ら飛び出した龍は、髪の毛からぽたぽた水を滴らせながら、脱衣所のドアを少し開けた。 もうそこには誰もいなかった。 脱衣籠の中からは龍が脱いだ服がなくなっていて、代わりにキレイに洗濯された服やバスタオルと、新品の真っ白な下着が入っていた。『やっぱりY先生だ。だったら何か一言ぐらい声をかけてくれたって良いのに』 妙に寂しい気分になった。