
感情を引き出す小説の技巧 読者と登場人物を結びつける執筆術ドナルド・マース (著), 佐藤弥生 (翻訳), 茂木靖枝 (翻訳)
出版社 : フィルムアート社
発売日 : 2022/11/26
登場人物の気持ちを書き出すことは、読者の感情を揺さぶる近道……ではない!
登場人物でも、ストーリーでもなく、読者は自分自身の感情を「体験」している。
小説家の仕事とは、読者を登場人物と同じ気持ちにさせることではなく、ストーリーを通して読者それぞれの感情の旅へと導くことだ。
どうすれば読者自身の感情を動かすことができるのか、敏腕文芸エージェントがその方法と手段を徹底解説!
感情を「見せるか、語るか」。
小説指南書でたびたび取り上げられるトピックです。
ハリウッドの脚本の世界に「語るな、見せろ」という格言があるように、一般的には感情を登場人物に語らせるのではなく、アクションで見せるほうがよいとされています。
しかし本書は「見せること」も「語ること」も、読者の感情には直接的にはほとんど影響を及ぼさないと説きます。
読者は、登場人物とともにストーリーの世界を生きているのだと思われがちですが、実際にはそうではありません。
読者は、小説を読みながら自分自身の経験を重ねているのであって、ストーリーはそのきっかけにすぎません。
同じ小説でも、読む人によって受け止め方や感想がまったく異なるのは、読者の経験やそれによって引き出される感情が異なるからなのです。
必要なのは、感情を向ける対象となるものを作り出すことではなく、読者の感情を引き出すこと。
読者は小説を読むというより、むしろ反応しています。
めざすべきは、「体験」と評されるほど強烈で印象深い感情を引き起こすことです。
本書では、年間150冊以上の小説を売り込むベテラン文芸エージェントの著者が、数多くの小説作品を引用しながら、感情面での鮮烈な経験を読者にもたらすための効果的な見せ方、語り方、その他数多くのテクニックを徹底解説しています。
豊富な経験と知識に裏打ちされたきわめて実践的な一冊です。
「感情を引き出す技巧」が身につく34の演習問題も収録。
この本に書いた方法は、プロットを書くための公式や、創作術の本によくあるシーンのチェックリストに頼るものではありません。偶然の発見や運で片づけることもありません。天賦の才などというあてにならない資質は役には立ちません。感情を引き出す技巧を習得するためには、まず感情面への衝撃がどのように生まれるかを理解してから、実際に応用していきましょう。
魔法のような方法ではありませんが、成果は魔法のように感じられるはずです。この技法を習得しても、ストーリーのタイプやスタイル、意図は変わりません。大衆小説か純文学か、執筆前にプロットを考えるか考えないか、ひとつのジャンルにこだわるか、複数のジャンルを融合させるか、新しく切り開くか、それは問いません。繰り返しますが、あらゆる原稿は、もっと読者の感情を引き出す必要があります。その方法をこの本では紹介していきます。
――「第1章 感情を引き出す技巧」より

初心者でも必ず完成できるストーリーの作り方: この1冊でストーリーが生み出せるようになる、小説の書き方シリーズ第二弾!我那覇アキラ (著)
出版社 : Independently published
発売日 : 2022/11/13
基礎から応用まで!
小説の書き方シリーズ第2巻
0から徹底解説!
この一冊でおもしろいストーリーが作れるようになっちゃう!
初心者向けに5ステップで分かりやすく解説している、ストーリーの作り方指南書です。
ステップ1:テーマを決める
ステップ2:ネタ(モチーフ)を決める
ステップ3:キャラクター設定
ステップ4:ストーリーのアイデアを出す
ステップ5:ストーリー構成を決める
これがストーリー作成の5ステップです。
・小説を書きたいけど、ストーリーが全然思いつかない
・書きたいものはあるけど、話を膨らませられない
・ネタが尽きてきたので、とっかかりが欲しい
ストーリー作りに悩んでいる人が特に知りたいのが、アイデアの出し方、面白いストーリーの作り方ではないでしょうか。
また、キャラクターの生み出し方に悩んでいる人も多いでしょう。
この本では例題も交えながら、初心者にも分かりやすくて具体的なやり方を徹底解説しています。
一般的に知られている正攻法のやり方、基本はもちろん、
・もっともっとおもしろい作品を仕上げる確率を上げていきたい!
・正攻法ばかりじゃ、全然できない。もっと他に方法はないの?
といったような人にこそ、読んでいただきたい内容になっています。
ストーリー作りの基礎から応用までしっかり学んで、面白いストーリーが自ら生み出せるようになりましょう。
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