「寄らば大樹の武田家」の元で安定引き籠もり生活が送れると思っていた源三郎だったが、武田家はわりとあっさり滅亡。 そこで織田家に付いたところ速攻で本能寺の変が発生してしまい、最悪親友と槍を合わせることになる可能性が出てきた。 16歳の少年はこの連続ピンチを無事に乗り越えられるのか? ※お時間に余裕がある方向けのしっかり粗筋 信濃の小さな国衆(豪族)に過ぎない真田家は、甲斐の一大勢力・武田家の庇護のもと、どうにかこうにか生きていた。 ……のだが、頼りの武田家が滅亡した! 家名存続のため、真田家当主・昌幸が選んだのは、なんと武田家を滅ぼした織田信長への従属! 関東守護となった滝川一益の配下となった真田家に対する周囲の風当たりはやや強め。 そんな折も折、一益主催の茶会に招かれた昌幸とその嫡男・源三郎信幸は、その席での伸るか反るかの大ばくち的な振る舞いから、滝川家の面々に気に入られたのだった。 特に源三郎を気に入ったのが、前田宗兵衛利貞、通称・慶次郎であった。 昌幸は織田家従属の人質として次男・源二郎を木曽へ送り、末娘を厩橋の一益の元へ置くことを決定。そして自身は旧領の砥石城へ、源三郎は信濃と上野の国境にある岩櫃城へと入った。 こうして昌幸は砥石城に座したまま、歩き巫女の情報網を使って世の趨勢を探る体勢を作り上げる。 そして天正十年の夏。 末娘の縁談が持ち上がったり、源三郎が慶次郎から個人的な酒宴に招かれたりと、平穏な時が流れていた。 しかし平和は短かった。「本能寺の変」の発生である。 父昌幸から、上州と信州の国境である北国街道碓氷峠へ向かうように命ぜられた源三郎は、事態が切迫していると判断。 飄乎として忍者を自称する出浦盛清と、配下のノノウ・垂氷に、厩橋城に人質として留め置かれている妹の救出を託すと、自らは乳兄弟の祢津幸直らを引き連れ、農民に偽装して碓氷峠へ向かった。 これは、真田信幸による「慌ただしき十六歳の夏」の回述である。 【完結作品】 ※この作品は「お姫様倶楽部Petit(作者個人サイト)」「ステキブンゲイ」「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
読了目安時間:4時間19分
ブログ的な運用です。 何かあったら記入するかも知れないです。 そんなに更新頻度が高くないことは確かです。
読了目安時間:10分
はいかい~ばあさんが杖を突いて巣から半径500mぐらいの範囲を徘徊しながらひねり出した七五調の何かの写真付きログ~
徘徊する俳諧
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32.4K
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詩/短歌
短編集
257話
52,613字
2024年4月29日更新
ばあさんが杖を突いて巣から半径500mぐらいの範囲を徘徊《さんぽ》しながらひねり出した、七五調の何かの写真付きログです。 --------- ✁ --------- 【注意事項】 ・俳句なのか川柳なのか判らないものです。 ・X(旧Twitter)へのポストが初出となります。 ・基本「詠んで出し」ですが、偶に推敲します。 ・字足らず、字余りが頻発しますが、自由律にはなりきれません。 ・写真は作者自身か作者の家人が撮影しています。 ・小説家になろう掲載の同タイトル句集と作品の重複はありません。 --------- ✁ --------- よしなに。
読了目安時間:1時間45分
創作の役に立つかも知れないし役に立たないかも知れないメモ的のようなものかも知れない物
続くかも知れないし、続かないかも知れない
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エッセイ/評論/コラム
短編
10話
38,343字
2024年4月13日更新
【完結作品】 お世話になってる先輩からホームパーティーへのお誘いを受けた孫武さん。 「到着時刻ちょい早め、ごはんは現地調達で、パーティーの主役キタコレ」 てな感じでホイホイ出掛けちゃったら、招待客は自分だけというまさかの展開。 しかも、亡命王子様にその場で特別授業をしろというムチャ振りまで頂戴しちゃって、さあ大変! ……イヤイヤイヤ。実はそのへん全部「想定内」ですから! じゃ、俺の練りに練って練り込んだ「『コレで負けない』兵法の基礎」、早口でマシンガントークしちゃいますかね。 ……てな感じで、 歴史にその名を遺す中国・春秋時代の偉大な兵法家・孫子こと孫武さんが、自らの兵法「孫子兵法」を軽ーくレクチャーします! 風林火山って結局なんなの? 呉越同舟ってどういう意味? ちょっとだけ……ほんのちょっとだけ「チャラ男」な孫武さんによる、軽薄な現代語訳「孫子の兵法」です。 ※本文は直訳ではなく、意訳な雰囲気でお送りいたしております。 ☆序文と跋文はフィクションです。 ※この作品は、アルファポリス・セルバンテス・pixiv小説で公開中の同名作に、修正加筆を施した物です。
読了目安時間:3時間46分
