■誕生石・ジェムストーンの石言葉■


1月の誕生石2月の誕生石 3月の誕生石4月の誕生石5月の誕生石6月の誕生石
7月の誕生石8月の誕生石9月の誕生石10月の誕生石11月の誕生石12月の誕生石
誕生石トップへ

9月の誕生石 2007年11月2日(金)10時8分13秒 deletemodify

青玉(サファイア・Sapphire)サファイア
誕生石に指定している国:アメリカ イギリス オーストラリア カナダ 日本
石言葉:誠実・徳望・慈愛

ラテン語のsapphirus(青)を語源としています。
主成分は酸化アルミニウム(鋼玉-コランダム)でモース硬度9は。
火や酸に強く、変質しづらいと言う特徴があります。

古代にはは「青い石」の総称でしたが、現在は「赤くない(つまり、ルビー以外の)コランダム」の総称となっています。
青以外のものは「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれ、
ピンク、オレンジ、バイオレット、イエロー、グリーン、ブラックなどの色合いがあります。
特に、オレンジとピンクの中間の微妙な色合いをしているものを「パパラチアサファイア(Padparadscha。蓮の花のつぼみ)」と呼んで珍重しています。

しかし、やはり宝石としてはコーンフラワーブルー(矢車草の花の青)と呼ばれるやや紫がかった濃い青色が珍重されます。

ブルーサファイアの色合いは他にも
ロイヤルブルー(透明度の高い、深みのある青色)
かわせみのブルー(透明度の高い青色)
ソフトブルー(濃く鮮やかで深みがある青)
インクブルー(並〜低級品。濃く黒みの強いインクのような青)


光を当てたときに六条または四条の輝きを発する「スター効果・アステリズム(Asterism、星彩効果)」が出る物は「スターサファイア」と呼ばれ、珍重されます。
これは、金紅石(ルチル:二酸化チタン)の針状結晶のインクルージョンがあるものをカボションにカットすると美しく現れます。

サファイアは賢者・聖職者にふさわしい石と言われていて、キリスト教の教皇(法皇)・司祭や、王族が好んで身につけます。

アイディア・ひらめきが欲しいとき、平安・静寂が欲しいとき。


なお、モーゼの十戒は「青い石」に書かれているという伝説がありますが、これはラピスラズリであった可能性もあります。


クンツァイト(kunzite)
誕生石に指定している国:日本
2021年12月20日に9月の誕生石の一つに加えられました。

石言葉:無償の愛、献身、癒し、守護、順応
モース硬度は6.5〜7。

スポジュメン(spodumen:和名はリシア輝石、または、リチア輝石)のうちで、マンガンイオンによってピンク〜すみれ色を発する物をクンツァイトと呼びます。
黄緑色や緑色のものはヒデナイト (hiddenite) 、黄色のものはトリフェイン (triphane) といいます。

クンツァイトという名称は、アメリカの宝石学者であるジョージ・フリードリヒ・クンツ博士に因みます。

クンツァイトは燐光性(phosphorescence:フォスフォレセンス。蛍光性とも)と多色性の二つの性質を持っています。

燐光性とは、紫外線に当たって蛍光を示す宝石が、紫外線照射後も発光を続ける現象です。クンツァイトは、太陽光に当てた後で暗い室内に戻るとキラキラとした光を発します。
しかしその紫外線がクンツァイトの美しいピンク色を奪ってしまうのです。輝きを見るために安易に紫外線を当てると退色して宝石としての価値が下がってしまうことがあります。

多色性とは、見る角度によって色が異なって見える現象の事です。クンツァイトも角度を変えてみると濃いピンクや薄いピンクはそして透明と、様々な表情を見せてくれるます。




瑠璃(ラピスラズリ・Lapis lazuli)ラピスラズリ
誕生石に指定している国:イギリス オーストラリア

石言葉:高貴・永遠の誓い

ラピス(lapis)はラテン語で「石」、ラズリ(lazuli)は同じく「青」を意味しています。
ラズリ(lazuli)の語源は、アラビア・ペルシャ語で「青・天空」を意味する「アル ラズワルド(al lazward)」。
ラピスラズリは単なる「青い石」ではなく、「天空の石」でもあります。
神秘的な空の青を持つこの石は水晶と並んで世界各地で「聖なる石」とされています。

鉱石としてのラピスラズリは方ソーダ石グループの鉱物4種を主成分とし、他のいくつかの微量鉱物が入り混じった混合物です。
主成分
ラズライト(Lazurite):青金石
ソーダライト(Sodalite):方曹達石
・アウイン(Hauyne):藍方石
・ノゼアン(Nosean ノーゼライトとも):黝方石ゆうほうせき

副成分(微量、または含まれない場合も)
・カルサイト(方解石):白い筋。
・パイライト(黄鉄鉱):金色の斑点。
・その他:柱石、斜長石、燐灰石、ジルコンなど

日本では濃い青の中に黄鉄鉱の金が見える物が珍重されます。
そのため和名を青金石と言います。(瑠璃は古い呼び方となります)

強力な力があるとされ、知識と知性を象徴する石です。
試験・受験・成績アップ、ひらめきが欲しい、あと一歩前に進みたい、成功したいときに。

なお、古代ギリシャではこの石を青い石の総称である「サファイア」の名で呼んでいたことがあるようです。
モーセの十戒はサファイアに刻まれているという言い伝えがありますが、恐らくはコランダムのサファイアではなくこのラピスラズリのことでしょう。

また、油絵の具の「ウルトラマリン」、岩絵の具の「群青」は、元々この石を原料としていました。


橄欖石(ペリドット・Perido)ペリドット
誕生石に指定している国:フランス
石言葉:夫婦の幸福・和合・豊饒・なぐさめ

オリーブグリーンの石の内部にうっすらと黄色い内包物が見える石。
洋名の語源は、ギリシャ語で「緑れん石/ Epidote(エピドート)」 あるいは、アラビア語で「宝石」を意味する「Faridat(ファリダット)」をフランス人が転訛させ「Peridot(ペリドット)」となったなど、諸説有り。

日本語名の橄欖(かんらん)とはオリーブのこと。
この石の色合いがオリーブグリーンであることが語源。
鉱物としてのグループ名もオリビン(olivine)といいます。
(ペリドットという宝石として流通するのは、オリビングループの中のフォルステライト:苦土橄欖石のことです)
マグネシウムとケイ素を主成分とする鉱物で、微量に含まれているニッケルがきれいな涼しげなグリーンを発色させます。

屈折率が高いため、夜の薄明かりの中でも美しい緑色がはっきりと見えます。
このため古代のローマ人はこの石を「イブニングエメラルド(夕方の緑柱石)」と呼んでいました。

太陽と関係深いとされていて、光の射すまっすぐな道筋と正道に立ち返ることを象徴するともいわれます。
パートナーの浮気心が気になるとき、冷静さが欲しいとき、判断に迷っているときに。



pass writemodifydelete
PBS v.1.01