夏休みの前から夏休みの終わりまでの話。 − 【19】

と以外では、褒められたことなんて一度だってない。
 優秀なんて言葉は、自分とはぜんぜん全く関係ないものだった。
 なんと返事をして良いのか判らず、まるで酸欠の金魚のように口を開けている彼を見て、校長先生はほんの少し辛そうな顔をした。
「君は教室に戻った方が良さそうだ」


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2015/09/26update

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まろやか連載小説 1.41
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