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オリジナル小説・写真素材「お姫様倶楽部Petit」の更新記録&中の人の覚え書き
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 クレール光の伝説 そして総ては動き出す 2007年07月29日(Sun) 自作小説の話題
遙か昔……
母なる大陸に生まれた人々は、小国に別れ暮らしていた。
小国は互いに対峙し、或いは融和し、或いは殺し合った。


一人の男があった。彼は別れ暮らす人々を一つにまとめるべきだと考えた。
彼はそのための手段として、強大な力による支配を採った。

別の一人もあった。やはり別れ暮らす人々は一つにまとまるべきだと考えた。
彼はそのための手段として、強大な力に対抗することを採った。
先の強大な力は倒れ、後の対抗する勢力が残った。

四百年の時が流れた。

大陸は、対抗する勢力の長の血脈が支配していた。
かつてたぎっていた赤い血潮は、時が流れるにつけ徐々に凪ぎ、やがて淀み始めた。

活力を失ったことを悟った最後の長は、自ら玉座を降りた。
その座は、彼のもっとも信頼する者が継ぎ、彼自身は深い山に隠れた。

それがミッド。大陸の中央に打たれた、小さな点。



ハーン帝国の最後の皇帝にして、ミッド公国の最初の大公たるジオ・エル=ハーン三世は、
彼から帝位を禅譲されたギュネイ帝国の初代皇帝ヨルムンガントの猶子・ヒルダを二度目の妻とした。

ジオ三世は当初ハーンの血筋を己の代で絶やそうと考えていた。
そのため、彼は新しい妻との間に子をなそうとしなかった。

あるいは、先妻との間にできた皇子二人が、幼くして死してしまった、

その悲しみを三度味わうことを畏れていたからやも知れない。

しかし年若い妻の考えは違っていた。
むしろ、夫の血筋は絶やしてはならないと主張した。

やがて妻は身籠もり、小さな命が生まれた。

女の子だった。
大公は初め落胆した――彼は「跡取りは男の子であるべき」と思いこんでいたのだ。

しかし老大公は己の腕の中で安らかな寝息を立てる娘が、小さく儚げでありながら力強いぬくもりを持っていることを知るに至って、己の古い考えが間違っていることに気付いた。

姫にはクレールという名が与えられた。

彼女が十三歳の誕生日を迎えたその日、宴に招かれざる客が訪れた。
「それ」は人の力の及ばぬ【武器】で、小さな城を崩壊させた。
【武器】の名は【アーム】。それは古き言葉で「魂」を意味した。

【アーム】はある種の「意思【おもい】」を持っており、その意思によって所有者を選ぶ。
死人である【アーム】の意志に取り込まれた者は、鬼と化して命を喰らう。
死人である【アーム】の遺志を受け継いだ者は、鬼と化した命を討つ。

招かれざる「鬼(戦車チャリオット)」により命を絶たれた大公ジオ・エル=ハーン三世は、愛するわが子を守り抜きたいという願いを叶えられずに逝く無念に身を焦がした。
彼の亡骸は地上に残らなかった。
残ったのは一つの【アーム】。銘を【正義ラ・ジュスティス】と称した。

正義ラ・ジュスティス】は、ジオ三世の遺志そのままに、クレール姫に「我が身を守る力」を与えた。
しかし幼い姫はその力を使いこなすことができなかった。




同じ頃、ジオ三世の若き寵臣レオン=クミンは、主君の命をうけ遠国ユミルにいた。
彼はユミル女王ギネビアから、ギュネイ皇弟フレキとの縁談を「壊す」工作を暗に頼まれ、それを成功させた。

女王同様結婚に乗り気でなかったフレキからも遠回しに感謝されるという幸運を得た彼が、母国への帰途につこうとしたとき、その前に立ちふさがるものが現れた。
二つの【アーム】と、それに取り憑かれた死人。
レオンは危ういところで【デス】という銘を持つ【アーム】の遺志に助けられ、その力を得た。
急ぎミッドに戻った彼が見たのは、火山の灰によって滅び去った故郷と、瀕死の婚約者だった。



総てを焼き尽くす熱波の中で、女親衛隊長ガイア=ファデットは苦しんでいた。
目の前で主君ジオ三世が殺され、大公妃ヒルダは異形の怪物達によっていずこかへ連れさらわれた。
獅子の姿をした化け物を操る「鬼(戦車チャリオット)」に対峙し、己の背に妹同様に愛しているクレール姫をかくまっていた彼女だったが、ヒトの作り出した刃をものともしない化け物の前に、完膚無きほどに叩きのめされた。
死を覚悟した彼女の耳元で、ささやきが聞こえた。
『身体をくれれば、復讐のための力を貸そう』

