夏休みの前から夏休みの終わりまでの話。 − 【27】

ら飛び出した龍は、髪の毛からぽたぽた水を滴らせながら、脱衣所のドアを少し開けた。
 もうそこには誰もいなかった。
 脱衣籠の中からは龍が脱いだ服がなくなっていて、代わりにキレイに洗濯された服やバスタオルと、新品の真っ白な下着が入っていた。
『やっぱりY先生だ。だったら何か一言ぐらい声をかけてくれたって良いのに』
 妙に寂しい気分になった。


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2015/09/26update

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まろやか連載小説 1.41
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