果たして、急使はやって来たのです。「小懸」を最初から読む/今日更新した部分を読む
エラの張った四角い顔の真ん中に、小振りな目鼻と大きな口をギュッと一塊に放り投げたようなその顔は、よく見知ったものでありました。
譜代の家臣です。しかし普段であれば、早馬に乗せられて使い走りをするような男ではありません。それはつまり、それほど重要な使いであるという意味でありました。
三国志魂 上 | 三国志魂 上荒川弘 (著), 杜康潤 (著) 出版社: 光栄 (コーエーテクモゲームス出版部)(2012/3/31) 「鋼の錬金術師」の荒川弘が、『三国志演義』全120回を爆笑4コマ漫画化!! さらに荒川弘が、三国志フリークのエッセイ漫画家・杜康潤と、「三国志」への愛と思い入れを全120回・上下2巻に渡って語り尽くします!! おもしろくてためになる、愛と魂がつまった究極の「三国志」本、上巻! 【内容】 乱世開幕 「三国志演義」の第1回〜20回まで。黄巾の乱から、呂布の死までが描かれます。 第2章 群雄争覇 第21回〜40回まで。官渡の戦いから孔明出蘆までが描かれます。 第3章 天下三分 第41回〜60回まで。赤壁の戦いから、劉備の入蜀までが描かれます。 あとがき 「三国志」関連の土産物紹介や「三国志演義」前半部分の魅力を荒川弘、杜康潤のトークで振り返ります。 ○特典シリアルについて: 『三國志12』 Windows版『三國志12』で使用することで、ゲーム中で一部武将の顔グラフィックを『三国志魂』のキャラクターの顔に変更することができる特典シリアルが、上巻、下巻、それぞれに付属します。 『100 万人の三國志』 上巻には『三国志魂』のキャラクターの顔グラフィックを使用した呂布を入手できるシリアルが付属します。 (2012/02/18(Sat) 15:56) | ||
三国志魂 下 | 三国志魂 下荒川弘 (著), 杜康潤 (著) 出版社: 光栄(コーエーテクモゲームス出版部) (2012/3/31) 「鋼の錬金術師」の荒川弘が、『三国志演義』全120回を爆笑4コマ漫画化!! さらに荒川弘が、三国志フリークのエッセイ漫画家・杜康潤と、「三国志」への愛と思い入れを全120回・上下2巻に渡って語り尽くします!! おもしろくてためになる、愛と魂がつまった究極の「三国志」本、下巻! 【内容】 第4章 三国鼎立 「三国志演義」の第61回〜第80回まで。劉備による蜀制圧から関羽、曹操の死までが描かれます。 第5章 孔明出師 第81回〜100回まで。劉備による関羽の仇討ちから、孔明の北伐までが描かれます。 第6章 三国終焉 第101回〜120回まで。孔明の北伐から三国時代の終焉までが描かれます。 あとがき 「三国志」の魅力と本書制作を、ショートコミック&トークで振り返ります。 ○特典シリアルについて: 『三國志12』 Windows版『三國志12』で使用することで、ゲーム中で一部武将の顔グラフィックを『三国志魂』のキャラクターの顔に変更することができる特典シリアルが、上巻、下巻、それぞれに付属します。 『100 万人の三國志』 上巻には『三国志魂』のキャラクターの顔グラフィックを使用した貂蝉を入手できるシリアルが付属します。 (2012/02/18(Sat) 15:54) |
小坂部姫 | |
作者名:岡本綺堂 播州姫路に伝わるオサカベ姫伝説★を元に描かれる、伝奇長編。 ある夕刻、吉田兼好の庵に美しい娘が訪ねる。娘の名は小坂部。兼好を訪れたのは、塩冶判官高貞の妻に対する恋情に悩む父・高師直のために、恋文の代筆を頼むためだった。 小坂部が携えてきた文を喜んだ師直は、娘の「思い人と結婚したい」という願いを聞き入れる。小坂部の思い人は、家臣の若侍・本庄采女だった。 しかし小坂部の兄・師冬は妹に有力者との結婚望んでおり、采女との結婚には反対だった。 件の恋文は塩冶の妻に届けられた。小坂部は返歌の内容が拒絶を意味していると察したが、師直にはその本意をくみ取れない。 小坂部が今一度兼好法師に相談しようと出掛けた道すがら、一行は『眇目の唐人』と呼ばれる奇妙な男と出会う。 