青玉(サファイア・Sapphire)石言葉:誠実・徳望・慈愛
ラテン語のsapphirus(青)を語源としています。
主成分は酸化アルミニウム(鋼玉-コランダム)でモース硬度は9。
火や酸に強く、変質しづらいと言う特徴があります。
古代にはは「青い石」の総称でしたが、現在は「赤くない(つまり、
ルビー以外の)コランダム」の総称となっています。
青以外のものは「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれ、
ピンク、オレンジ、バイオレット、イエロー、グリーン、ブラックなどの色合いがあります。
特に、オレンジとピンクの中間の微妙な色合いをしているものを「パパラチアサファイア(Padparadscha。蓮の花のつぼみ)」と呼んで珍重しています。
しかし、やはり宝石としてはコーンフラワーブルー(矢車草の花の青)と呼ばれるやや紫がかった濃い青色が珍重されます。
ブルーサファイアの色合いは他にも
ロイヤルブルー(透明度の高い、深みのある青色)
かわせみのブルー(透明度の高い青色)
ソフトブルー(濃く鮮やかで深みがある青)
インクブルー(並〜低級品。濃く黒みの強いインクのような青)
光を当てたときに六条または四条の輝きを発する「スター効果・アステリズム(Asterism、星彩効果)」が出る物は「スターサファイア」と呼ばれ、珍重されます。
これは、金紅石(ルチル:二酸化チタン)の針状結晶のインクルージョンがあるものをカボションにカットすると美しく現れます。
サファイアは賢者・聖職者にふさわしい石と言われていて、キリスト教の教皇(法皇)・司祭や、王族が好んで身につけます。
アイディア・ひらめきが欲しいとき、平安・静寂が欲しいとき。
なお、モーゼの十戒は「青い石」に書かれているという伝説がありますが、これは
ラピスラズリであった可能性もあります。