私文三国志における、関平兄さんの字(あざな)について。
 平兄さん、史書には字が載ってない。当然、演義にも記述無し。
 「和国」ってのは、書き手が勝手に付けたものです。
 弟(もしかしたら「兄」)の関興兄さんが「安国」なので、「国」流しで考えてみました。
 王索の字「寧国」も、同様。
 馬氏の五常ならぬ関氏の三国、って感じで。

 狂言廻し役の王索について。
彼女の名と、小字名の「阿花」は、関索(花関索)という――おそらく架空の――人物を元ネタとしています。
関索は、正史にはまったく記述がなく、演義(の特定のバージョン)でのみ、孔明の南蛮征伐んときにひょっこり登場しつつも、木鹿大王を討ち取ったっきり以降出番なしの、関羽の三男坊。
(維之という字がある、という説もあるようですが、思いっきり無視させていただきました……)
名字は……雲長の後妻さんが王允の養女って裏設定があるからです、はい。