唐人は「神のお告げにより、小坂部を訊ね来た」と云う。侍女たちに追い払われた唐人は、呪詛らしき言葉を唱えつつ姿を消す。 小坂部が留守にしている間、返歌の本意を侍従が師直に告げてしまった。 兼好法師の留守宅から戻った小坂部に、師直は「(恋を)思い切った証拠は一日か二日のうちによう判る」と告げる。 師直は部下達を招集し、将軍足利尊氏の館へ出仕した。塩冶判官を謀叛人と讒訴し、妻を奪おうと画策したのだ。 兄・師冬が塩冶討伐に反対して父に退けられたと聞き、小坂部も父を諌めようと努めるが、師直は聞く耳を持たない。 小坂部は本庄采女を伴って屋敷を出て行く。行き先は塩冶の屋敷。小坂部は塩冶判官の妻に次第を告げた。 その帰り道、またしても『眇目の唐人』が現れる。小坂部は不安を感じつつ、兄・師冬の元へ身を寄せる。小坂部に采女との結婚を諦めるよう説得する師冬。 小坂部が屋敷に戻ろうとしたとき、娘の裏切りを知り怒り狂った父の刺客が彼女を襲う。 そこに『眇目の唐人』が現れ、小坂部達を救い出す。 近隣の村が焼かれ、小坂部は父の所行を悲しみ、父の元へは戻らないと決心する。 師直の部下が小坂部を探し、捕らえようとする。小坂部は自ら懐剣を持って抵抗する。采女も奮戦したが倒れされる。小坂部は『眇目の唐人』の手引きで漸く落ち延びる。 小坂部が辿り着いたのは蝙蝠と梟が棲む姫山の城。『眇目の唐人』は小坂部に「あの天主閣がお身の棲家」と告げる。 さらに『眇目の唐人』は高師直・師冬親子の哀れな死を予言し、自身を「夜叉羅刹・阿修羅の呪いをもって、幸いを禍いとし、治世を乱世にする」存在であるという。そして小坂部を「いにしえの玉藻の前に匹敵する悪魔の徒党」と断じる。 小坂部が拒絶し「死んだ采女を生かして返せ」と云えば、眼前に采女の幻が現れる。 采女の蘇りの引き替えに仲間となれと迫る『眇目の唐人』。采女の幻もそれを勧める。 小坂部は云われるままに血盃をすすった。 その後、高師冬は討死、高師直は謀殺された。 時は流れ、江戸。姫路藩主となった松平忠明が江戸城へ登ると、将軍家光は彼に「天主閣を守り神として疎略にするな」と命じた。 代々の城主がこの守神を篤く奉ったが故に、徳川時代二百六十余年の太平が続いたという。 (2012/02/02(Thu) 17:31) | |
小坂部伝説 | |
作者名:岡本綺堂 綺堂先生が戯曲・小坂部姫を書くに当たって、「播州姫路の小坂部(長壁姫、小刑部姫、刑部姫)」について調査したちょっとしたことについての小まとめ的な文章というか、エッセイ・随筆というか。 因みにオサカベ姫とは、姫路城の天守閣に隠れ住むといわれる「妖怪」あるいは「守護神」。 蝙蝠を従えた老姫、または、十二単を着た気高い女性の姿をしていると伝えられる。 「姫の顔を見た者は即座に命を失う」「800匹の眷属を操り、自在に人の心を読み、人の心をもてあそぶ」「住処に人が立ち入ると、身の丈1丈(約3メートル)に巨大化して追い払う」「年に一度だけ姫路城主と会い、城の運命を告げる」等の伝承がある。 正体は、一般には老いた狐とされる。別の説では、井上内親王(717〜775年。光仁天皇の廃后)が義理の息子・他部親王(光仁天皇の廃太子。桓武天皇の異腹弟)との間に産んだ不義の子、伏見天皇(1265〜1317年)が寵愛した女房の霊、蛇神(姫路では蛇をサカフと呼ぶことがあるため)、姫路城のある姫山の神、刑部氏の氏神「刑部明神」と「稲荷神」とが習合されたもの、等。猪苗代城の妖姫・亀姫の姉という「設定」もある。(泉鏡花の天守物語参照) 綺堂先生の調査では「刑部姫は高師直(不詳〜1351年。塩冶高貞の奥さんに横恋慕して、吉田兼好に恋文を代筆させたけど、結局振られて、腹いせに高貞に謀反の罪を着せちゃったひと。この辺のエピが『仮名手本忠臣蔵』に利用されている)の娘」という説が出てきたので、長編小説小坂部姫もその設定を生かしたとのこと。 (2012/02/02(Thu) 15:01) |
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