ストーリー世界の作り方 (創作トレーニング) 野村 カイリ (著)
出版社: 新紀元社 (2014/8/30)
★大好評「創作トレーニング」シリーズ第二弾!
ストーリー世界作りの目的はあくまでもストーリーを作ることです。それを直接にではなく、世界作りというワンクッションを置くことで、たやすく、できればスイスイとストーリーを作れるようにしたい、…という訳です。
虫のよいことを…と思いもしますが、ことさら「ストーリー世界」にこだわるのは、世界のほうが姿やカタチをイメージしやすいからです。一方のストーリーはというと、メモや箱書きを用いたとしても、姿のない、頭の中の作業と言えます。ならばイメージしやすい世界作りのトレーニングをすることで、ストーリー作りに役立てれば? そのほうがずっと分かりやすく、やりやすいのでは? 勝手ながら、そう考えることにしたのです。────(本書より)
1 ストーリー世界の役割
ストーリー世界とは何か
ストーリー世界を先に作る
ストーリー世界が果たす役割
世界は舞台を提供する
世界は背景を提供する
世界はストーリーを進行させる
世界はストーリーを印象づける
世界を作ればストーリーが出来上がる
2 ストーリー世界はこんな世界
どんな世界があるのか
世界に「あるべきの」と「あってはいけないもの」
カタチの「あるもの」と「ないもの」
3 世界を作る前に世界を知れ
想像世界は現実から作られる
世界を知るにはどうするか
世界の体系
4 世界の中の空間と存在と時間
世界を作る3 大元素
空間はただの空きではない
空間の広がりと構造
しっくりとくる空間を作れ
自然と人工の存在
自然界にある世界の材料と部品
時間の種類
距離より所要時間
空間に歴史あり
そのレイアウトには理由がある
空間は描いて把握する
5 世界を作る
世界の核を作る
特徴を元に作る
大嘘をついて作る
憧れと怖れで作る
相反するもので作る
世界を多層的に捉えて作る
世界を包括的に捉えて作る
存在を対置させて世界を作る
足して引いて世界を作る
本拠を作る
町を作る
道路で町を作る
モデルから世界を作る
6 世界作りの手順
アイデアをマッピングする
付録 自然が作る世界
極地/北極と北極圏/南極大陸/氷河/赤道地帯/高地と低地/山地/高山/地球と宇宙の間/地球に一番近い宇宙(地球の衛星軌道)/月世界/宇宙の植民地/宇宙の構造/地球の地下世界/洞窟/鍾乳洞/鉱山/大陸/島嶼/陸地/海/深海/気候による世界の特徴
あとがき この素晴らしき世界
関連書
ストーリーの作り方 (創作トレーニング)
現代小説作法 (ちくま学芸文庫)大岡 昇平 (著)
出版社: 筑摩書房 (2014/8/6)
「芸術はとにかく実行なのです」
西欧文学に通暁し幅広いテーマの名作を書き続けた著者が実践的な小説作法の要諦を論じ尽くした名著。