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オリジナル小説・写真素材「お姫様倶楽部Petit」の更新記録&中の人の覚え書き
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この日記もどきは長期間書き続けられておりますため、過去ログ記事中にはリンク切れが多数発生しております。
なにとぞご容赦下さいませ。
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 クレール光の伝説 いにしえの【世界】 第83回 2008年01月28日(Mon) 自作小説の話題

 伝令官の喉の奥から、男のそれとは思えない声が発せられた。
「アタシは鏡。鏡はいろいろなモノを写す。例え小さな欠片でも、周囲をその表面に映し出す。アタシはそれを見る。それを聞く。そしてアタシ自身の肉体に投影する」
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 ああっ! 2008年01月28日(Mon) 自作小説の話題メルマガ
メルマガで連載中の「クレール光の伝説・古の【世界】」に
矛盾を発見してしまった。_| ̄|◯

ヨハンナ様の婚約者のナナシ君が酒場で
「岳父殿がまだ健在」って言ってるし……。
夜道で暗殺しちゃった筈なのに。
酔った上でのマチガイか、ヨハンナ様の記憶違いか。

いいえ、作者のミスです。
すいません、ごめんなさい。
サイトに掲載するときには修正します。

 幸福の王子。 2008年01月24日(Thu) 自作小説の話題
お姫様倶楽部Petit資料室 著作権法に抵触しない「お姫様関連文書」に、
幸福の王子(原題:The Happy Prince) 
著者名:オスカー・フィンガル・オフレアティ・ウィルズ・ワイルド(Oscar Fingal O’Flaherty Wills Wilde) 
訳者名:結城浩
を追加。

1888年に発表された児童向け短編。
有島武郎版の「燕と王子」と読み比べてみるのもまた一興。
全身を金箔で覆われた王子の像。両の目はサファイア、剣の柄にはルビーがはめ込まれ、鉛の心臓を持っていた。
町の人々は美しい王子の像を自慢に思っていた。
ある晩、仲間から離れてしまった(川岸に生えた葦に恋をして旅立つのが6週間もおくれた)燕が町にやってくる。
一夜の宿を探し、王子の足下にたどり着いた燕が眠ろうとすると、大きな水滴が落ちてくる。
見上げると王子の像のサファイアの瞳から涙があふれ出ている。
生前、美しい物だけに囲まれて幸せに生き幸せに死んだ王子は、像となって柱の上に立たされてから、初めて醜悪な物や悲しいことを目にした。
そのことを嘆き悲しむが、像である身ではその場を動くことができない。
病に苦しむ男の子の母親に剣のルビーを渡して欲しいと頼む王子の願いを、燕ははじめ断ったが、王子の熱心さに根負けし、ルビーを咥えて飛び立つ。
「妙なことに」とツバメは言いました。
「こんなに寒いのに、僕は今とても温かい気持ちがするんです」
次の晩、南に向かおうとする燕に、王子はまた頼み事をする。
燕は王子の頼みを断り切れず、サファイアの瞳を一つ売れない脚本家に届け、次の晩にはもう一つをマッチ売りの少女に届けることに。
燕は目を失って物が見えなくなった王子の元に留まることをきめる。
王子は燕に自分の身を覆っている純金の箔を貧しい人々に与えるように頼んだ。
箔が剥がれ、みすぼらしい姿となった王子。寒さのために力尽きた燕。
王子の像は溶鉱炉で解かされたが、鉛の心臓は溶けずに残り、ゴミとして捨てられた。燕の亡骸もまたゴミとされた。
その頃、神が御使いの一人に「この町でもっとも尊い物を二つ」持ってくるように命ぜられた。
御使いはゴミ箱の鉛の心臓と燕の死体を御前に持って行った。
王子と燕は御国で永遠の幸福を得たのだった。