ガイアが拒絶すると、ささやくもの……【ストレングス】と称する【アーム】は実力行使に出た。
それは、外交先から戻ってきた彼女の婚約者の命を、彼女自身の腕を操って奪うという暴挙だった。



むせかえる硫黄の臭いと噴煙の中に、一人の男が立っていた。
彼の目の前には、男女二人の亡骸があった。

彼らは、主君であり親友である男に付き従い続けられなぬ悔恨から、二人で一つの【アーム】に変じた。
銘は【恋人達ラヴァーズ】。
死してなお己に忠節を尽くさんとする彼らであったが、その赤心を捧げられた男は、しかし困惑の中にいた。
己が何者であるのかが知れない。
何故この地にいるのかが判らない。


彼にできることはただ一つ。
この場所から歩き始めることだけだった。




突如手にした「力」に途惑う姫と、
突然総てを失い困惑する男が出会った。

思いがけず「力」を得た男は、
誇りを失った女の元に戻ってきた。

彼らは互いの行方を知らず、すれ違いに旅立っていった。

しかし、古の人は言う。
すべての道は一つに通じている、と。

クレール 光の伝説 メニューへ

 有難き頂き物。 2007年07月29日(Sun) 自作小説の話題その他の更新情報
頂き物の殿堂玖色 妙さまより頂戴したイラストをアップ。
玖色さま、ありがとうございました。

 クレール光の伝説 いにしえの【世界】61回 2007年07月28日(Sat) 自作小説の話題
 誰が見てもそうと解らない自然な笑顔を平然と作ることができる男が、わざとらしく笑ってみせるのは、硬い笑顔を脅迫の道具として使うために他ならない。
 彼の思惑通り、シルヴィーは彼の怒りが収まっていないと感じていた。何もかも正直に言わなければ、どんな恐ろしい目に遭うか知れないと思いこんだ。

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 贋作「偽者二題(同人作家のブログ風)」 2007年07月25日(Wed) 自作小説の話題日記的な記事
芥川龍之介:偽者二題(青空文庫)

行ったことのない土地の、あったことのない人物から「金返せ」と言われたり、
あったことのない人の、見たこともない本に「序文を付けてくれてありがとう」と言われた、
という、芥川テンテーのエッセー。

で、以下に、【贋作「偽者二題(同人作家のブログ風)」】をば。
ようするに改変(改悪)版ですな。
お遊びですので、深く考えないように願います。


 これが夏厨ってヤツですかね。山形のIPでメールがきたんですよ。
 差出人はM(一応伏せ)ってひとで。
 こんなハンドルのメールは今まで一個もなかったし、リアル知り合いでもなさげ。
 よくわからないけど、一応開いたら、
「金返せ、訴えてやる」
 って書いてあるの。そりゃ驚くって。
 なんでも、俺、今、仙台の何とかってホテルにいて、そこからお金を振り込ませたっていうんですよ。
 俺、山形とか仙台とか行ったことないし、そんなホテルに泊まってないって。
 だから俺、慌ててメール返したの。
「お前誰? 俺は金なんか借りてねぇ」
 って感じで。
 そのあと、俺ちょっと軽井沢に行ってたんだけど、転送メールの設定しといたら、そのMってヒトからのメールが来たのよ。
「とにかく金返せ。私はか弱い女の子で、病人だ」
 女とか病人とか言われると、ちょっとかわいそうに思っちゃうフェミニンな俺サマだけど、借金のことはマジで知らんがな。
 知らん借金を返せと言われるのはキモイんで、も一度メールしたわけ。
「この間も書いたけど、俺はあんたから金を借りてなんかいないから。大体、金返せっていう前に、あんたが知っている芥川龍之介ってのがほんまものなのかどうか、確認しる!」
 それっきり返事来ないんすけどね。
 たぶん、俺サマの名前を騙って、金をせしめた莫迦がいるんだろうね。

 そうそう、それで思い出したけど、前に長野の何とかってのがメルフォから盗難見舞いなんてのをくれたっけ。そいつも知らないヤツだったんだけどね。
 だってのに、メールのケツんとこに
「こないだの本、あなたにゲストしてもらえて、すんごく嬉しかったです」
なんてあったのよ。
 ちょ、まて。俺、そんなの覚えないぞ。てか、大体どんな本だったんだそれ。
 メルフォでアドレスも無しだから、小一時間問い詰めたくても、返事すら出せねぇっての。

