする鉱物です。
昔は、緑柱石(エメラルド・ベリル)の仲間と考えられていたようですが、ベリリウムを主成分とする珪酸塩鉱物であるベリルとは違う物質です。
名前が示すとおり金色の物が多いのですが、鉄・チタン・クロムなどが混じると、緑から褐色を発することがあります。
研磨してシャトヤンシー効果が現れた物をキャッツアイ(クリソベリルキャッツアイ)、アルミニウムの一部がクロムに置き換わり光の強さで色が変る性質を帯びた物をアレキサンドライトと呼んで珍重します。
モース硬度は8.5と、ダイアモンド・コランダムに次ぐ三番目に硬い物質です。