 クレール光の伝説 いにしえの【世界】 第82回 2008年01月20日(Sun) 自作小説の話題

 【月】はこれを侮辱と受け止めた。耐え難い屈辱とも感じた。肉体的な苦痛を快楽と感じる彼女(?)だったが、精神的な苦痛は好まないらしい。
 掴んでいた幟旗の柄を投げた。
 刺繍で分厚く縫い上げられた重い錦の布きれが、風を叩く音を立てた。
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 メモ。芥川龍之介と直木三十五。 2008年01月17日(Thu) 自作小説の話題日記的な記事歴史関連の話題
「話」らしい話のない小説は勿論ただ身辺雑事を描いただけの小説ではない。それはあらゆる小説中、最も詩に近い小説である。しかも散文詩などと呼ばれるものよりもはるかに小説に近いものである。僕は三度繰り返せば、この「話」のない小説を最上のものとは思つてゐない。が、若し「純粋な」と云ふ点から見れば、――通俗的興味のないと云ふ点から見れば、最も純粋な小説である。もう一度画を例に引けば、デツサンのない画は成り立たない。(カンデインスキイの「即興」などと題する数枚の画は例外である。)しかしデツサンよりも色彩に生命を託した画は成り立つてゐる。幸ひにも日本へ渡つて来た何枚かのセザンヌの画は明らかにこの事実を証明するのであらう。僕はかう云ふ画に近い小説に興味を持つてゐるのである。
芥川龍之介[文芸的な、余りに文芸的な]より。

 従って、私は、この講義に於て、他の小説作法があって、それが、芸術小説、文壇小説を説くとするなら、大衆文芸の内へはその他の一切、即ち、科学小説、目的小説、歴史小説、少年少女小説、探偵小説等、総てを含めて、大衆の文字のままに定義していいと信じなくてはならぬ。
 それで、それらの総てを包含した物として、大衆文芸の定義を下すなら、
「大衆文芸とは、表現を平易にし、興味を中心として、それのみにても価値あるものとし、又は、それに包含せしむるに解説的なる、人生、人間生活上の問題をもってする物」と云いたいのである。
直木三十五[大衆文芸作法]より。


純文学(じゅんぶんがく)とは、大衆小説、あるいは小説一般に対して、商業性よりも芸術性・形式に重きを置いた小説の総称である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大衆小説(たいしゅうしょうせつ)とは、純文学に対して、芸術性よりも娯楽性・商業性を重んじる小説の総称である。「娯楽小説」「娯楽文学」「大衆文学」は同義語。「通俗小説」「通俗文学」とも呼ばれた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



じゅん‐ぶんがく【純文学】
1 大衆文学に対して、純粋な芸術性を目的とする文学。
2 広義の文学に対し、詩歌・小説・戯曲など美的感覚に重点を置く文学。主として明治時代に用いられた語。

たいしゅう‐ぶんがく【大衆文学】
大衆の興味を主眼とし、その娯楽的要求にこたえて書かれた文学。時代小説・家庭小説・推理小説・ユーモア小説など。大衆文芸。→純文学
出典: 大辞泉

じゅんぶんがく 【純文学】
[1] 大衆文学・通俗文学に対して、読者に媚(こ)びず純粋な芸術をめざした文学作品。
[2] 哲学・史学を含む広義の文学に対し、美的形成を主とした詩歌・小説・戯曲などの類。

たいしゅうぶんがく 【大衆文学】
大衆の興味や理解力に重点を置いて書かれた文学。時代小説・推理小説・ SF ・風俗小説・家庭小説・ユーモア小説・少年少女小説などの類。大衆文芸。
→純文学
出典: 大辞林

