虎目石（タイガーズアイ）は
リーベック閃石（青石綿）に石英が染みこんだ鉱物。

青石綿に含まれる鉄分（褐鉄鉱）が酸化することにより、
茶色の縞模様とシャトヤンシー効果が現れる。

酸化の進み具合により、
鉄分の影響で灰青色を発する「青虎目（ブルータイガーズアイ・鷹目石／ホークスアイ）」
↓
鉄分が褐鉄鉱化して黄褐色を発色する「虎目石（タイガーズアイ）」
↓
赤鉄鉱（ヘマタイト）化によって赤褐色を発色する「赤虎目（レッドタイガーアイ）」
と色目が変化する。

ただし、普通は酸化は黄褐色あたりまで。
流通している赤虎目のほとんどは、
熱処理により人工的に酸化を進めたもの。

黄褐色のタイガーズアイを脱色した「抜き虎」は
別名「白虎目（ホワイトタイガーアイ）」。
薄い黄色のモノから、ホントに真っ白なものまで色々。

んで、真っ白にまで脱色できれば、
そこに色素を染み込ませて、
いろんな色を出させることは
理論的には可能なワケで。

緑虎目はそうやって作られている……ものと思われ。

ただ、未処理の石よりも少なくとも二段階は手間が掛かっているわけだから、
……高い。

資料室に
梶井基次郎・作の桜の樹の下には（新字旧仮名）と桜の樹の下には（新字新仮名）を追加。
なおこの二編の内容は仮名遣いが違いのみで同一。
ちなみにお姫様は出てきません。
資料室への追加理由は、「管理人の趣味」です。
春らしいネタですし、ね（暗黒微笑）。

桜の樹の下には（新字旧仮名）
桜の樹の下には（新字新仮名）

広川 太一郎（1940年2月15日 - 2008年3月3日）
享年69。
癌だっだそうだ。