タウンゼント版イソップ寓話集

hanama(ハナマタカシ) 訳




略記号:
Pe=ペリー版 Cha=シャンブリ版 H=ハルム版 Ph=パエドルス版 Ba=バブリオス版
Cax=キャクストン版 イソポ=天草版「イソポのハブラス」 伊曽保=仮名草子「伊曽保物語」
Hou(Joseph Jacobs?)=ヒューストン編  Charles=チャールス版 Laf=ラ・フォンテーヌ寓話
Kur=クルイロフ寓話 Panca=パンチャタントラ
J.index=日本昔話通観28昔話タイプ・インデックス TMI=トムスン・モチーフインデックス
<>=cf ( )=系統 Aesop=ペリー 1〜273に属する寓話



271、真理と旅人。

 男が砂漠を旅していると、ひどく落胆した様子で独り佇んでいる女に出合った。
「あなたは、どなたなのですか。」旅人が訊ねた。
「私は、真理です。」彼女が答えた。
「どうして、こんな人里離れた荒れ地にいらっしゃるのですか。」
 旅人が訊ねると、彼女は次のように答えた。
「以前は殆どみられなかった偽りが、今では、あらゆる人々の間に、蔓延して、いるからです。」

ペリー355 、シャンブリ259、バブリオス126 、トムスンモチーフインデックスZ121.1、この話の系統は、バブリオス。


272、人殺し。

 殺人を犯した男が、殺した男の親類たちに追われていた。男はナイル河まで、やって来ると、丘の上にライオンがいるのに気づいて、恐怖に震えて木に登った。ところが、木の枝の先に、ヘビがいるのを見つけ、またもや、ぎょうてんすると、今度は川へ飛び込んだ。しかし、そこにはワニが大口を開けていた。
 このように、地上も、そらも、水も皆、殺人者を庇護するのを拒んだのであった。

ペリー32 、シャンブリ45、この話の系統は、イソップの原典。


273、ライオンと狐。

 狐がライオンの家来に、なった振りをして、協定を結んだ。そして、それぞれ、「その性質と能力に応じた義務を果たす」という約束が取り交わされた。狐が獲物を見つけて教えると、ライオンがとびかかり、獲物を捕まえた。しかしすぐに、狐はライオンの取り分が多いことが妬ましくなり、「もう、獲物を見つける役は御免だ。自分で獲物を捕まえる」と言い出した。次の日、狐は、囲いから子羊をさらおうとした。しかし、狐自身が猟師と猟犬の餌食となった。

ペリー394、704、キャクストン5.14、イソホ3.10、トムスンモチーフインデックスJ684.1 この話の系統は、アプトニオス。


274、ライオンと鷲。

 鷲が空を飛びながら、ライオンに、互いの利益のために、同盟を結ぼうと懇請した。
 するとライオンはこう答えた。
「別に断る理由はないが、君が信じられるものかどうか、証拠を見せてもらわないとね。だって、自分の好きな時に、飛んでいってしまえる友達を信じられるかい? 約束も果たさずに逃げられたらたまらないからね。」

教訓、試してから信用せよ。

ペリー335、バブリオス99 、トムスンモチーフインデックスZ121.1、この話の系統は、バブリオス。


275、メンドリと燕。

 メンドリがマムシの卵を見つけると、一生懸命温め続けた。
 それを見た燕がこう言った。
「なぜ、マムシを孵そうとするのです。 マムシたちが成長したら、まず手始めにあなたを害し、そしてあらゆる者に危害を加えるのですよ。」

ペリー192 、シャンブリ286 、チャーリス22 、トムスンモチーフインデックスJ622.1.1、この話の系統は、イソップの原典。


276、道化と田舎もの。

 ある時、金持ちの貴族が劇場を開き、無料で人々を招待した。そして、新しい出し物を考えた者には、多大な報酬を遣わすと、お触れを出した。報酬を勝ち得ようと、腕に覚えのある者が、大勢競い合った。そこへ、大変面白いと評判の道化がやってきて、「今まで、一度も舞台に掛けられたことのない出し物がある」と言った。すると、この話は世間で持ちきりとなり、人々は大挙して劇場に詰めかけた。道化は、道具も助手も連れずに一人、舞台に姿を現した。群衆は、何が始まるのかと、固唾を飲んで見守った。と、突然道化は頭を自分の胸にもってくると、子豚の、なき真似をした。それがとてもうまかったので、人々は、マントの下に、子豚が隠れているのだと言った。そして、マントを脱ぐようにと要求した。道化は言われるままに、マントを脱いだ。しかし何も出てこなかった。人々は道化に喝采を浴びせた。
 それを逐一見ていた、ある田舎ものが、こんなことを言った。
「ヘラクレス様、わしに力をお貸しくだせえまし。いいかね、そんな芸当では、わしにはかなわんよ。」
 田舎ものは、こういうと、「明日同じ芸を演じて見せよう。いや、それどころか、もっと上手な物真似を披露する」と公言した。次の日、劇場には更に大勢の群衆が詰めかけた。しかし、大多数の者は、道化を贔屓にして、応援していた。人々は、田舎ものの、芸を、観に来たというよりも、田舎ものを、笑い者にしてやろうと、やって来たのだ。まず最初に、道化がブウブウ鳴いて、そしてキーキー叫び、昨日と同じように、観衆の称賛と喚声を勝ち得た。次に田舎ものの番が来た。
彼は、服の下に子豚を隠し、耳を引っ張って、鳴かせる真似をした。
 すると、人々は、道化の方がはるかに上手な物真似だったと一様に叫び、田舎ものを、劇場から叩き出せ。と喚き出した。と、その時、田舎ものは、マントをぱっと脱ぎ去った。するとそこから本物の子豚が出てきた。
 そして田舎ものは、群衆に向かってこう言った。
「これをみておくれ。あんたたちが、どんな審査員かこいつが教えているよ。」

