ガラスの靴をさがして著: ジェシカ・ハート
翻訳: 南和子
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
ルーシーはハンサムなイギリス人男性ガイのことが嫌いだった。
彼に青い瞳で見つめられ、「シンデレラ」と呼ばれると、なんだか笑われているような気がして、落ち着かなくなるのだ。
二人が出会ったのは、オーストラリア奥地の牧場で、そのときのルーシーは牧童たちの世話に追われていたから、特権階級の香りを漂わす、束の間の滞在客だったガイには、彼女が、身を粉にして働くシンデレラのように見えたのだろう。
そして今、やむなくロンドンに戻ることになったルーシーは、ちょうど帰国するところだったガイと二人並んで機内にいた。
数日後の自分が彼の会社で働き、彼を恋人と呼ぶとは思いもせずに。
赤い砂の誘惑のヒロイン・メレディスの妹の物語。
愛ゆえの迷宮著: ルーシー・ゴードン
翻訳: 朝戸まり
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
シーリアは盲人というハンデに屈することなく、好奇心旺盛に冒険を楽しみ、人生を謳歌している。
恋人のフランチェスコはそんな彼女が心配でならなかった。
自由でありたいシーリアと、彼なりの愛で縛ろうとするフランチェスコ。
やがてシーリアは息苦しさを覚え、彼に別れを言い渡した。
しかし、その間違いに気づくのに時間はかからなかった。
二人の間の溝を埋める手立てがきっとあるはずだ。
もう一度フランチェスコの心を取り戻そう。
シーリアは固い決意を胸に、彼の故郷ナポリへ旅立った。
雨の夜の記憶[著]ジョージー・メトカーフ
[翻訳]本山ヒロミ
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
赴任したばかりの病院に低い笑い声が響き、リビーが振り返ると、長身で金髪の男性が看護師に軽口をたたいているのが見えた。
ところが彼はリビーの姿を認めるや表情を一変させ、冷たい目でにらみつけてきた。
なぜ……? 戸惑いの底から、昔の記憶が浮かびあがった。
ニック! 学生時代に彼女が憧れていた同級生だ。
でも、言葉を交わすこともないままに別れ別れになってしまった。
彼女が交通事故に遭い、長い入院生活の末、別の大学に移ったからだ。
今も事故当時の記憶は一部抜け落ちている。
もしかして、彼とのあいだに何かあったのだろうか。
「
誘惑はプロポーズのあとに」、「
涙のわけは…」同様、医療現場を舞台に繰り広げられる物語をお楽しみください。
両作品の主人公たちも登場します!
急ぎすぎた二人著: バーバラ・ハネイ
翻訳: 和香ちか子
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
人でごった返すシドニー空港で彼を見つけたとき、エリンは息がとまりそうになった。
ルーク・マニング――オーストラリア奥地の牧場主。
ニューヨーカーのエリンが一目で恋に落ち、結婚し、離婚した男性。
雑踏の中にいてもどこか寂しげに見えるルークは、今でもエリンの心を強くつかみ、揺さぶった。
だが、彼女がシドニーに来たのは二人の関係を修復するためではない。
父親を知らない息子のジョーイを、ルークに会わせるためだ。
二人の結婚はあっけなく、そして永遠に幕を閉じたのだ。
そのことを肝に銘じて、エリンはルークに向かって歩きだした。
罪なボディガード著: テレサ・サウスウィック
翻訳: 井上きこ
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
ジェイミーはやり手の弁護士として多忙な日々を送っていた。
最近は誰かにときめくこともなく、浮いた噂一つない。
ある日突然現れたサムにも、最初はいらだちを覚えただけだった。
サムは両親が送り込んできたロス市警の元刑事。
深夜の無言電話のことを知って心配した両親が、娘のためにとチャリティオークションで落札した男性だ。
三十日間、私のボディガードをするように仕組んだらしい。
だったら、せめて彼があんなにハンサムでなければよかったのに。
目が合った瞬間に頬が熱くなり、ジェイミーは自分を哀れに思った。
いつかいなくなってしまう男性に、また惹かれている……。
忘られぬパリ著: レイ・モーガン
翻訳: 三浦万里
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
新しい上司がミッチ・カーヴァーだと知り、ダーシーはすっかりうろたえた。
ミッチとは二年前、パリ支社にいたときに親しくなった。
実のところ、ダーシーはずっと昔から、社長の息子であるミッチに淡い思いを抱いていた。
だからミッチと結ばれたときはうれしかったし、短い滞在期間を終えて彼がパリを離れるまで、幸せなときを過ごした。
でも、それ以来彼の消息はつかめなくなり、ただ歳月だけが流れたのだ。
まさかミッチが上司として現れるなんて……どう接したらいいだろう。
何より、なんと伝えればいいの? わたしが彼の子供を産んだことを。