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UPDATE:2015/06/22(Mon) 15:00

お姫様倶楽部Petit資料室 お姫様と幻想と創作関連の資料文書

推理・探偵小説

緑柱石の宝冠 New!
原題:The Adventure of the Beryl Coronet
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1892年5月号初出。
訳者名:coderati訳


大銀行の頭取アレグザンダー・ホルダーはある高貴な人物――当時の英国皇太子すなわち後のエドワード7世と想像される――から緊急の借財を依頼される。高貴な人物は担保として「三十九個の巨大なベリルで飾られたコロネット」をホルダーに預け、翌月曜日の返済を約束して融資を受けた。
大きな取引を独断で行った頭取は、質草の宝冠を職場で保存する訳にも行かず、自宅に持ち帰る。
その鍵が暴かれ、宝冠から3つのベリルが外し取られていた。
警察は頭取の息子アーサーを容疑者として拘留。
アーサーは悪友サー・ジョージ・バーンウェルとつきあうウチに身持ちが悪くななり、父親に金の無心をしていたのだ。
顧客からの信頼という名誉、預かっていた宝石、そして息子を「失った」ホルダーは、窮してホームズに調査を依頼する。
当夜ホルダー家に居たのは、当人と息子アーサー、姪で養女のメアリー、女中3人と、雇い入れたばかりの小間使いの娘が1人。
ホームズは現場検証を開始する――。
(2015/06/21(Sun) 18:43)
同一事件 New!
原題:A CASE OF IDENTITY
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1891年9月号
訳者名:加藤朝鳥/大久保ゆう改訳

現在はタイトルを「花婿失踪事件」とすることが通例。

ボヘミア王の事件の後のこと。
シャーロック・ホームズの事務所兼住居を訪れたメアリ・サザランド(メアリー・サザーランド)嬢の依頼は、婚約者ホズマ・エインジェル(ホズマー・エンジェル)の捜索だった。
父を亡くし、母とその再婚相手ウィンディバンクの3人で暮らすメアリには、タイピストとしての報酬と、信託されている遺産の年100ポンドほどの利息という収入があった。
メアリが外出することを嫌う義父が渡仏している間に、彼女は舞踏会に参加し、そこでホズマと出会う。
義父は会ったことのないホズマを嫌ったが、母は彼を大いに気に入り、義父が居ない間に結婚してしまえと、忙しく結婚式の手配をする。
その式の当日、教会で待つ新婦の前に滑り込んだ新郎の馬車はもぬけの殻。そのままホズマは行方知れずになってしまった――。
(2015/06/21(Sun) 15:38)
まだらのひも(まだらの紐)
原題:The Adventure of the Speckled Band
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1892年2月
訳者名:海野十三/大久保ゆう改訳

1883年4月初め。
ヘレンとジュリアのストーナ姉妹の亡母の遺産は、義父である医師ロイロット博士に管理されていた。
遺産は遺言により姉妹が結婚する時に半分ずつ相続することになっていた。
しかしジュリアが結婚直前に謎の死を遂げる。
彼女は死の間際に「まだらの紐(Speckled Band)」という言葉を遺した。
ダイイングメッセージから、近くで野営していたロマのバンド(band)が連想されたが、証拠はなく、事件は迷宮入りした。
2年後、ヘレンは屋敷の改築のために以前ジュリアの使っていた部屋を使用することとなった。
部屋を移ったその夜、静けさの中で不穏な物音を聞いたヘレンは、不安に駆られ、ホームズに事件の究明を依頼した。
(2010/11/04(Thu) 14:47)
まだらの紐
原題:The Adventure of the Speckled Band
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1892年2月
訳者名:coderati