ペリー527 、パエドルス5.5 、ジェイコブス80 、トムスンモチーフインデックスJ2232 プルタルコス「食卓歓談集」647C


277、烏と蛇。

 飢えて餌を欲していた烏が、日向で眠っている蛇を見つけ、まいおりて、ひっつかまえた。すると蛇はくるっと向きをかえると、かみついて、烏に深手を負わせた。
 烏は、死の苦しみの中でこう叫んだ。
「俺は、なんて不幸なんだろう。 こいつを見つけて、勿怪の幸いと思ったのに、そいつが俺を破滅させるとは。」

ペリー128 、シャンブリ167、この話の系統は、イソップの原典。


278、猟師と馬乗り。

 ある猟師が、罠に掛けた兎を肩にかついで、家に帰ろうとしていた。道すがら、馬に乗った男に出合った。男は買うようなそぶりをして、兎を見せてくれと頼んだ。ところが男は、ウサギを受け取ると、馬に乗って、走って行ってしまった。猟師は、馬を追い掛けた。しかし、馬との距離はますます開くばかりだった。すると猟師は、大声で叫ぶと、全く心にもないことを言った。
「さあ、行った行った。その兎は、君に上げようと思っていたんだよ。」

ペリー402、トムスンモチーフインデックスJ1395、この話の系統は、Sytipas。


279、王子と絵のライオン。

 狩りの好きな王子を持つ王様が、夢でお告げを聞いた。それは、息子がライオンに殺されるというものだった。
 その夢が正夢になるのを恐れて、王様は王子のために、愉快な宮殿を建て、壁は動物の等身大の絵で装飾した。その中にライオンの絵もあった。若い王子はこの絵を見ると、このように閉じ込められたことへの、憤りが爆発するのだった。そして、ライオンの近くに立ってこう言った。
「この忌々しいけものめ。 父の眠りに現れた、偽りの夢のおかげで、私は女の子のように、この宮殿に閉じ込められているのだ。お前をどうしてくれようか。」
 王子はこう言うと、枝を折って鞭にしようと、トゲのある木に手をのばした。そして、ライオンを打ちのめした。ところが、そのトゲの一つが王子の指に刺さった。指に激痛が走り、王子はけいれんして崩れ落ちた。
 王子は突然の高熱にさいなまれ、数日で死んでしまった。

教訓、困難から逃げようとするよりも、勇気をもって困難に立ち向かった方がよい。

ペリー363 、シャンブリ295、バブリオス136 、ラ・フォンテーヌ8.16、パンチャタントラ1.323、日本昔話つうかん149 、トムスンモチーフインデックスM341.2 、この話の系統は、バブリオス。


280、ネコとヴィーナス。

 ネコが若い素敵な男性に恋をした。そこで、ヴィーナスに自分を人間の女に変えてくれるようにとお願いした。ヴィーナスはその願いを承知すると、彼女を美しい娘に変えてやった。こうして若者は、娘にひとめぼれすると、彼女を家に連れ帰ってお嫁さんにした。
 ヴィーナスは姿を変えたネコが、性質も変えたかどうか知ろうとして、二人が寝室で横になっていると、ネズミを放した。今の自分をすっかり忘れてしまったネコは、ネズミを食べようと、ベッドから跳ね起きネズミを追い掛けた。
 ヴィーナスはこの様子に大変失望して、彼女をもとの姿に戻した。

ペリー50、シャンブリ76、バブリオス32、ラ・フォンテーヌ2.18、トムスンモチーフインデックス.J1908.2、この話の系統は、イソップの原典。


281、牝ヤギたちのあご髭。

 牝ヤギたちは、ジュピターにお願いをして、あご髭を手に入れた。牡ヤギたちは、女たちに男と同等の威厳が与えられたことが腹立たしく、不満を申し立てた。
「まあ、よいではないか」ジュピターがそう言った。「女たちは、力、勇気においてはお前たちには及ばない。お前たちと同じ高貴な印をつけ、その虚栄に浸ることくらい許してやるがよい」

