苦笑いした。
「そんな歌があるねぇ。百人いれば学年の半分と友達と言うことか……。
ちょっと訊き方を変えよう。同じクラスに友達はどれくらいいる?」
龍は教室の中の様子を思い出した。
「クラスのみんなは、全部友達ってことだと思うんですけど。あ、女子とはそんなに仲良しじゃないけど。でも友達は友達だし」
彼は窓際の前の方から、一人ずつ顔を思い浮かべた。木造の教室は少し手狭で、横に六列、縦に六列か七7列並んでいる机の間隔は、新校舎の教室よりも狭い。
龍はクラスメイトの顔を思い出しながら、指を折って人数を数えた。
全部で四十三人。