ヤング・シャーロック・ホームズ~対決!モリアーティ教授~ [DVD]出演: ジェームス・ダーシー, ガブリエル・アンウォー 監督: グレアム・シークストン
DVD発売日: 2006/04/26
ヤング・シャーロック ピラミッドの謎とタイトルが似ていたので、
一瞬、
あれってシリーズ化されていたっけ?
と不審に思ったのだけれど、どうやら全くの別物のもよう。
対決!モリアーティ教授では、「若きホームズ」は28歳ってことになってるようですが、
ホームズがベーカー街221Bをワトソン博士とルームシェアし始めた頃(緋色の研究)の年齢を計算すると
27歳ぐらいらしいですぜ。
※ホームズの生年は1854年1月6日説が最有力。
1852年、あるいは1853年生まれの説もあり。
『緋色の研究』事件の発生は1881年。(ただし、小説作品としての初出は1887年)
1881-1864=27ってことで。
ちなみにワトスン先生は1852年生まれで、このとき29歳、と。
ちなみアーサー・コナン・ドイル卿は1859年5月22日生まれだそうな。
ピラミッドの謎は、とんでもなく原作から外れている。
ホームズとワトソンが全寮制のハイスクールの生徒で同級生だって前提からしてアレだし。
でも、
劇中の最大の敵の正体がスタッフスクロールの後で明らかになる
あたりがカタルシスなんで、大好きなんだよ。
一般的に、ホームズ物で原作から極端に外れた物を作った場合、
外れ具合が上手くないと、コアなファン(シャーロキアン)が怒る。
(どんな「原作付き」作品でも同じだろうけれども……)
亡き
ジェレミー・ブレット氏のホームズ(BBCの連続ドラマ)は、細かいところで原作から外れた部分があるけど(赤毛連盟の犯人が「アンニャロめ」の部下だったり、ギリシア語通訳でやたらとマイクロフト兄が活躍したり、「聖典」では人の死なない事件で犠牲者が出ていたり……)
それが割と理に適った(不自然でない)外れ方なものだから、ファンの評価は高い。
宮崎版ワンコのホームズはキャラが犬という時点で常道から突き抜けているものの、
原作ファンがにやっと笑えるエピソードをちりばめた「ある種上質なパロディ」に仕上がっているので、
評価が(オレ様的には)高い。
「青い紅玉」「まだらの紐」アタリは兎も角、子供向けアニメで「技師の親指(小さなマーサの大事件!?)」を原作に取るというのがなんとも。
(イメージボード段階では、
あの女史も出す予定だったらしい。実現しなかったのはもったいない)
ちなみにワンコホームズの声をあてていた故・広川太一郎氏は、コメディ物
新シャーロックホームズ/おかしな弟の大冒険(1975年)でホームズの「弟」をハイテンションにあてておられる。