教訓、いくら外見が似ていようとも、中味が劣る者ならば、それを相手にする必要はない。

ペリー516、パエドルス4.17、トムスンモチーフインデックス.U112、この話の系統は、パエドルス。


282、ラクダとアラブ人

 アラブ人は、ラクダに荷物を積み終えると、ラクダにこう尋ねた。
「丘を上って行くのと下るのでは、どちらがよいかね?」
 すると哀れなラクダは、とっさにこう答えた。
「なんでそんなことを聞くのです? 平らな砂漠の路は、通行止めですか?」

ペリー287、バブリオス8、トムスンモチーフインデックス.J463、この話の系統は、バブリオス。


283、粉屋と息子とロバ

 粉屋とかれの息子が、となりまちのいちで、ロバを売るためにロバを曳いていった。歩き出してからすぐ、彼らは、井戸端会議をしている女将さんたちに出合った。
「ほらみてごらん。」一人が叫んだ。「あの人たちときたら、ロバに乗らずに、とぼとぼ歩いているよ。みんなはあんなのを見たことがあるかい?」
 粉屋はこれを聞くと、すぐさま息子をロバに乗せた。そうして、自分はその脇をさも楽し気に歩き続けた。
 それからまたしばらく行くと、老人たちが熱心に議論しているところへやってきた。
「あれを見なさい。」その中の一人が言った。「ほら、わしの言うとおりじゃろう。近頃では、年寄りにどんな敬意が払われているのだ? 年老いた父親が歩いていると言うのに、怠け者の息子はロバに乗っておる。やくざな若者よ、下りるのだ! そして、年老いた父親を休ませてやりなさい。」
 こうして、父親は息子をロバから下ろすと、自分がロバにまたがった。こうして歩いていると、またすぐに、彼らは母親と子供たちの一団に出くわした。
「あんたときたら、なんて、いけずな年寄りなんだい。」数人が粉屋を非難した。「可哀想に小さな息子は、あんたの脇を、やっとの思いでついて行っているというのに、よく自分はロバに乗って、平気でいられるね。」
 気のよい粉屋は、すぐさま息子を自分の後ろに乗せた。こうして、彼らは町の入口にさしかかった。
「おお、正直な我が友よ!」ある市民が言った。「これはあなたがたのロバですか?」
「その通りですよ。」年老いた父親がこう答えた。
「本当ですか? あんたがた二人がロバに乗っているのでは、誰もそうとは思わないですよ。」男はそう言うと更に続けた。「ロバに乗るよりも、自分たちでロバを運んだ方がよいのに、なぜそうしないんですか?」
「あなたの言うとおりですね、とにかくそうしてみます。」
 こうして、粉屋は息子と共にロバから下りると、ロバの脚を束ねた。そして棒を使って肩に担ぐと、町の入口の橋までロバを運んでいった。この様子を見ようと人だかりができ、人々は笑い転げた。
 ロバはうるさいのが嫌いなのに、その上、へんてこりんな扱いを受けたので、縛っている縄を破ろうと、棒を揺さぶった。そして川に落ちてしまった。
 苦い思いをして、恥ずかしくなった粉屋は、家に引き返すしかなかった。こうして粉屋が得たものは、全てを喜ばせようとすることは、結局誰も喜ばせないことであり、そのうえロバまで失うということであった。

ペリー721、イソホ3.30、ジェイコブス62、チャーリス47、ラ・フォンテーヌ3.1、パンチャタトンラ3.3、
トムスンモチーフインデックス.J1041.2、この話の系統は、ポッジョ。


284、カラスとヒツジ。

 意地悪なカラスがヒツジの背中に乗っかった。ヒツジは嫌々ながらも、あちこちとカラスを運んだ。そしてしまいにこう言った。
「もし、イヌを相手にこんなことをしたら、鋭い歯でお返しされるだろうに。」
 これに対してカラスはこう答えた。
「私はね、弱い者は蔑み、強い者にはへつらうんですよ。誰をいじめればよいか、そして誰に媚びればよいか、ちゃんと分かっているのです。だからこそ、天寿をまっとうできるのです。」

ペリー553、パエドルス6.26、キャクストン4.19、チャーリス98、トムスンモチーフインデックス.W121.2.3、この話の系統は、パエドルス。


285、キツネとイバラ。

 垣根に登っていたキツネが、足場を失ってイバラに掴まって、難を逃れようとした。ところが、足の裏に棘がささって、ひどい怪我をした。
「助けを求めたのに、垣根以上にひどい仕打ちをするとは、ひどいじゃないか。」とキツネは非難した。
 するとイバラがこう言った。
「私を掴もうなんざ、正気の沙汰ではない。人を掴むのが私の生業なのだからね。」

