2005/01/10 追記。
彼女が富士に祀られているのは、「水の女神」として活火山である彼の山を沈静化るためだという説もある。
確かに彼女は水にも縁が深い。三人の息子のうち、ホデリは海の神であるし、ホオリの妻である豊玉毘売<トヨタマビメ>は海神の娘だ)
2005/01/10 追記
「コノハナノサクヤヒメ(コノハナサクヤビメ)」の万葉仮名漢字表記と、異名
木花開耶姫・木花咲耶姫・此花咲耶姫・木花佐久夜毘売・木花開耶姫・許乃波奈佐久夜比売命
……など
・木花之開耶媛命・木花之佐久夜比売などと表記される場合も。この場合の「之」は、読んだり(「コノハナノサクヤヒメ」)読まなかったり。
元々彼女は九州の阿多(阿田)隼人族系列の女神であり、本名の「神阿多都比売(カムアタツ)」は 神聖な阿多の娘・阿多の女神といった意味。
「豊吾田津媛(トヨアタツヒメ)」という変形(豊かな・優れたアタの女神、といった意味か?)バージョンもある。
「カムアタツヒメ」の万葉仮名は・神阿多都比売・神吾田津姫・神吾田鹿葦津姫など。
「神吾田鹿葦津姫」の表記は日本書紀系で、カムアタカシツヒメと読むこともある。
単に「鹿葦津姫(カシツヒメ)」だけの事もある(「神聖なアタの」の部分の省略形か)。
この「鹿葦(カシ)」もまた九州の地名であるとされている。
彼女の存在により、天皇の母方の太祖は併合(あるいは征伐)された九州系の民であることが暗示される。
酒解子神(サカドキコガミ)名義について
大山祗神が孫の誕生を祝って酒を造ったことから酒解神(サカドキガミ)と呼ばれ、その子供であるカムアタツは酒解子神と呼ばれることととなった。