キスは裏切りの味キャサリン・ガーベラ (著), 森山りつ子 (翻訳)
白昼夢の恋人/
悪魔を愛したらと続いた「億万長者の戯れ」もいよいよ最終巻。
おまえに大役は任せられない――ボスである父親からの辛辣な言葉に、テンペストはショックを受けた。
これまで、父に認められたい一心で必死に働き、充分な実績も出してきた。
だが父にとっては、いつまでたっても出来そこないの娘でしかないのだ。
そんな折、彼女はパーティの席でギャビン・レナードに出会う。
父の会社を乗っ取ろうと企む、いわばビジネス上の天敵だ。
不意に、テンペストはある計画を思いついた。
父の会社を辞め、ギャビンのところで雇ってもらうのはどうだろう?
父を見返すには打ってつけの方法では?
ギャビンの危険な魅力に気圧されつつも、テンペストは彼に接近した。