横田順彌 (著)
出版社: ピラールプレス; 初版 (2012/3/24)
第32回日本SF大賞特別賞・第24回大衆文学研究賞をダブル 受賞した『
近代日本奇想小説史 明治篇』のおためし判
先に小社より刊行いたしましたSFを中心とした“もう一つの小説史”『
近代日本奇想小説史 明治篇』は、幸い読者の好評を博し、そのうえ第32回日本SF大賞特別賞および第24回大衆文学研究賞ダブル受賞の栄に浴しました。
しかしながら、その一方で、1220ページ、12,600円の定価は、簡単には手を出しにくい という声もいただいています。
そこで小社は『近代日本奇想小説史 入門篇』を企画いたしました。
本書には、著者がさまざまな機会に雑誌、月報等に発表した『近代日本奇想小説史』に関係する内容を扱った文章を収録しました。
いわば、『
近代日本奇想小説史 明治篇』の“お試し判”です。
これを読んで興味をもたれた方は、『明治篇』へとお進み下さい。
また、すでに『明治篇』を読まれた方には、本書はより一層楽しめる内容となっています。 各文章は掲載時の雑誌等のテーマに併せ、『明治篇』とは一味違った切り口で書かれています。
そして何より、『近代日本奇想小説史』は昭和二十年八月までの執筆ですが、本書では 『明治篇』には書かれていないその後の時代にも触れています。
つまり『大正・昭和篇』の予告篇でもあるわけです。
さらにもう一つの愉しみは、『明治篇』未収録の番外篇「児童向け戦後仙花紙本の奇想小説」を収めたことです。
本書は『
近代日本奇想小説史 明治篇』 未読の読者も、既読の読者も、どちらにも喜んでいただける内容となっています。
2012/03/18(Sun)19:20