イヴが眠りにつくまで 光と闇の覇者 III著者: ビバリー・バートン
訳者: 中野 恵
超能力を持つ一族同士として対立してきた、レイントリーとアンサラ。
ユダ・アンサラは七年前、マーシー・レイントリーと一夜を共にした。
一緒に過ごした時間はほんのつかの間だったが、ユダの血は熱くたぎり、何度も求め合わずにはいられなかった。
しかし、ユダにとってマーシーは、いずれは滅ぼすべき一族の女。
二百年前、彼の一族がレイントリーに滅ぼされかけたように。
今、ユダはアンサラの王としてマーシーと再会しようとしていた。
レイントリーの王族である彼女を、自らの手で葬るために。
だが、このとき、ユダはまだ知るよしもなかった。
父親の訪れを心待ちにする六歳の娘、仇敵同士の間に生まれた、抹殺されるべき運命の子、イヴの存在を……。
「
ホテル・インフェルノ(リンダ・ハワード 氏家 真智子)」「
安息の地へふたたび (リンダ・ウィンステッド・ジョーンズ/杉本 ユミ)」と続いた「光と闇の覇者」シリーズの最終刊。