ペリー19、シャンブリ31、キャクストン6.5、トムスンモチーフインデックス.J656.1 、この話の系統は、イソップの原典。


286、オオカミとライオン。

 オオカミが、子ヒツジをかこいの中から盗んで、巣穴に運んでいた。そのかえりみちのことである。ライオンがこれを見つけて、オオカミから子ヒツジを奪った。
 オオカミは、安全な場所に立って叫んだ。
「私の獲物を奪うとは、なんてひどい奴なんだ!」
 すると、ライオンがからかうようにこう言った。
「これは、お前のものなのか? 友達に、もらったとでも言うのか?」

ペリー347、 シャンブリ227、バブリオス105、 狐ラインケ1.3、 トムスンモチーフインデックス.U21.4、 この話の系統は、バブリオス。


287、イヌとハマグリ。

 卵を食べる習慣のあるイヌが、ハマグリを見て、それを卵だと思って、めいいっぱい口を開くと、ごくりと呑み込んだ。しかし、すぐに腹が猛烈に痛みだし、イヌはこう言った。
「こんなに苦しむのも当然だ。間抜けにも、丸い物は皆、卵だと思ったのだからな。」

教訓、熟考せずに行動する人は、しょっちゅう、思いも寄らぬ危険に見舞われるものだ。

ペリー253、シャンブリ181、チャーリス70、トムスンモチーフインデックス.J1772.2 、この話の系統は、イソップの原典。

注意、タウンゼントのタイトルは、「イヌとカキ」となっているが、カキは卵のように丸くはないので、ハマグリと訳した。


288、アリとハト。

 アリが喉の渇きを癒そうと、川の土手へいったのだが、激流にさらわれ溺れて死にそうになった。すると、川面に突き出た枝に止まっていたハトが、葉をむしり、アリのすぐそばに落としてやった。アリは、葉に這い上がって流れに浮いて、無事に土手まで辿り着いた。
 それから幾日もたたないある日、鳥刺しが、枝に止まっていたハトに、鳥黐竿を差し伸べた。
男のたくらみに気付いたアリは、かれの足を刺した。鳥刺しは痛みに耐えかねて、竿を放り出した。
その音でハトは飛んでいった。

教訓、情けは人のためならず。

ペリー235、シャンブリ242、キャクストン6.11、エソポ1.25、イソホ3.8、チャーリス28、ラ・フォンテーヌ2.12、トムスンモチーフインデックス.B362 、この話の系統は、イソップの原典。


289、ウズラと鳥刺し。

 鳥刺しが、ウズラを捕まえて殺そうとした。ウズラはどうか助けてくれるようにと懸命に命乞いをした。
「お願いです、どうか私を生かしておいて下さい。生かしておいてくださるならば、私は、たくさんのウズラをおびき寄せて、あなたの慈悲に報います。」
 すると、鳥刺しがこう答えた。
「お前の命を奪うのにためらう必要がなくなった。お前は、自分の友達や身内を裏切って、助かろうとするのだからな。」

ペリー265、シャンブリ300。285、バブリオス138、チャーリス65、トムスンモチーフインデックス.2295.1、この話の系統は、バブリオス。


290、ノミと人。

 ノミにひどく悩まされた男が、ついにノミを捕まえてこう言った。
「俺さまの手足を食った奴め、捕まえるのに手間取らせやがって、お前は何者だ?」
 するとノミが答えた。
「おお、親愛なる我が君よ、どうか命ばかりはお助け下さい。どうか殺さないで下さい。だって、私は迷惑をかけると言っても、大したことはできないのですから。」
 すると男が笑って答えた。
「駄目だ、お前は俺の手で握りつぶされるのだ。悪は大小に係わらず、決して許されるものではないのだ!」

ペリー272、シャンブリ357、キャクストン6.15 、この話の系統は、イソップの原典。


291、盗賊とオンドリ。

 賊が家に押し入ったが、何も発見できなかったので、オンドリを盗んだ。そして一目散に逃げ去った。盗賊たちはアジトにつくとすぐに、オンドリを殺そうとした。
 するとオンドリは、命を助けともらおうとしてこう言った。
「お願いです。助けて下さい。私はとても人の役にたつのですよ。夜が明けるのを知らせて、人々を起こしてあげるのです。」
 すると、盗賊たちがこう言った。
「お前が隣近所の人たちを起こしたりしたら、我々の商売はあがったりだ。」