 クレール光の伝説 いにしえの【世界】81回 をアップ 2008年01月13日(Sun) 自作小説の話題

 人の形をしているが人の息吹は感じられないその「モノ」のナマエが、彼女には読めた。
 その言葉を表す文字が、アレに書かれているわけでも刻み込まれているのでもない。
 見えている光景の他に別の情景が脳裏に浮かび、聞こえている物音の他に声が聞こえる。
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 アルファポリス―Webコンテンツ大賞 2008年01月08日(Tue) 自作小説の話題メルマガ
書籍出版などを手がけるアルファポリスが「Webコンテンツ大賞」を開催。
Webコンテンツのジャンルごとに毎月一回開催いたします。
開催期間は一ケ月間。開催期間中は読者投票、アクセス数などにより、ポイント集計いたします。
「大賞」(賞金10万円/アルファポリス編集部選考)、「読者賞」(賞金10万円/ポイント最上位作)などを選出。
受賞作は出版化・商品化の可能性があります。
投票したユーザにも抽選で賞金をプレゼントいたします。

詳細→http://www.alphapolis.co.jp/citi_cont_prize.php

■エントリー募集中
「恋愛小説大賞」
2008年1月末までエントリー受付中。2月1日〜末日開催。3月17日発表。

■今後の開催予定
2008年3月開催(2月エントリー募集):旅行記大賞
2008年4月開催(3月エントリー募集):ホラー小説大賞
2008年5月開催(4月エントリー募集):漫画大賞


うむ、このナインナップだと、ウチにはあまり関係なさそうな(苦笑)

 翻訳者各位に大いなる感謝を。 2008年01月06日(Sun) 自作小説の話題
資料室(著作権法に抵触しない「お姫様関連文書」)に以下の2編を追加。

ボヘミアンスキャンダル
原題:A Scandal in Bohemia
著者名:サー・アーサー・コナン・ドイル
訳者名:coderati

ホームズシリーズ最初の短編。
女嫌いのホームズ氏が、唯一敬意をもって「the woman(あの女)」と呼ぶアイリーン・アドラー女史(Irene Adler)が登場する一編。

民間諮問探偵シャーロック・ホームズの元に、覆面の紳士が依頼を持って訪れる。
依頼の内容は、さる高貴な人物のスキャンダルに関わる写真を「取り戻す」こと。
写真に写っているのは、皇太子時代のボヘミア王ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・シギスマンド・フォン・オルムシュタインと、当時の愛人アイリーン・アドラー嬢。
スカンジナヴィア王国第二王女クロチルド・ロスマン姫との婚約発表が近いボヘミア王にとっては、良縁の破談・国際問題となりかねない品だった。
期限は3日。
ホームズは失業中の馬丁に変装してアイリーンの身辺を探り、ゴドフリー・ノートンという弁護士が彼女に付いていることを突き止める。
アイリーンとゴドフリーの後を付けたホームズは、たどり着いた聖モニカ教会で、彼らの結婚式の立会人を務めることとなった。
その晩、浮浪者に変装したホームズは、ケンカ騒ぎに乗じてアイリーンの家への潜入。
ワトソンと示し合わせてニセの火事を起こし、目標物の在処を確認する。
作戦の成功を確信したホームズがベーカー街に戻ってくると、見知らぬ痩躯の青年が彼に挨拶をした……。


ブタ飼い王子
著者名:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
訳者名:宮城麻衣

貧しく小さな国に、立派な王子がいた。
彼は皇帝の姫に求婚するため、素晴らしいバラと小夜啼鳥ナイチンゲールを贈る。
造花の薔薇とオルゴールのナイチンゲールしか知らないらしい姫は、それらが「本物」であること知ると気味悪がって、贈り主に合うことを拒んだ。
自分の贈り物を認めて貰えなかった王子は一計を案じ、貧しい身なりに変装して宮殿へ行き、豚飼いとして雇い入れて貰う。
豚小屋で仕事をしながら、王子は不思議なだけれど何の役にも立たない玩具を作り出す。
それがどうしても欲しくなった姫に、豚飼いは姫に「100回のキス」を要求する。
どうしても玩具が欲しい姫は、泥まみれに汚れた豚飼いにキスをすることに。
ようやく86回目が済んだとき、その破廉恥な様子が皇帝に知れ、姫は豚飼い共々宮殿から追い出されてしまう。
国を追われるくらいなら、最初から小国の王子と結婚しておくのだった、と後悔する姫。
すると豚飼いは王子の正体を明かして曰く
「あなたはあのバラやナイチンゲールの価値も分からなかった。それなのにあなたは、あんなくだらないおもちゃのためにはブタ飼いにだってキスしようとする。その報いをいま受けるのです」
王子は自国の宮殿に戻ると姫の眼前で門を閉めきってしまうのだった。


