・多くの素材屋さんが直リンを許可しないのは何故?
結論から言うと、リスクが大きいからです。
たとえば、無料のWebスペースレンタルサービスを利用している素材屋さんの場合、サービス提供業者と交わす契約に違反する可能性があります。
また、有料サーバーの場合も、転送量(アクセスがあったサーバーから、見ている人のPCへ、回線上を移動するデータの量)が増えるため、管理会社様から怒られます。(ウチもたまに怒られる…素材ページが原因じゃないけど)
多くの無料のWebスペースレンタルサービス(GeoCitysとかAAA!CAFEとかiswebとかトクトクとかフリーティケットシアターとかXREA.COMとかEasterとか…きりがないんでこの辺で止めときましょう)では、外部からの画像のみの呼び出し(つまり画像の直リン)を原則禁止としています。
これは、無料サービスが「スポンサーの広告を表示する」ことによって利益を得ているので「無料」でスペースを貸し出せるからです。民放のテレビ局みたいなモノですね。
そしてそのスペースをレンタルする条件の中には大概「広告を表示すること」というのが含まれています。
無料スペースレンタルの場合、スポンサーの広告はHTMLファイルと一緒に表示されるようになっています。
ページの中に埋め込まれていたり、ポップアップ(ちっちゃな別ウインドウが開くやつですね)で表示されたりしますが、基本的に「HTMLファイル…つまり、ページ…が表示されると広告も出る」システムになってるんです。
つまり、「HTMLファイル以外のファイル」が呼び出されたときには、広告が表示できないのです。
そう言った訳で、広告の表示出来ない「画像(音楽・音声、FLASHなどのムービーファイルも)だけの呼び出しが多い」サイトは、規約に違反しているとして、そのスペースでの登録が取り消されてしまいます。
テレビ番組でよく「視聴率」を気にしていますが、これはつまり「視聴率が高い≒スポンサーの広告がたくさん表示される≒スポンサーが制作費をたくさんくれる」からです。
広告が表示されないのではスポンサーがお金を出す価値が無い訳ですから、視聴率が低い番組にはスポンサーが付きませんし、付いていたスポンサーもお金を出すのを止めてしまいます。そうなると、その番組は制作費が確保出来なくなります。
そのまま番組を続けると、テレビ局には「お金の負担」がかかります。テレビ局も企業ですから、赤字を出す訳には行きません。よって「負担のかかる番組は打ち切り」になります。
で、Webサイトの場合。
広告が表示されない=スポンサーがお金を出す価値が無い。でもサーバーにはアクセスがあるので負荷が掛かる。
お金がもらえない上にサーバーにも負担が出る…レンタルやさんも企業ですから、「負担のかかるサイトは切り捨て」にするより他にありません。
有料のWebスペースで開かれているサイトのスポンサーは「管理人自身」と「レンタルサーバー会社」です。管理人やレンタル会社が「サーバー管理費に見合わない負担のかかるサイト」と判断すれば、やはりそのスペースでの公開が取り消されることになるでしょう。