教訓、悪人は、美徳を守ろうとする者たちを嫌悪する。

ペリー122、シャンブリ158、トムスンモチーフインデックス.U33、この話の系統は、イソップの原典。


292、イヌと料理人。

 ある金持ちがうたげを催し、多くの友人や知人を招待した。するとかれの飼い犬も便乗しようと、友達のイヌを招待してこう言った。
「主人がうたげを催すと、いつもたくさんの残飯が出るので、今夜、お相伴に預からないかい?」
 こうして、招待されたイヌは、約束の時間に出掛けて行き、大宴会の準備をしているのを見て、胸をわくわくさせてこう言った。
「こんな素晴らしい宴会に出席できてとても嬉しいよ。こんなチャンスは希だからね。明日の分まで、たらふく食べることにするよ。」
 イヌは、嬉しさを友人に伝えようと尻尾をふった。すると、料理人が、皿の周りで動いている尻尾を見つけ、かれの前足と後ろ足をひっつかむと、窓から宴会場の外へと投げ飛ばした。イヌは力一杯地面に叩きつけられ、すさまじい叫び声を上げて、ふらふらと逃げて行った。かれの叫び声を聞いて、通りにいたイヌたちがやってきて、夕食は楽しかったか? と尋ねた。すると彼は、こんなふうに答えた。
「どうだったかだって? じつを言えば、ワインを飲み過ぎて、なにも覚えてないんだよ。いえからどうやって、出てきたのかも覚えてないのさ。」

ペリー328、シャンブリ178、バブリオス42、 狐ライネケ4.10、 トムスンモチーフインデックス.J874、 この話の系統は、バブリオス。


293、旅人とプラタナス。

 ある昼下がり、二人の旅人が、夏の照りつける太陽にあてられて、広く枝を張った、プラタナスのきの下に横になった。二人が木陰で休んでいると、一方が言った。
「プラタナスって、ミはつけないし、本当に役に立たない木だな。」
 すると、プラタナスの木がこう言った。
「この恩知らずめ! 私の木陰で休んで恩恵を享受しているくせに、無駄で役立たずなどよく言えたものだな!」

教訓、大変な恩恵を受けているのに、それに気付かない人がいるものだ。

ペリー175、 シャンブリ257、クルイロフ7.7、トムスンモチーフインデックス.W154.7 、この話の系統は、イソップの原典。


294、ウサギたちとカエルたち。

 ウサギたちは、自分たちが並外れて臆病で、絶えず、なにかに驚いてばかりいることに嫌気がさし、切り立った岸壁から深い湖に飛び込んでしまおうと決心した。こうして、ウサギたちは、大挙して湖へと跳ねていった。
 すると、湖の土手にいた、カエルたちが、ウサギたちの足音を聞いて、慌てて深い水の中へ潜り込んだ。カエルたちが、慌てて水の中へ消える様子を見て、一羽のウサギが、仲間に叫んだ。
「みんな、ちょっと待って。死んだりしてはいけない。皆も今見ただろう。我々よりも、もっと臆病な動物がいることを。」

ペリー138、シャンブリ191、バブリオス25、キャクストン2.8、ジェイコブス15、チャーリス61、ラ・フォンテーヌ2.14、トムスンモチーフインデックス.J981.1 、この話の系統は、イソップの原典。


295、ライオンとジュピターとゾウ。

 ライオンは、しきりに不満を申し立て、ジュピターをうんざりさせていた。
「ジュピターよ。私は大変な力があり、すがたかたちも素晴らしく、鋭い牙も鉤爪も持っています。私は森に棲む全ての動物の支配者なのです。しかし、その私が、オンドリのトキの声に恐怖しなければならぬとは、なんと不名誉なことでしょうか。」
 するとジュピターがこう言った。
「故無く責め立てるではない。お前には、私と同じ性質を全て与えてやった。その一つの例を除いては、お前の勇気は決してくじかれることはないのだ。」
 この話を聞いて、ライオンは悲嘆して一声唸ると、臆病な自分に憤り、死んでしまいたいと願った。このような考えを思いめぐらせていると、ゾウに出合った。ライオンはゾウと話をしようと近づいていった。すると、ライオンは、ゾウが耳をバタバタさせているのを見て、「どうしてそんなにしょっちゅう、耳をバタつかせるのか。」と尋ねた。と、その時、蚊がゾウの頭の上にとまった。
 するとゾウがこう言った。
「プウーンと唸って飛ぶ、このちっぽけな虫が見えますか? こいつが耳に入ったならば、私は一巻の終わりなのです。」
 するとライオンが言った。
「こんなに巨大な動物が、ちっぽけな蚊を怖がるとは、私ももう、不平は言うまい。そして死にたいなどと考えるのもよそう。ゾウに比べればまだましだ。」

ペリー259、シャンブリ210、トムスンモチーフインデックス.J881.2 、この話の系統は、イソップの原典。

注意、ライオンがオンドリの鳴き声に弱いと言うのは、タウンゼント107番を参照。


296、子ヒツジとオオカミ。

 オオカミに追いかけられた子ヒツジが、ある神殿に逃げ込んだ。
 オオカミは、子ヒツジに大声でよびかけて、こう言った。
「神官に捕まったら、生贄にされてしまうよ。」
 すると子ヒツジがこう答えた。
「お前に食われるくらいなら、神殿で生贄になった方がましだ。」

ペリー261、シャンブリ222、 バブリオス132、アウィアヌス42、キャクストン7.27、トムスンモチーフインデックス.J216.2、この話の系統は、イソップの原典。


