■誕生石・ジェムストーンの石言葉■


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7月の誕生石 2007年10月30日(火)20時14分34秒 deletemodify

紅玉(ルビー・Ruby)ルビー
誕生石に指定している国:アメリカ イギリス オーストラリア カナダ 日本
石言葉:情熱・仁愛・威厳・勇気

ラテン語のruber(赤)を語源とする、クロムによって赤色を発するコランダム(鋼玉 主成分はアルミナ)です。
(赤く発色しないコランダムは「サファイア」と総称されます)
ダイアモンドに次いで硬い鉱物のコランダムは(モース硬度は9)、含まれる不純物によって発色が変わります。

ルビーはどのような状態でも赤く光ります。
これは、1〜2%程度含まれているクロムが光エネルギーに反応して自ら赤い光を発するからです。

金紅石(ルチル:二酸化チタン)の針状結晶のインクルージョンがあることによって、星のような反射光が現れるものは「スタールビー」と呼ばれます。

中世には赤い石総てをルビーと呼んでいたため、アンティークアクセサリの中には「ルビー」と名の付いた別の鉱物もあります。
例えば、英王室の大礼用王冠の中央にはめられた「黒太子のルビー(The Black Prince's Ruby)」や、エリザベス女王所有のティモールルビー(Timur Ruby)などは、近年になって鑑定した結果スピネル(尖晶石)だということが判明しました。

火や酸に強く、変質しづらいのが特徴です。
情熱・仁愛・威厳を象徴します。
勝ちたいとき、強くなりたいときに。
ドイル卿のホームズ物に「青い紅玉(ルビー)」という作品がありますが、青いルビーは実はサファイアのことです。
もっとも確か原題は「THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE」でルビーだとは言っていなかったような気も……。
(カーバンクルも赤い石の総称。ガーネットやスピネルも当然はいる訳で……スピネルなら青い色あるんじゃないかと)



スフェーン(Sphene)
誕生石に指定している国:日本
2021年12月20日に7月の誕生石の一つに加えられました。

石言葉は永久不変。

和名は「楔石(くさびいし)」
鉱物名はチタナイト(Titanite)/チタン石。
ケイ酸塩鉱物の一種で、チタンを含有しています。
モース硬度は5〜5.5。
色は黄、緑、褐色、茶、オレンジなど。


チタナイトのなかで、宝石質の物をスフェーンと呼びます。
宝石質のものは、クロムが影響して黄緑色の発色を示すものが多いようです。

ダイヤモンドよりも光の分散度が高く、石の内部で光を複屈折させる性質を持っています。
オリーブグリーンの中に赤いファイヤが見える(分散率の高い宝石が、時に揺らめくような虹色の光を見せる現象)のが特徴。

宝石名の由来は、結晶の形が「楔(くさび)」に似ているとして、ギリシャ語でくさびを意味する「スフェノス/Sphenos」を語源としています。

主な産地は、パキスタン、ミャンマー、スリランカ、ナイジェリア。




紅瑪瑙・紅玉髄(カーネリアン・Carnerian)めのう
誕生石に指定している国:イギリス オーストラリア フランス
石言葉:勝利・目標は達成される

オレンジ色で半透明のカルセドニー。色は白に近いものから、赤みの強い物まで。(縞模様の詰まっていない赤瑪瑙)
ラテン語で新鮮を意味するcarneolusないしは、肉の意であるcarnisを語源としています。
ツタンカーメンの王墓からも発見されており、古くから装飾用・儀式用に珍重され、生活に密接してきた石です。

イスラム教の開祖マホメットがこの石の指輪を右手薬指に填めていたたと言われており、ムスリルにとってはとても重要な石とされます。
キリスト教では十二使徒の聖バルトロマイ(バルトロメオとも。「タルマイの子(バル・タルマイ)」の意。別名をナタナエル)を象徴する石とされています。

二色の色を発しているものはカーネリアンオニキスとも呼ばれ、主にカメオに加工されます。
多くの宗教が神聖視するこの石には、心を静め、集中力を高める力があると信じられています。
また、生命力を強める効果があるとも言われます。

勇気が欲しいとき、やる気を高めたいときに。


金緑石(アレキサンドライト・Alexandrite)アレキサンドライト
誕生石に指定している国:アメリカ
石言葉:光栄・高貴・秘めたる思い・愛と性・二面性

青緑色系スペクトルが強い陽光や蛍光灯の下では深い青緑に、赤色系スペクトルの強い蝋燭や白熱灯の元では赤紫に見える、不思議なクリソベリルです。
微量に鉄、クロムなどの不純物を含み、モース硬度は8.5。

独特の変色は、微量に含まれるクロムが黄色系の光を吸収するうえ、緑系と赤系の両方の色の要素を平均的に持っているためにおきます。

紫外線を吸収する効果が強くあるため、人工的に作られたアレキサンドライトが宇宙船の窓の材料として使用されています。

1830年、ロシア帝国ウラル山脈のエメラルド鉱山で発見され、4月29日に皇帝ニコライ1世に献上されました。
その日は皇太子アレキサンドル2世の12歳の誕生日であったため、この不思議な石は彼の名を冠することとなったのです。
その存在自体が珍しい宝石ですが、特にキャッツアイ効果の出る物が珍重されます。
発見の地ロシアでは、その色合いが当時の軍服と同じであることから、軍人のお守りとされていました。
高貴さ・富・情熱を象徴しています。



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