華やかな陰謀著者:ルース・ランガン
訳者:長沢由美
出版社: ハーレクイン (2008/4/30)
誇り高き花嫁(ルース・ランガン (著), 長沢 由美 (翻訳) )の関連書。
急に辺りが静まり返り、不穏な空気が漂った。
まもなく、漆黒の馬にまたがった戦士の一団が丘の上に現れた。
掲げられた敵国の旗を見て、ブレンナは察した。
モーガン・グレイ、通称“女王の野蛮人”。
胸元に剣を突きつけた魔王さながらの黒ずくめの男の要求は、マカルピン氏族長である彼女が、イングランド貴族と結婚すること。
ブレンナははねつけたが、強引にロンドンの宮殿へ連れていかれた。
舞踏会の夜、紫色の瞳の美しき女族長に男たちは感嘆し、女たちは精悍なモーガン・グレイに魅せられた。
驚いたことに、モーガンは女王エリザベスの花婿候補だという。
愛と憎しみが交錯する陰謀の渦に、ブレンナものみこまれていく。
買われた令嬢著者:ジュリエット・ランドン
訳者:鈴木たえ子
出版社: ハーレクイン (2008/4/30)
放蕩貴族の愛人(ジュリエット・ランドン (著), 石川 園枝 (翻訳) )に登場した歌姫カテリーナの物語。
放蕩者で鳴らすチェイス・ボストンがスティーブン・チェスターに語るのは、スティーブンの息子が彼に莫大な借金を負った顛末。
娘のカテリーナは十七歳で歌姫として華々しくデビューし求婚が殺到したものの、二度も土壇場で婚約を破棄。結婚はしたくないと言う。
おまけに息子までこのていたらくとは。頭を抱えるスティーブンに、チェイスは話を持ちかけた。
「娘さんを妻に迎えたい。代わりに借金は帳消しにしましょう」
チェイスが優しくカテリーナに結婚したくない理由を尋ねると、彼女は突然、絶望の嗚咽をもらして走り去った。
結婚恐怖症の歌姫か。おもしろいことになってきたぞ。
幸せの記憶著者:アン・アシュリー
訳者:大谷真理子
出版社: ハーレクイン (2008/4/30)
エミリーは十六歳のとき、セバスチャン・ホークリッジ卿と婚約した。
幼いころから憧れていたハンサムなセバスチャンとの婚約――エミリーは幸せの絶頂にいるはずだった。
ところが、ある日彼が従妹のキャロラインと話しているのをもれ聞き、その内容を知ったエミリーは愕然とした。
彼が本当に愛しているのは、私ではなくキャロラインなのね……。
それから五年がたち、エミリーの周囲で起きた盗難事件をきっかけに、再会したセバスチャンはすっかり道楽者の雰囲気を漂わせていた。
今さら、こんな遊び人になど興味はないわ。
だが、冷淡にあしらおうとしたエミリーに、彼は意外な提案をした。