ボヘミアの醜聞ボヘミアンスキャンダルについては、4日大久保ゆう氏の翻訳のものをご紹介したわけですが、
今回のcoderati氏の翻訳のものと読み比べてみて、感じたことなどを。

まず冒頭の一文を比べてみましょう。
 シャーロック・ホームズにとって、彼女は常に『あのひと』だった。他の呼称など、つゆほども聞かない。彼女の前ではどんな女性も影を潜める、とでもホームズは考えているのだろう。
大久保ゆう氏 訳
 シャーロック・ホームズがあの(ひと)と言えば彼女のことだった。彼女の話をするのにほかの呼び方を聞いたことはめったにない。彼からすると彼女は女性すべてを凌駕し、その輝きを奪うのである。
coderati氏 訳
ちなみに、原文は以下の通り。
To Sherlock Holmes she is always THE woman. I have seldom heard him mention her under any other name. In his eyes she eclipses and predominates the whole of her sex.

物は試しと言うことでエキサイト先生に突っ込んでみると、以下のような文章を吐き出してくれました。
シャーロック・ホームズにとって、いつも彼女は女性です。 私は、めったに彼がいかなる他の名前の下でも彼女について言及するのを聞いていません。 彼の目では、彼女は、彼女のセックスの全体からおおい隠して、勝ちます。

定冠詞の「THE」は普通はあえて訳さないものですから、融通の利かない機械翻訳だと妙ちきりんになっちゃうんですね。

この二つ(+α)を見比べて、同じと感じるか別物と思うか……。

言っていることに差違はない。
でも私には何となく目線の置き方に違いがあるように見えるのです。

私の(恐らく酷く人並みからずれている)感覚で見ると、
大久保ゆう氏の文章は「ワトソン博士がホームズを観察してその心情を想像している」感じ
coderati氏のそれは「ワトソン博士が我が身をホームズの立場に置き換えて想像している」感じ
に思えるんです。

お二人が読んだ元の文章は全く同じ物の筈。
でも微妙な違いが発生するのは何故なのだろうか。

総ての物は「別々の頭脳」というフィルタを通すと、違う何かに変換されるのでは無いでしょうか。

これはアウトプットを伴った翻訳作業のみならず、個人が誰かの文章(或いは他の表現手段の何か)を見たときにも起こりうることでしょう。

同じ文章でも、あなたと私とでは解釈の仕方が違って当たり前。

私が書き飛ばしている 毒電波 駄文もまた然り。

私(書き手)の思惑通りにあなた(読み手)が解釈してくれるとは限らない。

だから、誰かに自分の心づもりと違う感想を持たれたとしても、落ち込まないようにしないといけません……。

頑張ろう、うん。

 翻訳者・入力者・校正者の各位に大いなる感謝を。 2008年01月04日(Fri) 自作小説の話題
資料室(著作権法に抵触しない「お姫様関連文書」)に以下の7編を追加。

