赤縞瑪瑙(サードニクス・Sardonyx)誕生石に指定している国:アメリカ イギリス オーストラリア カナダ フランス 日本
石言葉:幸福な結婚・夫婦和合・円満な家庭
サードオニキスとも表記します。
英名の語源は、ギリシアの古都「サルディス(Sardis)」と縞のある石を表す「
オニキス(Onix)」
つまり「サルディスの縞瑪瑙」の意。
赤と白の美しい縞模様が特徴の石英質の石で、
玉髄(カルセドニー)の仲間です。
縞模様の厚みが十分にある物は、縞の部分に沿って切り分け、彫刻を施してカメオに加工されます。
縞模様の赤の部分が勇気、白が美徳をを象徴すると言われています。
染色しやすく、加工も容易な為、昔からアクセサリーやお守りとして親しまれています。
昔は魔法妖術を防ぐ高価があると信じられ、身につけるだけで知恵を増し、恐怖心を打ち払って、勝利と幸福をもたらすと考えられてきました。
心のバランスを保ちたいとき、体力を整えたいとき、心地よい眠りを求めるときに。
橄欖石(ペリドット・Perido)誕生石に指定している国:アメリカ イギリス オーストラリア カナダ 日本
石言葉:夫婦の幸福・和合・豊饒・なぐさめ
オリーブグリーンの石の内部にうっすらと黄色い内包物が見える石。
洋名の語源は、ギリシャ語で「緑れん石/ Epidote(エピドート)」 あるいは、アラビア語で「宝石」を意味する「Faridat(ファリダット)」をフランス人が転訛させ「Peridot(ペリドット)」となったなど、諸説有り。
日本語名の橄欖(かんらん)とはオリーブのこと。
この石の色合いがオリーブグリーンであることが語源。
鉱物としてのグループ名もオリビン(olivine)といいます。
(ペリドットという宝石として流通するのは、オリビングループの中のフォルステライト:苦土橄欖石のことです)
マグネシウムとケイ素を主成分とする鉱物で、微量に含まれているニッケルがきれいな涼しげなグリーンを発色させます。
屈折率が高いため、夜の薄明かりの中でも美しい緑色がはっきりと見えます。
このため古代のローマ人はこの石を「イブニングエメラルド(夕方の緑柱石)」と呼んでいました。
太陽と関係深いとされていて、光の射すまっすぐな道筋と正道に立ち返ることを象徴するともいわれます。
パートナーの浮気心が気になるとき、冷静さが欲しいとき、判断に迷っているときに。
スピネル(spinel)誕生石に指定している国:日本
2021年12月20日に8月の誕生石の一つに加えられました。
石言葉:内面の充実、安全、目標達成、好奇心
和名は尖晶石(せんしょうせき)。
語源はラテン語で「棘」を意味する spina に由来。
八面体の結晶として産出する。
モース硬度は7.4〜8。
色は無色、赤色系(赤〜ピンク、蛍光ピンク。クロム由来)、青色系(紺〜水色。鉄由来。鮮やかな青色の物はコバルト由来。)、紫色系(濃紫〜ラベンダー。鉄由来)緑色、オレンジ色(鉄とクロムの混合物由来)、褐色、黒色。
ただし黄色は天然での産出がありません(合成石では作れます)
亜鉛を含むものは「ガーノスピネル」と呼ばれ、その中でも主成分が亜鉛の場合はガーナイトと呼ばれます。
ナイジェリアで「ブルーガーナイト(産地:ナイジェリア/カドゥーナ/カゴロ)」と呼ばれる青色のものが産出します。
また、亜鉛とコバルトを含むスピネルはコバルトガーナイトと呼ばれます。
主な産地は、ミャンマー、スリランカ、ナイジェリア。
稀に、キャッツアイ効果、スター効果、カラーチェンジを見せるものが産出します。
ただし、キャッツアイとスターについては、ほとんどの石の地色がチョコレート色であるため、コレクターアイテムとしては喜ばれるものですが、宝石としての流通・使用には期待ができません。。
コバルトを含有したもののなかで、美しいブルーからピンクに鮮やかに変色するカラーチェンジするものがまれにああります。
しかし、コバルトスピネル自体が数が少ないため、カラーチェンジを示すからと言って宝石としての徒が上がるという物でもないようです。
レッドスピネルは長い間
ルビーと混同されていました。
これらは古い産地であるアフガニスタンの地名をとって「バラス・ルビー」と呼ばれました。
(1783年、鉱物学者ジャン・バティスト・ルイ・ローマ・デ・ライル(Jean Baptiste Louis Rome de Lisle)がスピネルをルビーとは別の鉱物として鑑別しました)
混同された例として、英王室の大礼用王冠の中央にはめられた「黒太子のルビー(The Black Prince's Ruby)」や、エリザベス女王所有のティモールルビー(Timur Ruby)などは、近年になって鑑定した結果スピネル(尖晶石)だということが判明しました。
また過去には、無色のスピネルがマグラックスという商標でダイヤモンド類似石に用いられていたことがありました。。