1883年4月初め。
ヘレンとジュリアのストーナー姉妹の亡母の遺産は、義父である医師ロイロット博士に管理されていた。
遺産は遺言により姉妹が結婚する時に半分ずつ相続することになっていた。
しかしジュリアが結婚直前に謎の死を遂げる。
彼女は死の間際に「まだらの紐(Speckled Band)」という言葉を遺した。
ダイイングメッセージから、近くで野営していたジプシーのバンド(band)が連想されたが、証拠はなく、事件は迷宮入りした。
2年後、ヘレンは屋敷の改築のために以前ジュリアの使っていた部屋を使用することとなった。
部屋を移ったその夜、静けさの中で不穏な物音を聞いたヘレンは、不安に駆られ、ホームズに事件の究明を依頼した。
(2010/11/04(Thu) 14:43)
技師の親指
原題:The Adventure of the Engineer's Thumb
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1892年3月号
訳者名:coderati

開業したワトソン先生の所に水力技師ヴィクター・ハザリーが治療に訪れる。
ハザリーは、ドイツ人のライサンダー・スターク大佐から水圧機の修理を高報酬で依頼されたが、依頼内容に不自然さを感じて依頼主を問い詰めたところ殺されそうになり、逃げようとして親指を切断された、という。
興味を抱いたワトソンは、彼をベーカー街221Bに連れて行き、ホームズと共に詳しい話を聞くことにした。
(2010/11/04(Thu) 14:31)
青いガーネット
原題:The Adventure of the Blue Carbuncle(青いカーバンクルを巡る冒険)
翻訳者によってはタイトルを「青い紅玉」「青いルビー」「青いガーネット」「ブルーカーバンクル」などとしている。
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1892年1月号
訳者名:coderati

クリスマスの朝、コミッショネア(退役軍人。この翻訳では「守衛」)のピーターソンが喧嘩の現場で拾ったという帽子とガチョウをホームズの元に届けてきた。
ガチョウはピーターソンのものとなったが、その 餌袋(英語、crop、鳥の食道にある「そ嚢」のこと)の中には、ある貴族の家から盗まれて懸賞金がかかっている「ブルー・カーバンクル」が入っていた。

ホームズとワトソンはなぜこの宝石がガチョウの餌袋から出てきたのかを突き止めるべく、新聞広告を出す。
夕刻、「ガチョウと帽子の持ち主」としてベイカーという男が名乗り出る。
彼がブルーカーバンクル窃盗と関連があるのかを確かめるべく、カマを掛けるホームズだったが、どうやら無関係と知れる。
そこでホームズはガチョウの仕入れ先を当たることとする。
仕入れ先を探し当てたホームズとワトソンは、自分たち以外にもガチョウを探している人物を見つける。
その男ジェイムズ・ライダーをベーカー街221Bへ誘うホームズ。

出来心から宝石を盗んだはよいが、隠し場所に困った小心者のライダーは、ガチョウ農家の姉の飼育するガチョウに飲み込ませたのだ。後でそのガチョウを貰ってくる算段で。
ところがガチョウは手違いから出荷されてしまい、ベイカーに買われ、ピーターソンに拾われたのだった。
(2009/12/11(Fri) 16:46)
踊る人形
原題:The Adventure of the Dancing Men
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1903年12月、「コリヤーズ・マガジン」1903年12月5日号
coderati訳

シャーロック・ホームズの元にノーフォークのヒルトン・キュービットから不思議な絵――単純化された人型が幾つも並んでいる――がもたらされる。
キュービットによるとこれを見たときから彼の細君のエルシーがおびえだしたという。
最初の絵が描かれてから二週間後、また同じような絵が道具小屋の壁に描かれ、それが消された跡にもまた別の同じような絵が描かれた。
事態は急を告げると感じたホームズとワトソン博士は朝一番の貴社でノーフォークへ向かうが、時すでに遅く、キュービット夫妻は銃撃されヒルトンは死亡。エルシーも重傷を負っていた。
警察は心中を疑っていたが、ホームズは第三者の存在を確信。
「踊る人形」の暗号を解析し、それによって真犯人をおびき出そうと試みた……。
(2009/12/11(Fri) 16:39)
踊る人形
原題:The Adventure of the Dancing Men
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1903年12月、「コリヤーズ・マガジン」1903年12月5日号
三上於菟吉訳
大久保ゆう改訳
挿絵:シドニィ・パジェット(1860-1908)

