最高の花嫁候補ジャスミン・クレスウェル (著), 脇田 馨 (翻訳)
人材派遣の仕事は面白いし、昇進はしたし、ボーイフレンドにも不自由していない。
ケイトリンは今の生活を犠牲にしてまで結婚する気はなかった。
そんなある日、幼なじみで弁護士のアレックに相談を持ちかけられた。
結婚したいので相手を探してほしい、と。
彼は本気だった。アレックが結婚したら、もう気軽に会えなくなってしまう。
思いがけず悲しくて、同時に青い瞳がセクシーに見え始める。
けれど他の会社に頼んでほしくなくて、仕事とわりきって引き受けた。
最高の花嫁を探してあげるわ!
でも胸の奥がちくちく痛む。候補者を選んで彼に伝えながら、ケイトリンはふとつぶやいた。
「あなたの奥さんになる人に、わたし、嫉妬しているみたい」
初版:1995/07
最高の花嫁候補 (ハーレクイン・イマージュ )