ベリルとはベリリウムを主成分とする珪酸塩鉱物
(厳密に言うと、ベリリウムはベリルの中から発見されたのでその名が付いたのだけれども)
モース硬度:7.5-8
ペルシア語で「結晶」を意味する「ballur」
あるいはそれから派生したギリシア語で「緑色の宝石」を意味する「beryllos」
が語源。
結晶が細長い柱状であることから、和名を「緑柱石」と言います。
濃い緑の物を「
エメラルド(混入物・クロム)」、
緑が薄いものは「グリーンベリル(混入物・バナジウム)」、
青く発色した物は「
アクアマリン(混入物・鉄)」
金色は「へリオドール(太陽神ヘリオスにちなむ名前。混入物・鉄。加熱すると青変する)」、
濃い赤の物は「ビクスバイト/レッドベリル(混入物・マンガン)」、
ピンクは「モルガナイト(混入物・マンガン)」、
無色のベリルは「ゴシェナイト」と呼ばれます。
ベリル
無色〜淡青〜淡緑 - ベリリウム
アクアマリン(aquamarine)/ blue beryl
淡青 - 鉄
エメラルド(emerald) / グリーンベリル(green beryl)
緑〜淡緑 - クロムあるいはバナジウム
ヘリオドール(heliodor) / ゴールデンベリル(golden beryl)
黄色 - 鉄
モルガナイト(morganite)/ pink beryl
淡赤 - マンガン
ビクスバイト / レッドベリル(red beryl)
赤 - マンガン
ゴシェナイト(goshenite) / colorless beryl
無色 - アルミニウム
マシシ (maxixe)
濃青 (アクアマリンよりも濃い青)
無色のベリルはかつて研磨されて眼鏡のレンズとして利用されていたことがあります。
そのためドイツ語ではベリルが「眼鏡(brille)」の語源となっています。