で飲むのだろう。 そうやって龍を一人きりにして、自分独りで「一番良い方法」考えさせる算段だ。 親の心子知らずというヤツで、龍には母親の考えなんかちっとも解らない。 なんとなく放り出されたような、匙を投げられたような、見捨てられたような気がして、酷く寂しくなった。 狭苦しい居間の真ん中で、コップの中の氷はどんどん溶けて小さくなってゆく。