大久保ゆう氏による翻訳。
三上於菟吉訳の暗号舞踏人の謎を現代風に改訳している。

シャーロック・ホームズの元にノーフォークのヒルトン・キュービットから不思議な絵――単純化された人型が幾つも並んでいる――がもたらされる。
キュービットによるとこれを見たときから彼の細君のエルシィがおびえだしたという。
最初の絵が描かれてから二週間後、また同じような絵が道具小屋の壁に描かれ、それが消された跡にもまた別の同じような絵が描かれた。
事態は急を告げると感じたホームズとワトソン博士は朝一番の貴社でノーフォークへ向かうが、時すでに遅く、キュービット夫妻は銃撃されヒルトンは死亡。エルシィも重傷を負っていた。
警察は心中を疑っていたが、ホームズは第三者の存在を確信。
「踊る人形」の暗号を解析し、それによって真犯人をおびき出そうと試みた……。
(2009/12/11(Fri) 16:34)
蒼炎石
翻訳者によってはタイトルを「青い紅玉」「青いルビー」「青いガーネット」などとしている。
原題:The Adventure of the Blue Carbuncle(青いカーバンクルを巡る冒険)
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1892年1月号
訳者名:大久保ゆう
挿絵:シドニィ・パジェット(1860-1908)

クリスマスの朝、コミッショネア(退役軍人。この翻訳では「便利屋」)のピータソンが喧嘩の現場で拾ったという帽子とガチョウをホームズの元に届けてきた。
ガチョウはピータソンのものとなったが、その 餌袋(英語、crop、鳥の食道にある「そ嚢」のこと)の中には、ある貴族の家から盗まれて懸賞金がかかっている「ブルー・カーバンクル」が入っていた。

ホームズとワトソンはなぜこの宝石がガチョウの餌袋から出てきたのかを突き止めるべく、新聞広告を出す。
夕刻、「ガチョウと帽子の持ち主」としてベイカーという男が名乗り出る。
彼がブルーカーバンクル窃盗と関連があるのかを確かめるべく、カマを掛けるホームズだったが、どうやら無関係と知れる。
そこでホームズはガチョウの仕入れ先を当たることとする。
仕入れ先を探し当てたホームズとワトソンは、自分たち以外にもガチョウを探している人物を見つける。
その男ジェイムズ・ライダーをベーカー街221Bへ誘うホームズ。

出来心から宝石を盗んだはよいが、隠し場所に困った小心者のライダーは、ガチョウ農家の姉の飼育するガチョウに飲み込ませたのだ。後でそのガチョウを貰ってくる算段で。
ところがガチョウは手違いから出荷されてしまい、ベイカーに買われ、ピータソンに拾われたのだった。
(2009/10/30(Fri) 20:12)
ブルー・カーバンクル
翻訳者によってはタイトルを「青い紅玉」「青いルビー」「青いガーネット」などとしている。
原題:The Adventure of the Blue Carbuncle(青いカーバンクルを巡る冒険)
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1892年1月号
訳者名:枯葉

クリスマスの朝、コミッショネア(退役軍人。この翻訳では「守衛」)のピータースンが喧嘩の現場で拾ったという帽子とガチョウをホームズの元に届けてきた。
ガチョウはピータースンのものとなったが、その 餌袋(英語、crop、鳥の食道にある「そ嚢」のこと)の中には、ある貴族の家から盗まれて懸賞金がかかっている「ブルー・カーバンクル」が入っていた。

ホームズとワトソンはなぜこの宝石がガチョウの餌袋から出てきたのかを突き止めるべく、新聞広告を出す。
夕刻、「ガチョウと帽子の持ち主」としてベイカーという男が名乗り出る。
彼がブルーカーバンクル窃盗と関連があるのかを確かめるべく、カマを掛けるホームズだったが、どうやら無関係と知れる。
そこでホームズはガチョウの仕入れ先を当たることとする。
仕入れ先を探し当てたホームズとワトソンは、自分たち以外にもガチョウを探している人物を見つける。
その男ジェイムズ・ライダーをベーカー街221Bへ誘うホームズ。

