土耳古石(トルコ石・ターコイズ・Turquoise)誕生石に指定している国:アメリカ イギリス オーストラリア カナダ フランス 日本
石言葉:成功・幸運
青から緑色で、蝋やガラスのような光沢のある、不透明な鉱物です。
エジプトからトルコを経由してヨーロッパにもたらされた石であるため、「トルコの石」と呼ばれるようになった石です。
古代から世界中の民族・宗教で神聖視されてきました。
その美しい青は空・空気と水、そして成功を象徴しています。
もっとも高価なのは「アメリカコマドリの卵色」とも呼ばれる、澄んだ強い空色。
不純物として鉄が含まれると、緑色を帯びます。
(チベットなどでは青緑の物の方が価値が高いとされています)
また、濃い茶〜黒の模様が網目状に入ったものも多くあります。この模様が美しい物は「蜘蛛の巣状の母岩」と表現されます。
ターコイズはもろく(モース硬度5.5〜6)変色しやすい石です。
しかし、壊れたり退色したりすることによって、持ち主に降りかかった災難の身代わりになると信じられました。
また人から送られた石が一番強い力を発揮するとも言われています。
柔らかい石である為、天然もので大粒の物は希少価値大。
(逆を言うと、大粒のもので安価な物は、樹脂・プラスチック・セラミック、あるいは代用品や練り物の可能性が……)
もろさを改称するため、樹脂でコーティング・充填した安定性の高いモノもあります。
ターコイズの粉末や欠片を樹脂で練り合わせて整形した物や、外見がよく似た石(ハウライト・マグネサイトなど)にステビライト加工などで染色した代替え品は、比較的安価。
繰り返しになりますが、とても脆く、また薬品にも弱い石です。
アルコールや油分・皮脂によって退色・変色することがあります。
香水やメイク、日焼け止め、ヘアスプレーが直接かからないように注意してください。
直射日光にも注意が必要です。
仕舞うときには柔らかい布で優しく拭いて、他のアクセサリとぶつからないように別けて保管することをお勧めします。
不安を解消したいときに、旅行・移動・車のお守りに、栄達・出世のお守りに、大切な人へのプレゼントに。
瑠璃(ラピスラズリ・Lapis lazuli)誕生石に指定している国:日本
石言葉:高貴・永遠の誓い
ラピス(lapis)はラテン語で「石」、ラズリ(lazuli)は同じく「青」を意味しています。
ラズリ(lazuli)の語源は、アラビア・ペルシャ語で「青・天空」を意味する「アル ラズワルド(al lazward)」。
ラピスラズリは単なる「青い石」ではなく、「天空の石」でもあります。
神秘的な空の青を持つこの石は水晶と並んで世界各地で「聖なる石」とされています。
鉱石としてのラピスラズリは方ソーダ石グループの鉱物4種を主成分とし、他のいくつかの微量鉱物が入り混じった混合物です。
主成分
・
ラズライト(Lazurite):青金石
・ソーダライト(Sodalite):方曹達石
・アウイン(Hauyne):藍方石
・ノゼアン(Nosean ノーゼライトとも):
黝方石副成分(微量、または含まれない場合も)
・カルサイト(方解石):白い筋。
・パイライト(黄鉄鉱):金色の斑点。
・その他:柱石、斜長石、燐灰石、ジルコンなど
日本では濃い青の中に黄鉄鉱の金が見える物が珍重されます。
そのため和名を青金石と言います。(瑠璃は古い呼び方となります)
また、油絵の具の「ウルトラマリン」、岩絵の具の「群青」は、元々この石を原料としていました。
強力な力があるとされ、知識と知性を象徴する石です。
試験・受験・成績アップ、ひらめきが欲しい、あと一歩前に進みたい、成功したいときに。
なお、古代ギリシャではこの石を青い石の総称である「サファイア」の名で呼んでいたことがあるようです。
モーセの十戒はサファイアに刻まれているという言い伝えがありますが、恐らくはコランダムのサファイアではなくこのラピスラズリのことでしょう。
風信子石・風信子鉱(ジルコン・Zircon)誕生石に指定している国:アメリカ カナダ
石言葉:安らぎ・祈願・幻覚・夢想・成功
ジルコニウムのケイ酸塩鉱物で、モース硬度:7.5。
赤や黄色、褐色系の色のものが多く産出されてきたことから、アラビア語のZARQUIN(朱色)、またはスペイン語のZARGUN(金色)を語源として名前が付けられました。
和名の風信子とはヒヤシンスのこと。
褐色のジルコンがヒヤシンスと呼ばれていたことから、この文字をあてたようです。