 でもさ、こういうのって、実は俺んとこだけじゃないんだってね。
 ヒトの名前騙ったりするのって、最近結構いるらしいよ。
 絵師や詩みたいな短いのとか描いてるヒトの騙りだったら、そいつにその場で描かせればすぐにばれるだろうけど、小説みたいな長い文章で勝負してる場合、たといSSでも即興勝負なんて無茶もできないわけで、そう言う見分け方もできないしねぇ。
 オン専のヒトとか、普段イベントに行かないヒトとかは、そう言うニセモノに引っかからないよーに注意してください。

 でもさ、まるっきり動物園のパンダやネズミーランドの鼠を見物するみたいな感覚で、作家を眺めてやろうなんて思う方が問題かもしんねぇんじゃないかと、俺は思うわけで。

本物はこちら



ネタですから、あくまでも。

 クレール光の伝説 いにしえの【世界】60回 2007年07月21日(Sat) 自作小説の話題
「……ウチの姫若は生まれつき『姫若』でね。これからもずっと『姫若』であり続ける必要がある。
 それだってぇのに、あんたは『乙女』呼ばわりしてくれたわけだ」
 彼はことさら『姫若』の一語を強調して言った。
 遠回しの物言いだったが、エルは理解した。
『この娘が、私を女と見通した』
 彼女は少しばかり喜んだ。

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 クレール光の伝説 いにしえの【世界】59回 2007年07月15日(Sun)15:32 自作小説の話題
「姫若、プライド高慢ってのは罪源ですぜ。度を超した自信家は、俺から言わせりゃぁ咎人とがにんそのものでさぁ」
 一座に関わっている間は、あくまで下男の振りを通す心づもりらしい。苦みばしった顔つきが、エル・クレールの目に妙に可笑しく、少しばかり可愛らしく映った。
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 有難き幸せ2 2007年07月12日(Thu) 自作小説の話題その他の更新情報
頂き物画廊オリジナルキャラ書いて欲しい同盟主催のzayoさまより頂戴したイラストをアップ。 ありがとうございました。
クリックで拡大
zayo氏のサイトはこちら→XENOTIME(ゼノタイム)

 芥川のキリシタンものの小品 2007年07月10日(Tue) 自作小説の話題その他の更新情報
お姫様倶楽部Petit資料室>>◆ 芥川 竜之介 ◆に「悪魔」を追加。

あらすじ

伴天連(padre 戦国時代に日本に訪れたカトリックの神父・司祭格の宣教師)ウルガンは透視眼の持ち主と言われていた。
彼が織田信長の前で語ったという「悪魔」の諷諭ふうゆ
南蛮寺(教会)の前。ウルガンはとある姫君の輿の上に一匹の悪魔が座しているのを見た。
姫が熱心な天主教徒キリシタンであるのを知っていたウルガンは、すぐさま悪魔をとらえると、南蛮寺の祭壇の前へ引き出し、審問を始めた。
すると悪魔は
「姫を堕落させたいと願っている反面、その清らかな魂を曇りなきものにしたいと念じずにはいられない。天国の光と地獄の闇とが自分の胸中に一つになっているようだ。私は寂しくて仕方がない」
と言い、涙を流したのだった。

 有難き幸せ。 2007年07月09日(Mon) 自作小説の話題その他の更新情報
頂き物画廊オリジナルキャラ書いて欲しい同盟主催のzayoさまより頂戴したイラスト
クリックで拡大
をアップしました。
ありがとうございました。
zayo氏のサイトは↓こちら


 クレール光の伝説 いにしえの【世界】58回 をアップ 2007年07月07日(Sat) 自作小説の話題
とんだ誤解です、旦那。
若様は私にとっちゃ美の神ですよ。崇拝したいとは思っても、色子にしたいとか、そんな下衆の劣情なんぞこれっぽっちもありゃしません。
本当です、信じてくださいな。
それに、惚れたのは若様にだけじゃありません。
ソードマンの旦那にもぞっこんなんで。
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 「追いはぎの娘」が格好いいなぁ 2007年07月04日(Wed) 自作小説の話題その他の更新情報
著作権切「お姫様関連文書」にアンデルセン(訳:楠山正雄)の雪の女王あらすじ)を追加。


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