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UPDATE:2008/06/30(Mon) 16:57

お姫様倶楽部Petit資料室 著作権法に抵触しない「お姫様関連文書」

田中貢太郎

蓮花公主 作家名:蒲松齢
翻訳者名:田中貢太郎
ジャンル:中国の昔話

膠州の竇旭という男が昼寝の最中夢を見る。
褐色の衣服をまとった男が現れて曰く
「殿様から御招待にあがりました。」
案内された竇がたどり着いたのは、この世の物では無いと言うことが一目で分かる楼閣。
楼閣の王は竇に対句を作るように命じた。
できた詩を聴いた王は、その中に公主(姫)の名が織り込まれていることに感激し、竇にその姫「蓮花公主」と結婚することを勧めた。
ところが竇は現れた公主の美しさに見とれ、王からの言葉も聞かず、かえって恐縮して退席してしまった。
目を覚ますとまだ日が残っていた。
夢の中ではあるが姫と結婚し損ねたことを悔いた竇はもう一度寝て夢の続きを見ようとしたが、その日は見ることができなかった。
しかし別の夜、またしても夢の中に褐色の衣服をまとった男が現れて、彼は楼閣に上り、公主と婚礼を上げる。
すると楼閣に妖怪が迫っているとの急報が入る。
王は竇に公主の身を託す。竇は公主を抱きかかえて宮殿から逃げ出した。
竇はようやく己の家まで逃げおおせたが、公主は
「別に家を一つ建てて、父母や民を救ってくれ」
と懇願する。
貧しい竇にはそれができず、悲嘆に暮れるところで目が覚めた。
その枕元で何かが啼く声がして……

底本:「聊斎志異」明徳出版社
   1997(平成9)年4月30日初版発行
底本の親本:「支那文学大観 第十二巻(聊斎志異)」支那文学大観刊行会
   1926(大正15)年3月発行
(2007/10/16(Tue) 10:02)
西湖主 作者:田中貢太郎
不思議な宮殿の庭に迷いこんだ男・陳は、公主(姫)と呼ばれている美少女の姿を覗き見る。
彼女の落とした「ひれ」に、陳はその美しさを讃える詩を書き付けた。
しかしその行為は姫の持ち物を汚すことと、公主の母妃は怒り、陳を処刑しようとするのだが……。
(2006/10/16(Mon) 13:49)
荷花公主 作者:田中貢太郎
秀才・彭は縁あって可憐な荷(蓮)の花精と結婚する。
彭が一人故郷に帰り戻ってくると、妻の様子が以前とは変わっていた。
訝しむ彭の身体は、やがてみるみるやつれてゆき……。
(2006/10/16(Mon) 13:49)


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