297、金持ちと皮なめし職人。

 金持ちの男が、皮なめし職人の家の近くに住んでいたのだが、皮なめしの作業場の悪臭が、どうにも我慢ならなかった。男は隣人に引っ越してくれるようにと迫った。皮なめし職人は、その都度、すぐに出て行くと言っては、出て行かずにごまかしていた。
 しかし、こうして、長いこと、皮なめし職人がそこに居座っていると、金持ちの男は、臭いに慣れてしまい、全く不快に思わなくなり、もう不満を言うことはなくなった。

ペリー204、シャンブリ309、トムスンモチーフインデックス.U1133 、この話の系統は、イソップの原典。


298、難破した男と海。

 船が難破して、男は、波に翻弄され、浜辺へ打ち上げられると、深い眠りに落ちた。しばらくして男は目を覚ますと、海を見つめ、さんざんに罵った。「お前は、穏やかな表情で人々を誘い込み、我々が海に乗り出すと、荒れ狂って皆を破滅させる。」と、論難したのだ。
 すると、海が女性の姿となって、彼にこう言った。
「私を咎め立てしないで、風を責めて下さい。私は、穏やかなのです。そして、大地と同様に、急変したりしないのが、本来の姿なのです。でも、突然吹き付ける風が、波立たせ、そして私を暴れさせるのです。」

ペリー168、シャンブリ245、バブリオス71、クルイロフ6.10、トムスンモチーフインデックス.J1891.3 、この話の系統は、イソップの原典。


299、二匹のラバと盗賊。

 たくさんの荷物を背負った、二匹のラバが歩いていた。一匹は、お金のいっぱい入った篭を運び、もう一方は、穀物の袋を荷なわされていた。お金を運んでいるラバは、その荷物の価値が分かっているかのように、頭を立て、そして、首につけられた、よく響く鈴を、上下に揺らして歩いた。仲間のラバは、静かにそしてゆっくりとあとに続いた。と、突然、盗賊たちが、物陰から一斉に押し寄せてきた。そして、ラバのアルジたちと乱闘となり、お金を運んでいたラバを剣で傷つけ、金を奪い取った。掠奪され傷ついたラバは、身の不幸を嘆き悲しんだ。
 すると相方がこう言った。
「僕は穀物を運んでいたので、何も失わなかったし、怪我を負わされることもなかった。ああ、よかった。」

ペリー491、パエドルス2.7、チャーリス102、 ラ・フォンテーヌ1.4、 トムスンモチーフインデックス.L453 、この話の系統は、パエドルス。


300、マムシと鑢。

 マムシが鍛冶屋の仕事場へ入っていって、道具たちから腹の足しになるものを求めた。マムシは特に、鑢にしつこく食べ物をねだった。
 すると鑢はこう答えた。
「私から、何かもらおうなどと考えているならば、あなたは、バカモノにちがいない。私は皆からもらうのが生業で、与えることなど決してしないのですからね。」

ペリー93、シャンブリ116、パエドルス4.8、キャクストン3.12、エソポ2.22、ジェイコブス26、ラ・フォンテーヌ5.16、日本昔話通観290、トムスンモチーフインデックス.J552.3 、この話の系統は、イソップの原典。


301、ライオンとヒツジ飼い。

 森を歩き回っていたライオンが、棘を踏み抜いてしまった。そこで、ライオンはヒツジ飼いのところへいって、じゃれついて、まるで「私はあなたの助けが必要です」とでもいうように、尻尾をふった。ヒツジ飼いは剛胆にもこの野獣を調べてやり、棘を見つけると、ライオンの前足を、自分の膝の上に乗せて、抜いてやった。こうして痛みが治ったライオンは、森へと帰って行った。
 それからしばらく過ぎた日のことである。ヒツジ飼いは、無実の罪で投獄され、「ライオンに投げ与えよ。」という刑罰が宣告された。しかし、檻から放たれたライオンは、彼が自分を癒してくれたヒツジ飼いであることに気づき、襲いかかるどころか、近づいて行って、前足をカレの膝に置いた。王様はこの話を耳にすると、すぐにライオンを解き放ち、森に返してやり、ヒツジ飼いも無罪放免にして、友だちのもとへ返すようにと命じた。

ペリー563、キャクストン3.1、イソホ2.31、ジェイコブス23、日本昔話通観389、トムスンモチーフインデックス.B381 、この話の系統は、パエドルス。


302、ラクダとジュピター。

 ラクダは、オウシがツノを戴いているのを見て、羨ましく思い、自分も同じようなツノが欲しくなり、ジュピターのもとへといって、ツノを与えてくれるようにと懇願した。ジュピターは、ラクダはからだが大きくて強いにもかかわらず、更にツノを欲したことに腹を立て、ツノを与えなかったばかりか、耳の一部を奪い取った。

