さよならの演技ダイアナ・ハミルトン (著), 駒月 雅子 (翻訳)
ジェイク・ウィンターは全女性が理想の夫と憧れるすばらしい男性だ。
実業家としても大成功をおさめている。クレアはそのジェイクと二年前、正式に結婚した。
誰もが完璧な夫婦と称えているが、実体は二人だけしか知らない。
実は、病気の母を抱えて困っていたクレアと、結婚はする気がなく有能な個人秘書だけを求めていたジェイクの、必要に迫られた契約結婚だった。
寝室もベッドも別なのだ。
契約が解消される唯一の条件は、二人のどちらかが真剣に誰かを愛して、再婚を望んだ場合だけと定められている。
これまで二年間、母親には完全な保護を与えられ、ジェイクとの仕事もとても楽しく、何もかもうまくいっていた。
だが最近、ジェイクはイタリア貴族の美しい令嬢と本気で恋を……。
1998/11 初版 (ハーレクイン・ロマンス)