意外な話 或いは、雄弁な【正義】 − 【11】

殿様からこの屋の管理を任されている、家来の誰ぞか?
 この離宮の掃除をし、建物の繕いをする役目を仰せつかった者が居り、主命によりここに寝泊まりしているということは、充分考えられることでした。
 御子は安堵の息を吐きました。父親である殿様の家臣であるならば、自分にとっても家来であろう。ならば、何の怖れることも無い。
 そう考えたすぐ後に、御子はにわかに不安を覚えました。
 この忠義者の家来が……。


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2015/07/28update

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まろやか連載小説 1.41
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