UPDATE:2016/03/04(Fri) 20:54 |
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● | 桑の樹の枝の天蓋の内
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| 筵を編み、草鞋を売って糊口をしのぐ少年の家には、桑の巨木が生えている。 遠い先祖が植えたその木の懐で、彼は天を仰ぐ。 少年の名は劉備。 小さな出会いをきっかけに、時は動き出した。 400字詰め原稿用紙換算48枚。 帰り道・桑の樹縁起・桑下の譚・駆ける先の夢、の4章構成。 三国志・蜀(厳密には後漢時代ですが)
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● | 付き従いて
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| 文官が一人、惰眠をむさぼる。 主君に愛され、同僚達に認められ、議論の場で長椅子を専横して横たわることを許された男、簡雍。 倹約令の敷かれた城下で、軽微な罪によって処罰されそうになっている見知らぬ市民を救うべく、彼がひねり出した知恵とは。 400字詰め原稿用紙換算39枚。短編。 三国志・蜀(厳密にはまだ後漢時代ですが)
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● | 桃花抄
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| 義兄弟の契りを結んだ部下達の死に、老皇帝の眼は曇ったか。 諌める忠臣を退けて、劉備は死地に赴く。 混濁する意識の向こうに見えるのは、若き日の宴……。 400字詰め原稿用紙換算8枚。掌編。 三国志・蜀。
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● | 卵
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| 徐州牧・陶謙が死に際に後継として指名したのは、客将・劉備だった。 遺命を受けた麋竺は、固辞する彼を説得するため、屋敷に向かう。 薄暗い屋敷の中で二人の男の腹の探り合いが始まる。 400字詰め原稿用紙換算9枚。掌編。 三国志(厳密には「まだ」後漢時代)
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● | 熱砂の風
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| 2010年12月24日改訂
荒涼とした砂漠の果てに赴く兄。 昂然と彼に矢を放つ弟。 董卓仲穎若き日を描く掌編。 400字詰め原稿用紙換算8枚。 三国志(でも厳密には後漢時代)
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● | 桃の木は残った |
| 現在公開停止中(再公開予定はございません)
光栄(現「コーエー」)刊「歴史パラダイス6巻」に掲載された、TRPGのリプレイ記事「角色扮演遊技・三國志秘話『桃の木は残った』」を元に、プレイヤー参加していた銀凰恵(神光寺かをり)が編集・脚色を施して作り出した非公式(黙認?)ノベライズ。
時は西暦305年。大陸は「晋」として統一されるも、外戚同士の争い「八王の乱」により、太平は崩れかかっていた。 故郷である巴蜀を捨てて旅をする5人の若者(一部渋い中年含む)が立ち寄ったのは、桃の花咲き乱れる寒村。 のどかな村は、しかし鮮卑(せんぴ)族の将「独孤紹」により占拠されていた。 男装の女傑・祝英台を村人達が「異国の姫君」と思い込んだのを利用して団結力を強めさせた「軍師」遼伯羽は、弟分の翔雷公をつれて、密かに敵陣に潜入。 英台の義弟・張恵生と、商人の娘・黄鈴梅は援軍を求めて近隣の街へ向かう。 村に残った英台の前に現れた独孤紹は、彼女に子供達の命と引き替えに己に嫁すことを求めた。 序・桃園・劉桃君・英公主・勇と優・木っ端役人・略奪婚・知 将・月光・桃夭・剣と大刀・匕首・桃の木は残った・跋の14章からなる中・長編。
ちなみにこのセッションでは、PC(プレイヤーキャラ=ゲーム参加者が演じる登場人物)とNPC(ノンプレイヤーキャラ=ゲームマスターが演じる登場人物)にそれぞれ一名ずつの死者が出ておりますので、いわゆる「死ネタ」がお嫌いな方はご注意下さい。
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