物語を書く人のための推敲入門ラリー・ブルックス (著), 大久保ゆう (翻訳)
出版社: フィルムアート社
発売日: 2019/10/26
誰も教えてくれなかった「推敲ってどうやるの」?という大事な問いに対する答えがここに!
「推敲」は決しておざなりの作業ではなく、それ自体がひとつの創作法なのだ。
推敲のスキルを身につけたものだけが、欠点を長所に、及第点から傑作へ、没原稿を受賞作へと変えることができる。
あなたのストーリーを「売れる」ものに変身させよう!
自分の書いたストーリー(小説や脚本)について、正直に自己評価できる人は多くありません。
没になった作品に対して、「タイミングが悪かった」「運が悪かった」「正当に評価してもらえなかった」といいわけをしていないでしょうか。しかし、ほとんどの場合、もっと深刻な理由であなたの作品は没になっているのです。
まず、失敗の原因や理由を知ること。
そして創作の基礎として使える知識を身につけ活用すること。
「作品のコンセプトは何か?プレミス(前提)は何か?テーマは何か?作劇上の緊張はどこにあるのか」 BR> 本書では、ストーリーに必要な要素とポイントを12項目提示して、そのアイデアの理解度とうまく活用できたかというストーリーの成功度をくりかえしチェックすることが大事であると説きます。
【チェックすべきストーリーの12の要素】
1コンセプト
2ドラマの前提(プレミス)/起伏(アーク)
3ドラマの緊張感
4読者の疑似体験
5求引力ある人物像
6読者の感情移入
7テーマの重み・妥当性・共鳴
8効果的なストーリーの組み立て(構成)
9最適なペース配分
10シーンの完成度
11文体
12 語りの戦略
まずチェック項目に沿って自己採点をし、その後本書内で提示されたスキルやツールを使ってストーリーの欠点を修正します。そのプロセスを経ることであなたの作品は確実にワンランク上のものへと変身します。
また、実際に著者が相談を受けた実例をもとに、どのように推敲をするべきかというプロセスがわかるように、ケーススタディも収録されています。
あと一歩で悩んでいる人が本当に必要としている推敲のノウハウをこの一冊で完全網羅。
著者は「あなたのストーリーは物語る価値があるのか」?という問いに真摯に向き合ってほしいと述べています。
うわべだけの「夢は叶う」といったような言説から距離を置き、プロの作家とはどのようなものか、プロになるためにどれだけの努力が必要なのかという現実を知ることで、プロの作家として「売れる」小説を書く力を身につけることができるのです。
推敲というプロセスを経ることで、作品はもちろん作家としての自分自身をも作り直すことができるのです。
唯一無二のストーリー推敲の教科書がついに刊行!