小熊秀雄全集-14 童話集
作家名:小熊 秀雄
詩人・小熊秀雄が生涯に書いた全童話を収録。

トムは自分の財産を泥棒や乞食に分け与えてしまうのほどのお人好し。
ある嵐の晩、トムの家に嵐のために家来とはぐれてしまったという「南の国の姫」がやってきた。トムが親切に世話をすると、姫はトムのお嫁さんになった。
ところがこのお嫁さんがあまりに美しいので、トムは気が気ではない。畑仕事も上の空で手に付かない有様。
そこでお嫁さんは自画像を描いてこれを見ながら畑仕事をしなさいと、トムに渡す。
トムは絵を畑に飾って仕事に励む。ところが突然強い風が吹いて絵は飛ばされてしまった。
飛ばされた絵はお城の堀に。それを見た王様、余りの美しさにモデルを我が妃にと求め……。自画像
三人の若い騎士は、「この国でいちばん勇ましい騎士に(中略)可愛い王女をくれる」という王様のおふれ書きをを見て、王城まで旅をすることに。
旅の途中で無人の寺院に宿を取ることになった三人の前に、恐ろしげな娘が現れる。
二人の騎士は畏れたが、もう一人は勇気を持ってその女の正体を探ることに。
やがて娘は騎士を墓地に誘い、墓を掘らせた。
そして中からとりだした赤子の亡骸を、貪るように食べ始めた……。三人の騎士
ほか17編(計19編)の短編集。

赤いくつ
作家名:ハンス・クリスティアン・アンデルセン
翻訳者名:楠山正雄

木靴を履いた貧しい娘カレンが、いつも足の甲を赤く腫らしているのをいじらしく思った村の靴屋の奥さんは、赤い羅紗布の古切れで小さな靴を作って贈った。
みすぼらしい靴だったがこれより他に履く物のないカレンは、母親の葬式にもこの靴を履いていた。
裕福な老婦人が彼女を引き取ってくれたが、みすぼらしい赤い靴は捨てられてしまった。
ある日、美しい王女が赤い靴を履いているのを見たカレンは、心を奪われる。
堅信礼(キリスト教で信仰告白をする儀式。カトリックの場合、一部地域では成人式のような扱いとなる)の衣裳を誂えたカレンは、老婦人に連れられて靴屋へ。
ガラス張りの棚には王女が履いていたのとそっくりな靴があった。
目の悪い老婦人はそれが真っ赤な色であると気付かずに、カレンに買い与える。
カレンもそれが赤い色であるということをあえて口にしない。
堅信礼に望んだカレンだったが、儀式の間も説法の間も、赤い自分の靴のことばかり考えていた。
老婦人は周囲からあの靴が赤い色だと知らされて、初めて不作法に気付かされた。老婦人はカレンに、次に礼拝に行くときには古い黒い靴を履くようにと念を押す。
しかし古い靴と赤い靴を見比べたカレンは、その日も赤い靴を選んでしまった……。

はだかの王さま
作家名:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
翻訳者名:大久保ゆう

原題「The Emperor's New Suit(直訳:陛下の新しい服)」
王様が好きなのは着飾ること。
それも一時間ごとに服を着がえて、見せびらかし、皆にうらやましがられるのが何より好き。
ある日ご城下に詐欺師が二人現れた。
自分たちを布織り職人で、世界でいちばんの布が作れると称して、曰く
「自分にふさわしくない仕事をしている人と、バカな人にはとうめいで見えない布なのです。」
これを聞きつけた王様、早速二人を召し出して、件の布を織らせることに。
王様からたくさんのお金をせしめた詐欺師達は早速布を織り始めました。
ところがというか当然というか、織られているはずの布は、大臣にも家来にも、王様にも見えなかった……。

シンデレラ ―ガラスのくつのものがたり―
作家名:アンドルー・ラング
翻訳者名:大久保ゆう
挿絵:ジョージ・クルックシャンク

ヴィクトリア時代の英国の作家・詩人・学者のアンドルー・ラングは世界中の童話や伝承民話を集め再編集。
いわゆる昔話や神話以外にもペローやグリムなどの著作からも蒐集されている。
本編もその中の一つ。
継母と義理の姉達に虐げられていた「灰かぶりひめシンデレラ」。魔法使いの力を借りて舞踏会へ行き王子と出会うが、魔法の効力が切れる時間に追われて、ガラスの靴を置き忘れる。
王子は靴の持ち主を捜し回り、ようやくシンデレラを捜し出して妻に迎える。
原作(?)であるグリムのものと比べると、残酷表記が無くなっており、かなり優しい内容になっている。

