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オリジナル小説・写真素材「お姫様倶楽部Petit」の更新記録&中の人の覚え書き
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この日記もどきは長期間書き続けられておりますため、過去ログ記事中にはリンク切れが多数発生しております。
なにとぞご容赦下さいませ。
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 「台地の日女命と三日月夜の女神――遠くて近いところで起きた偶然の出会いのお話。」完結しました。 2020年08月31日(月) 自作小説の話題
「とりあえず、誰かに伝えたいことがあるなら、自分のやり方で表現したらいいんじゃないかな。
 口の言葉オシャベリでも、体の言葉ダンスでも、イラストでも、それから立体物フィギュアでも、なんでも」


というわけで、ノベプラ公式創作フェアにギリギリ滑込で完結させました。
締切優先で書いたため、言葉足らずのところがあるやも知れませんが、ご容赦を。

https://novelup.plus/story/646647962
EgliQthU0AE1Lc4.jpg 680×655 58K

 「台地の日女命と月夜の女神――遠くて近いところで起きた偶然の出会いのお話。」連載二回めを投稿しました。 2020年08月24日(月) 自作小説の話題
 血は力である。人が啜ば力を得るが、大地が吸えば時として呪いと化す。
 具体的に言えば、その匂いがは山犬や山猫や熊を呼び寄せ、人や家畜の命が奪われることになるのだ。
 つまり、人里から遠く離れた場所に血を匂わせれば、山犬や山猫や熊を人里から遠く離す事が出来るのである。



【ノベルアップ+】に
台地の日女命と月夜の女神――遠くて近いところで起きた偶然の出会いのお話。
の連載第二回目「腸占」を投稿しました。


https://novelup.plus/story/646647962
EgLKocQVoAAN7gL.jpg 680×655 52K

 【暫定簡易版】大器晩成の偉人のリスト 2020年08月10日(月) メモ的な記事
伊能忠敬:延享2年1月11日(1745年2月11日) - 文化15年4月13日(1818年5月17日)
※55歳で蝦夷地実測を開始。

安藤百福:1910年〈明治43年〉3月5日 - 2007年〈平成19年〉1月5日
※48歳でチキンラーメンを完成。

ハーランド・デーヴィッド・サンダース(カーネル・サンダース):1890年9月9日 - 1980年12月16日
※62歳でフライドチキンのフランチャイズ展開を始める。
(成功するまでちょっと紆余曲折有り)

田中久重(からくり儀右衛門):寛政11年9月18日(1799年10月16日) - 明治14年(1881年)11月7日
75歳で田中製造所(後に芝浦製作所→東芝)を設立。

徳川家康:天文11年12月26日(ユリウス暦1543年1月31日、遡及グレゴリオ暦1543年2月10日) - 元和2年4月17日(グレゴリオ暦1616年6月1日)
61歳で江戸開府。

チャールズ・ロバート・ダーウィン:1809年2月12日 - 1882年4月19日
50歳で「種の起源」を出版。

ヨハン・ルートヴィヒ・ハインリヒ・ユリウス・シュリーマン:1822年1月6日 - 1890年12月26日
51歳で「プリアモスの財宝」を発見(トロイアの遺跡)

夏目漱石:1867年2月9日(慶応3年1月5日) - 1916年(大正5年)12月9日
38歳で処女作「吾輩は猫である」を発表。40歳で専業作家になる。

ジョン・ポール・ラーキン(スキャットマン・ジョン):1942年3月13日 - 1999年12月3日
52歳で歌手としてメジャーデビュー。

ジャン=アンリ・カジミール・ファーブル:1823年12月21日 - 1915年10月11日
56歳で「昆虫記」第一巻を出版。

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス:860年9月7日 - 1961年12月13日
75歳で絵を描き始め、80歳で初個展。101歳で死去するまで制作を続ける。

 【落書き】現場ネコのライクな何か。 2020年08月09日(日) 日記的な記事メモ的な記事

他人様の著作物である現場ネコの画像データを、そのまま勝手に使ったり改変したりするのではなく、よく似た「なにか」を自分で描けばいいのではないのかと思い至ったので、描きました。

