詩と詞は音が同じなので、希に「
歌詞」を「
歌詩」と書いちゃったり、思いこんじゃったりしている人がいるらしい。
し【詩】
自然や人事などから受ける感興・感動を、リズムをもつ言語形式で表現したもの。
し【詞】
ことば。
大辞泉から抜粋引用
思うに、
「詩」は作者の感動をコトバにして受け手に示すもの
「詞」は作者のコトバで受け手を感動させるもの
ってことなんじゃないかと。
自分の感動を素直に書くのが「詩(poem)」
自分の感情を込めて書くのが「詞(word)」
似て非なる物。
詩は(ある意味において)誰でも書ける。
自分の気持ちをそのまま表現するものだから
「夕日が綺麗だ」
と感じて
「夕日が綺麗だ」
と書いたら、
極論になるけど、それはもう「詩」だと言ってもいい。
(ただし、その言葉を読んだ人も自分同様に感動してくれるかどうかは、また別の話)
詞はその方法じゃ書けない。
「夕日が綺麗だ」
という文字列から受けるイメージは受け手によって千差万別。
発信したい「感動」と受け手の「感想」が必ずしも重なるとは限らない。
そこが難しいところ。
ジャパンシネマミュージックが
「ネットで作詞、作曲、歌手募集JCM」と題して
USEN着うたや映画主題歌に使用する詞、曲、そして歌い手を募集している。
アマ・セミプロ・プロ問わずの募集だから、自信のある人は挑戦してみるのも一興。
一発勝負のコンテストだけでなく、
確実にプロになる方法を求めているという人も
同時に募集している。
プロ作詞家・作曲家養成・レッスンプログラムは
基礎からプロ作詞家・作曲家になるためのノウハウを教えてくれるそうで。
講師は全員ディレクター(録音監督)で、
ホントの初心者用のベーシッククラス(入試なし)から
プロ対象のLRクラス(入試有)まで、
レベルに合わせた個別指導がびしびし行われる。
修了すれば、エージェントがレコード会社にプロモートをかけてくれると言うから、
タイミングや人脈に恵まれていないセミプロにはチャンスかもしれない。
J-POPやロック、洋楽なんかの歌詞カードを見ると、
「作詞担当」は「Poet(詩人)」ではもちろんない。
また「Songwriter(作詞家)」という表現よりも
「Words」と書かれていることが多い。
作詞家は「詩を書いた人」ではなくて「言葉を書いた人」だってことなんだろう。