舞殿の【女帝(エンプレス)】 − 舞踏会 【20】

せん」
 正直に言った。
 すると、パトリシアはにこりと微笑んで、
「ピエトロ様が剣を振るって戦われた訳では無いと言うことは存じておりますわ。そのことは、わたくしの大切なお友達から詳しく聞きましたもの」
ホールの片隅を指さした。
 人々の中から、一人の紳士の頭が飛び出していた。相当に背の高いその男性の傍らには、やはりすらりと長身のご婦人が寄り添っている。


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2014/09/20update

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まろやか連載小説 1.41
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