ジェームス・ガーニー(James Gurney) (著), 平谷 早苗 (編集), 株式会社Bスプラウト (翻訳)
出版社: ボーンデジタル (2011/1/26)
アートの指南書といえば、静物画、風景画、肖像画など、目に見えるものをスケッチしたり描いたりする方法を教えるものがほとんどです。それでは、想像の中にしか存在しない対象に実在感をもたせるにはどうしたらよいのでしょうか?
恐竜、古代ローマ、エイリアン、はるかかなたの世界など、想像上のテーマを真実味のある絵画に仕上げる方法を具体例を挙げて説明しています。空想絵画には長い歴史があります。ルネサンス以降、アメリカのイラストレーション黄金期までの空想絵画の歴史に関する概論に始まり、考古学、建築、生物およびエイリアンの骨格構造、架空のメカにいたるまで、真実味のある絵画を描くための具体的な方法へと続きます。
レンブラント、ブグロー、パリッシュ、パイル、ロックウェル、ライエンデッカーをはじめ、数々の空想絵画の大家の手法を学び、その上で独自の制作方法を模索しているジェームス・ガーニーの考察および本書に紹介されている伝統的手法は、プロの方にも、これから絵を描いてみようという方に役立ちます。また、アートをより楽しんで鑑賞したいという方にも興味深い内容です。
【本書は、"
Imaginative Realism: How to Paint What Doesn't Exist"の日本語訳です。】
鮮やかな別世界で人々を楽しませる、現実味のある絵を描きたいアーティストたちにとって、ガーニーの『空想リアリズム』はまさに宝の眠る山だ。
エリック・ティエメンズ(Erik Tiemens):スター・ウォーズエピソード2、3 コンセプトアーティスト
分野を問わず、独自の空想世界を創り出そうというクリエーターにとって、『空想リアリズム』は必携かつ完璧なリファレンスだ。
フランク・コスタンティーノ(Frank M. C ostantino):ASAI、SI、FSAI、JARA会員、アメリカ建築イラストレーターズ協会(ASAI)共同創設者
2011/01/13(Thu)14:07