幸せを招くジュエリー風水李家 幽竹 (著)
出版社: 高橋書店 (2004/5/20)
紹介されている天然石の種類:50
そのうち46種を、
恋愛・金運・仕事運・ビューティー運・スペシャルパワー
の5カテゴリに別けて、それぞれ1p程度で紹介。
残る4種(ヘマタイト・カルサイト・ブルーレースアゲート・サンストーン)は、
まとめて「概要」的に上げられているだけで、
チとかわいそう。
他の46にしても、
それぞれの石の鉱物としての特徴には殆ど触れられていないので、
「下手の石好き」の私に荷は、地と物足りなし。
まあ、鉱物の本じゃなくて、風水の本ですから。
石の写真はキレイだけど、
「ジュエリー(宝飾品)」としてカットされた状態の物だけ。
(水晶までもがカボションカットの裸石の写真だ)
あと、
マラカイト(孔雀石)の項目に載っている、
クレオパトラがマラカイトでアイシャドーを作ったって挿話は、ガセだ
(粉末にした物を直接触ると、場合によってはかぶれるから、目の回りには塗らぬだろう、という論法)
って説もあるから、要注意。
それから、
アマゾナイト(天河石)の語源説明の文章が誤解を招きかねないと思った心配性の私。
諸説あるが、アマゾナイトは
・「アマゾン川流域で取れる別の石」と混同されてその名が付けられた。
・アマゾン(アマゾネス:女人族)の伝説のあった地域(コーカサス、スキュティア、トラキアあたり)で産した。
(古代のギリシア人が、そのあたりの「母系社会」を拡大解釈して、女だけの国を想像したらしいよ)
アマゾナイトの現在の主な産出地はブラジルとロシア。
確かにブラジルで取れるけど
今のところアマゾン川流域から大規模に産出されたことはないそうな。
まあ、Yahoo!の百科事典にすら
「名称は、最初の産地であるブラジルのアマゾンに由来」
なんて書かれてるから、仕方がないか。
も一つ、
巻末に吉方位やらなんやらの「暦」が付属しているけど、
初版2004年だから、2009年までの分しかなくて、
そこの部分は今じゃあんまし役に立たなかったり。
重版されてたりすれば、そのあたりの訂正があるのかも知れないけども……