出来心から宝石を盗んだはよいが、隠し場所に困った小心者のライダーは、ガチョウ農家の姉の飼育するガチョウに飲み込ませたのだ。後でそのガチョウを貰ってくる算段で。
ところがガチョウは手違いから出荷されてしまい、ベイカーに買われ、ピータースンに拾われたのだった。
(2009/10/30(Fri) 20:09)
ドグラ・マグラ
作家名:夢野久作

日本探偵小説三大奇書に数えられ、夢野久作の代表作とされる「小説」。
一応「探偵小説(幻魔怪奇探偵小説)」にジャンル分けされているが、その範疇には到底収まりきらない内容の怪作。
400字詰め原稿用紙で1200枚、文字数にして48万文字、htmlファイルの重さは1.25Mbという長編。
記憶喪失(逆行性健忘)で精神病院の独居閉鎖病棟に入院中の若者が一応の主人公で、基本的には彼の一人称によって物語は語り進められる。
青年の失われた記憶の中に、いくつかの奇怪な事件のとの関わり乃至ヒントがあり、物語が進むうちに事件の真犯人・動機・犯行手口などが明かされてゆく。
……の、だが、大筋の物語の間に奇怪な挿話、詩、論文などが入れ子にされた複雑な構成であり、ストーリーを要約するのは困難を極める。
以下、無理矢理ひねり出したあらすじ
記憶喪失の青年は「呉一朗」という名で、年は19歳だという。
しかし、青年本人にはその自覚がまったくない。
自分の病室の隣にはモヨ子(と名乗る入院患者)がいて、壁の向こうから必死に自分(彼女の従兄であり婚約者である「呉一朗」)を呼んでいる。
青年の担当医正木敬之博士は自殺し、その後を継いだという若林鏡太郎教授は青年に記憶を取り戻させようとする。
若林の指示で青年は正木博士の研究室にある資料を読むことに。

胎児は母胎内にいる10ヶ月の間に進化の過程を繰り返し、その遺伝子に刻み込まれた情報(先祖の記憶)を夢に見ているとする論文「胎児の夢」
人間は思考を体細胞で行っており、脳髄とは細胞の意識や感覚を反射交感する仲介機能を持つ電話交換機程度の物だ、とする講演の記録記事「脳髄は物を考えるところに非ず」
人間は総て大小にかかわらず精神に異常を持っており、その人間が棲み暮らす地球そのものが開放病棟なのだから、実際の精神病院にもそういった解放治療場を作るべきだとする正木博士の論文に関する新聞記事「地球表面は狂人の一大解放治療場」
ある青年が婚約者を殺害し、その死体を写生していたという奇怪な事件を報じる新聞の切り抜き「空前絶後の犯罪事件」
精神病院の患者に対する待遇の悪さ、精神病者に対する虐待と差別の実情を歌う「キチガイ地獄外道祭文」
唐代の画家「呉青秀」が狂気の末に妻を殺害し、その亡骸が朽ち逝く様子を写生し続けたという「絵巻物」
正木博士が自殺の動機(と総ての犯罪の根源にある思想)を記した「空前絶後の遺言書」
そして、精神疾患の青年が書いたという膨大な葉数の小説「ドグラ・マグラ」

こういった書簡を読み進めるうちに青年の精神はバランスを崩してゆく。

泣き叫ぶモヨ子の声を聞きながら、青年の魂は自分と「呉一朗」と「呉青秀」、そして生まれ落ちる前の「胎児」として、現実と夢想、過去と未来、自分自身と他者の間を彷徨うにいたる。
1935年(昭和10年)1月初版(松柏館書店刊、書き下ろし)
(2009/08/18(Tue) 16:32)
暗号舞踏人の謎
原題:The Adventure of the Dancing Men
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
初出:「ストランド・マガジン」1903年12月、「コリヤーズ・マガジン」1903年12月5日号
訳者名:三上於莵吉
初出:世界探偵小説全集 第四卷 シヤーロツク・ホームズの歸還(平凡社)1929(昭和4)年10月5日