「真田対徳川なら絶対に徳川が勝つに決まってるから真田は見限る。でも徳川軍の一員として戦場に出て痛い思いをするのはまっぴら御免。だから『徳川に味方する宣言』だけしておいて、終戦まで主戦場から離れた山城に引きこもる作戦」 を実行に移した杉原四郎兵衛。 ところが、戦から半月ほど経過したのに「勝ったはずの徳川」からの使者が来ない。 それもそのはず。実は徳川軍はあっさり負けてしまっていたのだ! やがて、四郎兵衛たちの籠もる山城に、真田の若殿が率いる一軍が迫り来る。 兵糧もやる気も尽きた四郎兵衛たちの運命や如何に。 ----------✂---------- 真田昌幸が「占拠」する信州上田城へ向かって、徳川軍が攻め寄せる。 上州沼田の領有権争いから持ち上がった真田と徳川(&北条)の闘争は、真田の本拠地での大規模戦闘に発展した。 いよいよ戦が始まる、というその日、昌幸の嫡男・源三郎信幸は、父に命じられた通りに伏兵部隊を率いて支城へ詰めた。 同じ頃、二十名ほどの男たちが、主戦場から遠く離れた子檀嶺(こまゆみ)岳の古城に入った。塩田平の地侍・杉原四郎兵衛の一党である。 真田と徳川の圧倒的戦力差から徳川軍が勝つと予想した四郎兵衛は、 「徳川に身方する」 と吹聴しつつも古城からは一歩たりとも出ず、 「勝利するであろう徳川軍からの勧誘」 を待つという消極的策戦を取ったのだった。 しかし半月が過ぎても、徳川からの迎えは現れない。 それもそのはずで、真田勢に敗れた徳川勢は、すでに東信濃から撤退済みだった! 廃城で孤立し、事態を知る手段もなく、不安に苛まれる四郎兵衛に耳に、銃声が聞こえた――。 天正十三年(1585)閏八月。 後の世に、第一次上田合戦と呼ばれる戦の裏側で起きた、ほんの数日間の「反乱」の顛末。 ----------✂---------- ※今作は、旧作【子檀嶺城戦記】をリライトしたものとなります。 旧作をお読みいただいた皆様も、改めてご一読いただければ幸いです。 ----------✂----------
読了目安時間:1時間41分
ごくフツウな小学生「龍」には親友がいる。 何でも知っている、ちょっと嫌なヤツだけど、先生に質問するよりずっと解りやすく答えてくれる。 だから「龍」はそいつに遭いに行く。 学校の外、曲がりくねった川の畔。雨が降った翌々日。石ころだらけの川原。 そいつに逢えるのはその日、その場所でだけ……のハズだった。 ある暑い日、そいつと学校で逢った。 会話するまもなく、そいつは救急車にさらわれた。 昭和の男子小学生「龍」と、学校の外だけで会える不思議な友人『トラ』の、何か起きそうで、何事もなさそうな日常。
読了目安時間:4時間32分
有難くもかしこくも、拙作に頂いたイラストを描き手さまの許可の元で有難く展示させていただくギャラリーでございます。 ※掲載されているイラスト類は、全てイラスト制作者様の著作物です。 イラスト制作者様からの許可を得ずに複製・複写・転載(Webページ・ブログ・投稿サイト・SNS・ネットオークション・フリマアプリ含む)することは、著作権法により禁止されています。
読了目安時間:5分
【今年の抱負俳句フェア終了(2021年1月17日)まで、毎日一句以上ひねり出したい】 定型詩が苦手なおばちゃんが、欲に駆られてどうにか575をひねり出そうとしています。 句の頭に「★」があるものが「今年の抱負」を詠んだものとなります。
読了目安時間:1分
昔々。 妻と二人の息子を「事故」で失った「年寄りの殿様」がいました。 「主上」は義理の娘を後妻としてめとらせた上、「殿様」に国替えの命令を出しました。 「殿様」の新しい領国は、都を遠く離れた山奥の小国でした。 新しいお国のお城は、とても古くて、怪しい気配が満ちていました。 幽霊が出るという噂も立っています。 おびえる「若い奥方さま」のために、「年寄りの殿様」は新しくお城を普請しました。 素晴らしいお城ができあがりました。お引っ越しをした殿様が、 「何人たりとも古いお城には近付かぬように」 と命じたので、古いお城は無人の「幽霊屋敷」になりました。 しばらく経って、「年寄りの殿様」と「若い奥方さま」の間に、一人の「若君」が生まれました。 成長した「若君」はある夜、お父上が絶対に近づいてはならぬと言うそのお城に、そっと入っていったのです。 ※時間軸的には「いにしえの【世界】」少し後になります。 https://novelup.plus/story/614012114
読了目安時間:1時間51分
※当初[story:614012114]の一部分として公開していたものを、分割して一遍の短編扱いとしました。 「剣術修行の旅をしている貴族の若者」と「その従者の中年剣士」の二人が、大陸を旅している――。 彼らを見た人々はそう思っている。 だが、それは間違いだ。 彼らは「貴族の若者」や「その従者」ではなく、旅の目的も「剣術修行」ではない。 人々が知らぬうちに現れ着々と勢力域を広げる魔物を、人知れず倒す「狩人」。 動く死体を死人の命で倒す者たち。 彼らは今日も大陸をさまよう。 そしてたどり着いた先は、中堅地方都市ツオイク――。 この都市の教区長が手に入れたのは、古の忠臣にゆかりある宝珠【アーム】。 それを手にすれば強大な力を得られる。 人々を守りたいと願う心は、しかし魔につけ込まれた。 他人の心を飲み込んだ「触手」が、旅の剣士クレールにからみつく。
読了目安時間:25分
【クトゥルフ短編コン参加作品】 ※一部グロテスクな表現があります。 ――俺の前には必ずあの女の背中がありました。 学業も運動も万年次席な「生徒会長」。 彼は、彼がライバルと目している「学業でも運動でも一度として勝ったことのない万年主席の女生徒」が、進学しないことを決めていると知り、困惑する。 あるとき彼は帰宅する彼女の後をつけていった。 彼女の家は古い農村の、古い古い神をまつった、古い古い古い神社だった。 狂気とは何だろうか。 心の安寧はどうしたら得られるのだろうか。 興味を抱くことは罪なのか。 知りたいと願うこの焦燥は罰なのか。 ああ、音が聞こえる。 あの音が聞こえる。 この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称等は架空であり、過去から現在の全ての時空と次元における実在のものとは、一切関係ありません。
読了目安時間:23分