[お姫様【ぬり絵】(日本語)] | ![]() 乙女のぬりえ・22「おひめさま 1985-B」 サークル名:森の夢企画 販売日:2018年09月17日 0時 年齢指定:全年齢 作品形式:その他 ファイル形式:JPEG その他:PDF同梱 ジャンル:- ファイル容量:68.24MB ☆☆☆昭和なレトロぬりえ・完全復刻版☆☆☆ ■1985年ショウワノート社発売ぬりえの完全復刻版/本文計34ページ+描き下ろしぬりえ紙工作(豆本ぬりえ・ノートとぷち袋)3ページ+ミニぬりえ教室他、全23枚(1枚2ページ→46ページ分) ■作品データ付。 (2018/09/17(Mon) 11:56) |
俺ちゃんが去年入院していた医療機関には、院内図書館があった。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
入院患者でも通院患者でも、あるいは患者本人じゃ無くても、利用出来て、閲覧も貸出も可能というありがたいシステム。
ただし書籍は基本的に「寄付されたもの」で、入院患者が入院中に読んでいたものを退院に際して寄付した、のような
あるいは、通院患者やそのほかの人が善意で寄付したといったものなので、ちょっとレパートリーが偏っている。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
一寸昔のベストセラー、児童向け、様々な病気に関するもの、健康法。
俺ちゃんの様なひねくれた(趣味の傾向が一般的で無い,という意味で)読書家が読みたいと思う感じのものは少なかった。
まあそれでも、世間から隔絶された場所で、歩行もままならない体では売店まで雑誌の買い出しにも行けず、貧乏故に有料のTVも見られず(まあ雑誌もTVも目玉が不調だからまともに見ることも出来なかったのだけど)と言う状態だった身としては、入院病棟まで週一巡廻で出張してくれる院内図書館は有難く、
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
それによって、新しい知識を得る、何かを学ぶ、というのは、大げさな言い方をすると、生きる希望、あるいは生きている実感を得られるチャンスだったりするんですよ。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
何しろ、つい先日死にかけて、ベッドの上で身動きも出来ず、管だらけで寝てたわけですから。
で、どうにか歩行器付で歩ける様になった俺ちゃんは、週に一回、移動図書館が来る「デイルーム(入院患者が日中自由に過ごせる空間。自販機と無料TV、新聞と雑誌アリ)」まで出かけは、新書とか文庫とか2.3冊借りて、複視と眼振で焦点の定まらない目玉を必死でかっ開い活字を追っていたのデス。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
その日も、移動書架を端から端まで見て回って、読めそうな本を探していた。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
そこに、患者家族とおぼしき集団と、看護師数名の団体さんがやってきた。
患者家族のうち、若い男性が携帯電話でどこかに連絡を取っている。
漏れ聞こえてくる内容からして、どうやら葬儀社らしい。
若い婦人が号泣している。
壮年の男女は無言。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
やがて医師が現れ、小声で何かを話している。
いくら俺ちゃんがボンクラでも、「ああ、これは患者さんが――多分まだそれ程高齢で無く、おそらくは一家の大黒柱に当たるポジションの人が――亡くなったのだな」ということに察しが付かない訳がない。
俺ちゃんは恢復しつつある患者で、生きている確信を得るために(そして生きていなければやりようのない「暇つぶし」と「娯楽」のために)、デイルームに来ている。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
一方で、つい今し方消えた命の炎のことについて語るために、デイルームに来ている人々がいる。
俺ちゃんはうつむいて、それでも「江戸三〇〇藩 最後の藩主」みたいなタイトルの新書を借り受けて、とぼとぼコロコロと、病棟の端っこの、そのまた一番端っこのベッドに戻っていった。
— 神光寺かをり(銭さん家) (@syufutosousaku) 2018年9月16日
それだけの話。特にオチは無い。
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