カードの違いについて
現存する最古のタロットは、1484年の日付の入ったもので「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」と呼ばれる。
この「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」には、現在のタロットには含まれる「悪魔」と「塔」の凶札2枚がない。
この2枚が最初から無かったのか、紛失によって欠損したのか、凶意を排除する為に意図的に廃棄されたのかは、今でも研究家の間で意見が分かれる。
その後、16世紀頃から木版画の量産品が出回るようになり、徐々に庶民へ、全ヨーロッパへと普及して行った。
特にタロットゲームによるギャンブルは盛んで、風紀を乱すという理由から何度も禁止令が出ている。
18世紀頃には、ミラノ辺りでほぼ現在と同じ絵柄、枚数が確立。
この当時の絵柄のタロットは、当時一大生産地となったマルセイユにちなみ「マルセイユ版タロット」と呼ばれる。
この頃よりタロットを神秘的な物と見る風潮が高まり、ようやく占いに多用されるようになる。
現在は日本では、「ウエイト版(英国ロンドンのライダー社が発売したことからライダーウェイト版とも)」とその流れを汲んだものが主流となっている。
これは20世紀初頭に、近代西洋儀式魔術の魔術師・アーサー・エドワード・ウェイトが、
黄金の夜明け団の解釈に基づいてデザインし、画家のパメラ・コールマン・スミスに描かせて作ったもの。
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マルセイユ版とライダーウエイト版には以下のような違いがある。
マルセイユ版
- カード番号8が「正義(正義の女神)」
- カード番号11が「力」
- カード番号16が「神の家」(あるいは「火事の家」)
- 「愚者」には番号が振られていない
(「0」の概念が無い?)
- カード番号13番のカードが無記名(図案から「死(死神)」が連想されるので、そう呼ばれている)
- 小アルカナは「棒」「剣」「聖杯」「硬貨」の4つのシンボルで各14枚、合計56枚。
それぞれ1から10までの数字札と「小姓」「騎士」「女王」「王」の人物札からなる。
ライダーウエイト版
- カード番号8が「力」
- カード番号11が「正義(正義の女神)」
- カード番号16が「塔」
- 「愚者」には「カード番号0」が当てられている
- カード番号13のカードは「死(死神)」(無記名の場合もあり)
- 小アルカナは「棒(杖)」「剣」「聖杯」「硬貨(護符)」の4つのシンボルで各14枚、合計56枚。
それぞれ1から10までの数字を現す絵札と「小姓」「騎士」「女王」「王」の人物札からなる。
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Script:Tarotppfjv1.0 by ook
Cards:木偶工房
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