ペリー117、シャンブリ146、アウィアヌス8、キャクストン7.7、トムスンモチーフインデックス.A2232.1 、この話の系統は、イソップの原典。


303、ヒョウとヒツジ飼いたち。

 ヒョウが運悪く穴の中に落ちた。ヒツジ飼いたちはヒョウを見つけると、イクニンかは棒で打ち据えて、石を投げつけた。一方、別な者たちは、殴ったりしなくても死んでしまうだろうと、ヒョウを哀れんで、餌を与えて生き長らえさせようとした。夜になると、ヒツジ飼いたちは、ヒョウは翌日には死んでしまい、危険はないだろうと思って、家に帰って行った。ところが、ヒョウは、最後の力を振り絞って、跳び上がると穴から抜け出し、全速力で自分の巣穴へと駆けて行った。
 それから数日後、ヒョウがやってきて、家畜を殺し、この前、カレを打ち据えたヒツジ飼いたちを、猛り狂って引き裂いた。この前、ヒョウを助けた人たちは、殺されるのではないかと恐怖して、ヒツジのムレを引き渡すので、命ばかりは助けてくれるようにと懇願した。
 するとヒョウは、彼らにこう答えた。
「私は、石を投げて命を奪おうとした者たちを覚えているし、食べ物を与えてくれた者たちのことも覚えている。だから、恐れることはない。私は石を投げつけた者たちに、仕返しに来ただけなのだから。」

ペリー494、パエドルス3.2、キャクストン4.5、トムスンモチーフインデックス.B361 、この話の系統は、パエドルス。


304、ロバと軍馬。

ロバはウマが惜しみなく心をこめて扱われることが、羨ましかった。一方自分は重労働なしでは、腹いっぱい食べさせてもらえることはまずなかったし、そうしてさえ十分ではないこともあった。しかし、戦争が勃発すると、武装した兵士がウマに跨り、敵のまっっただ中へ、ウマを駆って突進して行った。そして、ウマは戦いの際に傷を負って死んでしまった。これらを全て見届けたロバは、考えを変えて、ウマを哀れんだ。

ペリー357、シャンブリ268、ジェイコブス78、トムスンモチーフインデックス.J212.1、この話の系統は、バブリオス。


305、ワシとワシを捕まえた男。

 ある日のこと、ワシが人間に捕まり、羽を切り取られると、他の鳥たちと一緒に、ニワトリ小屋に入れられた。このように扱われて、ワシは悲しみに打ちひしがれていた。その後、隣人がワシを買い求め、もう一度羽を生えさせてやった。ワシは舞い上がると、ウサギに襲いかかり、恩人への贈り物として持っていこうとした。
 するとこれを見ていたキツネが、声高に言った。
「この人の善意を耕しても仕方がない。それよりも以前、君を捕まえた男の善意を芽生えさせよ。彼がまた君を捕まえ、羽を奪わぬようにね。」

ペリー275、シャンブリ6、トムスンモチーフインデックス.B366、この話の系統は、バブリオス。


306、禿頭とアブ。

 アブが禿頭に噛みついた。男はアブを殺そうと、ピシャリと頭を叩いた。しかし、アブはさっとよけると、嘲るように言った。
「小さな虫が刺しただけなのに、あんたは命を奪おうと、とんだ復讐劇を企てて、自分で自分を痛めた日にゃ、どうするんだい?」
 すると男はこう言い返した。
「自分自身と和解するのは簡単なことだ。わざと痛めつけようとしたのではないことは、承知しているからな。だが、たとえ痛い思いをしたとしても、お前のような、人の血を吸って喜ぶような、不快で下劣な虫けらを、私はゆるしておけないのだ。」

ペリー525、パエドルス5.3、キャクストン2.12、ジェイコブス18、
以下、参照として、ラ・フォンテーヌ8.10、クルイロフ4.11、日本昔話通観151、パンチャタトンラ1.22、トムスンモチーフインデックス.J2102.3、グリムKHM58、今昔物語26-19、この話の系統は、パエドルス。


307、オリーブの木と、イチジクの木。

 オリーブの木が、イチジクの木を嘲った。というのも、オリーブは、一年中緑の葉をつけているのに、イチジクの木は、季節によって葉を落とすからだった。すると、そこへ霰が降ってきた。
霰は、オリーブがたくさん葉をつけているので、そこにとりつき、そしてその重みで枝を折った。こうしてオリーブは、あっというまに、しおれて枯れてしまった。
 しかし、イチジクには葉がなかったので、雪は地面にそのまま落ちて行き、全く傷つくことはなかった。