アッシェンプッテル ―灰かぶり姫のものがたり―
作家名:グリム兄弟
翻訳者:大久保ゆう
挿絵:アドリアン・ルートヴィヒ・リヒター

いわゆる「シンデレラ」の物語。
継母と義理の姉達に虐げられていた「灰かぶりアッシェンプッテル」。
舞踏会に行けず、ハシバミの木の下で悲しみにくれていると、鳥たちがやってきて、ドレスや絹の靴を落としていった。
それを身につけて舞踏会に出かけたアッシェンプッテルを王子が見初める。
王子は名前や家を尋ねられるがアッシェンプッテルは答えず、逃げるようにして家へ帰る。
翌日もハシバミの下で鳥がドレスを落とし、アッシェンプッテルは舞踏会へ出かける。
その翌日に鳥が落としていったのは前以上に美しいドレスと金の靴だった。
家へ戻る時間となり、慌ててかけだしたアッシェンプッテルは左の金の靴を落としてしまう。
王子はこの靴を手がかりに、姫を捜す。
二人の義理の姉は履けない靴に足の方を合わせようとして、指を切ったり、踵を削いだりするが、ニセモノとばれてしまう。
最後にアッシェンプッテルが靴を履き、本物と知れる。

おやゆび姫
作家名:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
翻訳者:大久保ゆう

子供が無いことを悲しんだ女性が、銀貨12枚と引き替えに魔法使いから貰った一粒の大麦。
鉢に植えるとすぐに芽を出し、チューリップのような葉を出し、チューリップのような花を付ける。
開いた花の中には親指ほどの女の子が座っていた。
おやゆび姫と呼ばれることになった女の子は、女性に愛されて成長する。
しかしある晩、母ヒキガエルにさらわれてしまう。
おやゆび姫が蓮の葉の上で泣いていると、メダカが哀れんでハスの葉の茎を囓りきり、逃がしてくれる。
川を流されたおやゆび姫はコガネムシに捕らわれるが、他のコガネムシから醜いとののしられ、ヒナギクの花の上に捨てられてしまう。
冬になり、寒さに凍えるおやゆび姫は野ネズミの婆さんに助けられる。
野ネズミと隣人のモグラの住処の間のトンネルに、凍えた燕が倒れていた。おやゆび姫は燕を介抱する。
やがてモグラがおやゆび姫を妻にしたいと申し出た……。

ボヘミアの醜聞
原題:A Scandal in Bohemia
著者名:サー・アーサー・コナン・ドイル
訳者名:大久保ゆう
初出・英国『ストランド』誌一八九一年八月号(1891年7月)

ホームズシリーズ最初の短編。
女嫌いのホームズ氏が、唯一敬意をもって「the woman(あの女)」と呼ぶアイリーン・アドラー女史(Irene Adler アイリーンは英語読み。ドイツ読みではイレーネ乃至はエレーナ)が登場する一編。

民間諮問探偵シャーロック・ホームズの元に、覆面の紳士が依頼を持って訪れる。
依頼の内容は、さる高貴な人物の醜聞スキャンダルに関わる写真を「取り戻す」こと。
写真に写っているのは、皇太子時代のボヘミア王ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモント・フォン・オルムシュタインと、当時の愛人アイリーン・アドラー嬢。
スカンディナヴィア王国第二王女クロティルド姫との婚約発表が近いボヘミア王にとっては、良縁の破談・国際問題となりかねない品だった。
期限は3日。
ホームズは失業中の馬丁に変装してアイリーンの身辺を探り、ゴドフリィ・ノートンという弁護士が彼女に付いていることを突き止める。
アイリーンとゴトフリィの後を付けたホームズは、たどり着いた聖モニカ教会で、彼らの結婚式の立会人を務めることとなった。
その晩、浮浪者に変装したホームズは、ケンカ騒ぎに乗じてアイリーンの家への潜入。
ワトソンと示し合わせてニセの火事を起こし、目標物の在処を確認する。
作戦の成功を確信したホームズがベーカー街に戻ってくると、見知らぬ痩躯の青年が彼に挨拶をした……。

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