無色、青色、黄色、赤色、褐色、緑色、オレンジ色など様々な色を発します。
(色ごとに石言葉が当てはめられています 後述)
その中で青い物が12月の誕生石として珍重されています。
かつて、透明な物はダイヤモンドの代用品とされたこともあります。
(おなじジルコニウムを主成分とするキュービックジルコニアは、ダイヤモンドの代用品として4月の誕生石の一つとして数えられることもあります)
安らぎ・純粋・夢想・幻覚を象徴しています。
芸術的なアイディアが欲しいときに
カラーレスジルコン(ホワイトジルコン)「全てをかける恋」
レッドジルコン「平安」
ブルージルコン 「幻覚・夢想」
グリーンジルコン 「平和の願い」
ブルーグリーンジルコン 「去り行く苦しみ」
バイオレットジルコン 「世俗性と精神性」
ピンクジルコン 「苦しみからの救い」
パープルジルコン「おしゃべり」
ブラウンジルコン「至宝の輝き」
灰簾石・黝簾石(タンザナイト・Tanzanite)石言葉: 誇り高き人・高貴・冷静・空想
ゾイサイトの中で、微量のバナジウムを含むことによって青〜青紫色を発するもの。
鉱石としての名称は「ブルーゾイサイト」。
モース硬度 : 6〜7。
見る角度によって微妙に色の変わる多色性が特長です。
(自然光の下では透明な群青色、白熱灯の下では紫色、蛍光灯の下では青色を発する。同時に青と紫、紫と赤を有すること)
タンザナイトというコマーシャルネーム(商業用の名称)の由来は採掘地のタンザニアから。
(鉱石名の「ゾイサイト(zoisite)」の発音が「スイサイド(suicide:自殺)」を連想させると考えたティファニー社が考案)
名前の通りタンザニアで産する青いゾイサイトをこう呼びますが、近年他の産地のブルーゾイサイトもタンザナイトの名称で流通することもあるようです。
美しい石ですが、硬度が低いため傷が付きやすく、さらには劈開性が高いので衝撃を受けると割れてしまうことがあります。
転機に立たされているとき、迷いを生じたとき、判断力が欲しいときに。
縞瑪瑙(オニキス Onix)誕生石に指定している国:カナダ
石言葉:宗教的思索・成功・雄弁・聡明・夫婦の愛
オニクス・オニックスと発音されることもあります。
ギリシア語のOnix(かぎ爪・縞模様)を語源としており、もともとは縞模様のある瑪瑙(アゲート)・玉髄(カルセドニー)の総称ですが、通常は白と黒のものをこう呼びます。
赤(ブラウン)系の縞模様の物は
サードオニキス、オレンジ系のものは
カーネリアンオニキスと呼んで区別します。
黒一色のカルセドニーが「ブラックオニキス」と呼ばれることがありますが、語源から考えると、こちらは「ブラックカルセドニー」と呼んだ方が良いのかも知れません。
縞模様の厚みが十分にある物は、縞の部分に沿って切り分け、彫刻を施して
カメオに加工されます。
インドの行者が邪念や誘惑を祓うと信じ、カトリックでは情熱を抑制すると考えていた石です。
魔除けとして尊ばれる一方、悪魔を封印した災いを呼ぶ石と考える地域もあるようです。
意志・信念を強め、邪心を祓い、心身を安定させるとされ、戦の護符として使われたこともあります。
浮気心を沈めたいとき、スポーツに打ち込むとき、決別したいとき、強い意志が欲しいときに。
孔雀石(マラカイト Malachite)誕生石に指定している国:フランス
石言葉:名声と栄誉・危険な愛情・危険を察する
英名の語源はその文様がギリシア語で植物の葵を意味するmalache(マラーキー)に似ていることから、和名は孔雀の飾り羽の文様に似ていることから。
銅床(銅の鉱脈)近くで形成される銅を多く含む鉱物(炭酸水酸化銅)です。
濃淡のある美しい緑の縞模様は銅に由来するします。
とても柔らかいので、古代エジプトではアイシャドーとして珍重されていました。
日本画では岩緑青という顔料の原料とされます。
美しい緑色には目と心を癒す効果があります。
脆く割れやすいことから、
トルコ石同様に「持つ者の厄災の身代わりになる」と信じられています。
また、研磨によっては「目」のような丸い文様が出るため、「洞察力(見る力、見抜く力)」を象徴するとも、悪いものを睨み付ける守護の力があるとも考えられていました。
モース硬度3.5〜4と柔らかいので、衝撃を与えないように注意してください。
また、酸にも弱いので、お掃除の時などは外してください。
ストレスが溜まっているとき、目が疲れているとき、交渉を成立させたいとき、直感力が欲しいときに。