脚本の科学 認知と知覚のプロセスから理解する映画と脚本のしくみポール・ジョセフ・ガリーノ (著), コニー・シアーズ (著),
出版社 : フィルムアート社
発売日 : 2021/1/26
映画を見るとき頭の中では何が起きているのか?
一本の映画にのめりこむために観客には何が必要か?
認知神経心理学をフル活用した、一歩先に進むための脚本術!
脚本術ミーツ神経科学!
目や耳などの現実の情報を知覚する器官の機能から、感情や意思決定と複雑に結びつく脳神経にいたるまで、人間の知覚/認識のプロセス全体を章を追って詳細に明らかにしていく、これまでにない新しいアプローチの脚本術。
「映画を見ているときに心と脳には何が起きているのか」?ということを科学的に説明しながら、
物語を語る手法(=ストーリーテリング)の原則とその戦略を明らかにする。
映画脚本だけでなく、小説、マンガ、ビデオゲームなど、あらゆる「物語」に関わる分野においても大きなヒントになる一冊。
人間の知覚の限界と脳の認知プロセスの無限の可能性を理解すれば、あなたの脚本は「完璧」になる!
なぜ成功した映画には、いくつかのパターンがあるのか?
なぜ、巷にはたくさんの「脚本の指南書」があふれ、「必勝法」があるのか?
本書では、ジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)」の神話構造理論、シド・フィールドの「三幕八場」、ロバート・マッキーの脚本術、ブレイク・スナイダーの「SAVE THE CAT!」の法則をすべてまとめて取り上げ、それらがいかに合理的であるかを説きながら、その上でクリエイティビティを発揮するための、パターンからの逸脱について検討する。そこで武器になるのが、認知神経心理学の活用である。
本書の中では、実際に『スター・ウォーズ』や『トイ・ストーリー』のほか、『ソーシャル・ネットワーク』や『世界に一つだけのプレイブック』、『ブレイキング・バッド』など、人気映画作品やテレビドラマを扱いながら、具体的事例の検証を通して、実際に使われているテクニックの解明と、その背景にある科学的根拠を明らかにする。 いかにそれらが効果的なのかを説明していく、目からウロコの科学的脚本術の登場!
シド・フィールド(『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』著者)、ブレイク・スナイダー(『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』著者)、ロバート・マッキー(『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』)ら、ハリウッド式脚本メソッドの大家が体系化した理論や法則を科学的なアプローチで解説。
最終章では、本書で紹介されている知覚/認知的アプローチをフル動員し、『スター・ウォーズ』がなぜ、映画の歴史に残る観客数を動員した名作となったのかを徹底解説。