ペリー413、 この話の系統は、アプトニウス。


308、ワシとトビ。

 ワシが悲しみに打ちひしがれて、木の枝にとまっていた。
「どうして、そんなに悲しんでいるのですか?」同じ木にとまっていた、トビが尋ねた。
「わたしは、自分に合う連れ合いが欲しいのですが、見つからないのです。」ワシがこう答えた。
「僕ではどうでしょう? 僕はあなたよりも強いですからね。」トビが言った。
「あなたの獲物で、どうやって、生計が成り立つというのですか?」
「大丈夫ですよ。僕はしょっちゅう、ダチョウを鉤爪で仕留めて、運び去るのですから。」
 ワシはこの言葉に心動かされて、彼との結婚を承諾した。
 それからすぐ、結婚式が執り行われ、ワシがトビに言った。
「さあ、約束通り、ダチョウを捕まえてきて下さい。」
 トビは空高く舞い上がった。しかし、持ち帰ったのは、貧相なネズミ一匹だった。しかも、長いこと、野原にうち捨てられていたらしく、臭いがした。
「これが、わたしに約束したものなの?」ワシが言った。
「できないことは百も承知だったが、約束しなければ、君のような王家の者と、結婚できなかっただろうからね。」

ペリー574、トムスンモチーフインデックス.B282.2.1、この話の系統は、パエドルス。


309、ロバとロバ追い。

 ロバが大通りを曳かれていたが、突然、深い崖の淵へと走り出した。ロバがその淵へ身を投じようとしているので、主人は、ロバの尻尾を掴み、一生懸命引き戻そうとした。ロバはそれでも強情を張るので、主人はロバを放してこう言った。
「お前のかちだ。だが勝っても、ひどい目に合うのはお前の方だぞ。」

ペリー186、シャンブリ277、トムスンモチーフインデックス.J683.1 、この話の系統は、イソップの原典。


310、ツグミと鳥刺し。

 ツグミが、ギンバイカのミを食べていた。そして、そのミがあまりに美味しかったので、そこから離れようとはしなかった。鳥刺しはツグミを見つけると、葦の竿にトリモチをまんべんなく塗りつけ、ツグミを捕まえた。
 ツグミは、死の間際にこう叫んだ。
「ああ、私はなんて間抜けなんだろう! 僅かな食べ物のために、命を棄てることになるとは。」

ペリー86、シャンブリ157、トムスンモチーフインデックス.J651.1 、この話の系統は、イソップの原典。


311、バラとアマランス。

 庭に咲くバラの近くに植えられていた、アマランスが、こんなふうに言った。
「なんて、バラさんは美しいのでしょう。あなたは、神様や人間たちのお気に入り、私は、あなたの美しさや香しさを、嫉んでしまいますわ。」
 するとバラがこう答えた。
「アマランスさん。私の盛りは短いのです。無残につみ取られなかったとしても、萎んでしまう運命にあるのです。けれどもあなたは、萎むことはありません。永遠に若いまま咲き続けるのです。」

ペリー369、シャンブリ323、トムスンモチーフインデックス.J242.1、この話の系統は、バブリオス。


312、太陽に文句を言うカエル。

 昔むかしのことである。太陽が、妻を娶ると発表した。するとカエルたちは、空に向かってわめきごえを張り上げた。ジュピターは、カエルたちの鳴き声のうるささに閉口して、不満の原因を尋ねた。
 すると一匹のカエルがこう言った。
「太陽は独り者の今でさえ、沼を干上がらせます。それが結婚して子供をもうけたりしたら、我々の未来はどうなってしまうのですか?」

ペリー314、シャンブリ127、パエドルス1.6、バブリオス24、キャクストン1.7、イソホ2.15、ラ・フォンテーヌ6.12、トムスンモチーフインデックス.J613.1 、この話の系統は、パエドルス。

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底本にしたのは、
Project Gutenberg aesop11.txt
Aesop's Fables Translated by George Fyler Townsend
訳に際して、意味の分かりにくい部分には筆を加えました。

主な参考文献。
イソップ寓話集、中務哲郎訳、岩波文庫。
イソップ寓話集、山本光雄訳、岩波文庫。
新訳イソップ寓話集、塚崎幹夫訳、中公文庫。 
イソップ寓話集、伊藤正義訳、岩波ブックセンター。 
叢書アレクサンドリア図書館10、イソップ風寓話集、パエドルス/バブリオス、岩谷智・西村賀子訳、国文社。
吉利支丹文学全集2(イソポのハブラス) 新村出・柊源一、平凡社。 
古活字版・伊曽保物語、飯野純英校訂、小堀桂一郎解説、勉誠社。 
寓話、ラ・フォンテーヌ、今野一雄訳、岩波文庫。
寓話、ラ・フォンテーヌ、市原豊太訳、白水社。
クルイロフ寓話集、内海周平訳、岩波文庫。
アジアの民話12、パンチャタントラ、田中於莵弥・上村勝彦訳、大日本絵画。
カリーラとディムナ、菊池淑子訳、平凡社。
日本昔話通観 28、昔話タイプインデックス、稲田浩二、同朋舎。
狐ラインケ、藤代幸一訳、法政大学出版局。
知恵の教え、ペトルス・アルフォンシ、西村正身訳、渓水社。


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