雪之丞変化」の三上於莵吉による翻訳。
後世の別訳ではタイトルが「踊る人形」となっており、現在はこちらのタイトルの方が通りがイイ。

シャーロック・ホームズの元にノーフォークのヒルトン・キューピットから不思議な絵――単純化された人型が幾つも並んでいる――がもたらされる。
キュービットによるとこれを見たときから彼の細君のエルシーがおびえだしたという。
最初の絵が描かれてから二週間後、また同じような絵が道具小屋の壁に描かれ、それが消された跡にもまた別の同じような絵が描かれた。
事態は急を告げると感じたホームズとワトソン博士は朝一番の貴社でノーフォークへ向かうが、時すでに遅く、キューピット夫妻は銃撃されヒルトンは死亡。エルシーも重傷を負っていた。
警察は心中を疑っていたが、ホームズは第三者の存在を確信。
舞踏人(踊る人型)の暗号を解析し、それによって真犯人をおびき出そうと試みた……。
(2009/06/03(Wed) 18:20)
ボヘミアンスキャンダル
原題:A Scandal in Bohemia
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
訳者名:coderati

ホームズシリーズ最初の短編。
女嫌いのホームズ氏が、唯一敬意をもって「the woman(あの女)」と呼ぶアイリーン・アドラー女史(Irene Adler)が登場する一編。

民間諮問探偵シャーロック・ホームズの元に、覆面の紳士が依頼を持って訪れる。
依頼の内容は、さる高貴な人物のスキャンダルに関わる写真を「取り戻す」こと。
写真に写っているのは、皇太子時代のボヘミア王ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・シギスマンド・フォン・オルムシュタインと、当時の愛人アイリーン・アドラー嬢。
スカンジナヴィア王国第二王女クロチルド・ロスマン姫との婚約発表が近いボヘミア王にとっては、良縁の破談・国際問題となりかねない品だった。
期限は3日。
ホームズは失業中の馬丁に変装してアイリーンの身辺を探り、ゴドフリー・ノートンという弁護士が彼女に付いていることを突き止める。
アイリーンとゴドフリーの後を付けたホームズは、たどり着いた聖モニカ教会で、彼らの結婚式の立会人を務めることとなった。
その晩、浮浪者に変装したホームズは、ケンカ騒ぎに乗じてアイリーンの家への潜入。
ワトソンと示し合わせてニセの火事を起こし、目標物の在処を確認する。
作戦の成功を確信したホームズがベーカー街に戻ってくると、見知らぬ痩躯の青年が彼に挨拶をした……。
(2008/01/06(Sun) 14:31)
ボヘミアの醜聞
原題:A Scandal in Bohemia
作家名:サー・アーサー・コナン・ドイル
訳者名:大久保ゆう
初出・英国『ストランド』誌一八九一年八月号(1891年7月)

ホームズシリーズ最初の短編。
女嫌いのホームズ氏が、唯一敬意をもって「the woman(あの女)」と呼ぶアイリーン・アドラー女史(Irene Adler アイリーンは英語読み。ドイツ読みではイレーネ乃至はエレーナ)が登場する一編。

民間諮問探偵シャーロック・ホームズの元に、覆面の紳士が依頼を持って訪れる。
依頼の内容は、さる高貴な人物の醜聞スキャンダルに関わる写真を「取り戻す」こと。
写真に写っているのは、皇太子時代のボヘミア王ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモント・フォン・オルムシュタインと、当時の愛人アイリーン・アドラー嬢。
スカンディナヴィア王国第二王女クロティルド姫との婚約発表が近いボヘミア王にとっては、良縁の破談・国際問題となりかねない品だった。
期限は3日。
ホームズは失業中の馬丁に変装してアイリーンの身辺を探り、ゴドフリィ・ノートンという弁護士が彼女に付いていることを突き止める。
アイリーンとゴトフリィの後を付けたホームズは、たどり着いた聖モニカ教会で、彼らの結婚式の立会人を務めることとなった。
その晩、浮浪者に変装したホームズは、ケンカ騒ぎに乗じてアイリーンの家への潜入。
ワトソンと示し合わせてニセの火事を起こし、目標物の在処を確認する。
作戦の成功を確信したホームズがベーカー街に戻ってくると、見知らぬ痩躯の青年が彼に挨拶をした……。(2008/01/04(Fri) 17:14)


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