軍人は乾ききった舌をようやく動かした。 大柄な男が面倒そうに答える。「最初に説明もしたし、今実演もして見せた。……それ以上でもそれ以下でもない」「では……では何故ここに来た?」 これには華奢な方が答えた。「ダヴランシュの官軍駐屯地へ向かう道の途中であなた方が窮していた。それだけのこと です」「後かたづけは自力でやってくれや。俺ら『オーガハンター』の仕事は、魔物と死体の始 末だけなんでね」