「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方 カール・イグレシアス (著), 島内 哲朗 (翻訳)
出版社: フィルムアート社 (2016/4/11)
プロットじゃない、
構成じゃない、
キャラクター造型でもない。
一番大事なのは「感情」なんだ!
心の動きを誘導し、最後までのめりこませる物語を書く。
UCLAの人気課外授業、待望の邦訳!
あなたが映画の「魔法」を信じたいなら、この本を読まないことをお勧めする。
上級テクニックを紹介することによって、銀幕の魔法を解体してしまう。
手品を見て感激したあとで種明かしをされるようなものだ。
ーーーー本文抜粋より
本書の原題は、Writing for Emotional Impact、つまり「感情的なインパクトを起こすための書き方」です。私たちが、映画や小説の世界にのめりこんで時も忘れて楽しめるとき、上記の本文にある通り、「魔法」にかかっています。その正体とは、物語の始めから終わりまで、心を揺さぶる「感情的インパクト」のこと。人は感情を動かされる「感情的体験」のために、映画のチケットを買い、数時間を費やすのです。
本書は、読者や観客の感情を掻き立て、心をつかんで離さないためのあらゆる設計を、あますところなく伝授します。脚本の基礎もテクニックも駆使したうえで、では、なぜ自分のホンが採用されないのか、作品化されないのか。それは「魔法」がとけてしまう瞬間がどこかにあるからです。一瞬たりとも、一行たりとも気は抜けないのです。
そこで、本書は、名作の脚本を徹底的に解体し、語り方を分析します。キャラクター造形や構成など大枠はもちろん、場面(シーン)でのやり取り、一つ一つの台詞、単語ひとつに至るまで、細かく具体的な技巧を指南します。優に100を超える技術によって、二度と同じ目線で同じ作品・脚本を観られなくなるはずです。
脚本の基礎は、他の本で学んでください。
さらに、もう一歩抜け出したいときに、本書と、同じ著者の「
脚本を書くための101の習慣」は、必ず役に立ちます。