 【資料】桐生悠々「関東防空大演習を嗤う」 2020年08月09日(日) メモ的な記事

関東防空大演習を嗤う


桐生悠々





 防空演習は、曾て大阪に於ても、行われたことがあるけれども、一昨九日から行われつつある関東防空大演習は、その名の如く、東京付近一帯に亘る関東の空に於て行われ、これに参加した航空機の数も、非常に多く、実に大規模のものであった。そしてこの演習は、AKを通して、全国に放送されたから、東京市民は固よりのこと、国民は挙げて、若しもこれが実戦であったならば、その損害の甚大にして、しかもその惨状の言語に絶したことを、予想し、痛感したであろう。というよりも、こうした実戦が、将来決してあってはならないこと、またあらしめてはならないことを痛感したであろう。と同時に、私たちは、将来かかる実戦のあり得ないこと、従ってかかる架空的なる演習を行っても、実際には、さほど役立たないだろうことを想像するものである。

 将来若し敵機を、帝都の空に迎えて、撃つようなことがあったならば、それこそ人心阻喪の結果、我は或は、敵に対して和を求むるべく余儀なくされないだろうか。何ぜなら、此時に当り我機の総動員によって、敵機を迎え撃っても、一切の敵機を射落すこと能わず、その中の二、三のものは、自然に、我機の攻撃を免れて、帝都の上空に来り、爆弾を投下するだろうからである。そしてこの討ち漏らされた敵機の爆弾投下こそは、木造家屋の多い東京市をして、一挙に、焼土たらしめるだろうからである。如何に冷静なれ、沈着なれと言い聞かせても、また平生如何に訓練されていても、まさかの時には、恐怖の本能は如何ともすること能わず、逃げ惑う市民の狼狽目に見るが如く、投下された爆弾が火災を起す以外に、各所に火を失し、そこに阿鼻叫喚の一大修羅場を演じ、関東地方大震災当時と同様の惨状を呈するだろうとも、想像されるからである。しかも、こうした空撃は幾たびも繰返えされる可能性がある。

 だから、敵機を関東の空に、帝都の空に、迎え撃つということは、我軍の敗北そのものである。この危険以前に於て、我機は、途中これを迎え撃って、これを射落すか、またはこれを撃退しなければならない。戦時通信の、そして無電の、しかく発達したる今日、敵機の襲来は、早くも我軍の探知し得るところだろう。これを探知し得れば、その機を逸せず、我機は途中に、或は日本海岸に、或は太平洋沿岸に、これを迎え撃って、断じて敵を我領土の上空に出現せしめてはならない。与えられた敵国の機の航路は、既に定まっている。従ってこれに対する防禦も、また既に定められていなければならない。この場合、たとい幾つかの航路があるにしても、その航路も略予定されているから、これに対して水を漏らさぬ防禦方法を講じ、敵機をして、断じて我領土に入らしめてはならない。

 こうした作戦計画の下に行われるべき防空演習でなければ、如何にそれが大規模のものであり、また如何にしばしばそれが行われても、実戦には、何等の役にも立たないだろう。帝都の上空に於て、敵機を迎え撃つが如き、作戦計画は、最初からこれを予定するならば滑稽であり、やむを得ずして、これを行うならば、勝敗の運命を決すべき最終の戦争を想定するものであらねばならない。壮観は壮観なりと雖も、要するにそれは一のパッペット・ショーに過ぎない。特にそれが夜襲であるならば、消灯しこれに備うるが如きは、却って、人をして狼狽せしむるのみである。科学の進歩は、これを滑稽化せねばやまないだろう。何ぜなら、今日の科学は、機の翔空速度と風向と風速とを計算し、如何なる方向に向って出発すれば、幾時間にして、如何なる緯度の上空に達し得るかを精知し得るが故に、ロボットがこれを操縦していても、予定の空点に於て寧ろ精確に爆弾を投下し得るだろうからである。この場合、徒らに消灯して、却って市民の狼狽を増大するが如きは、滑稽でなくて何であろう。

 特に、曾ても私たちが、本紙「夢の国」欄に於て紹介したるが如く、近代的科学の驚異は、赤外線をも戦争に利用しなければやまないだろう。この赤外線を利用すれば、如何に暗きところに、また如何なるところに隠れていようとも、明に敵軍隊の所在地を知り得るが故に、これを撃破することは容易であるだろう。こうした観点からも、市民の、市街の消灯は、完全に一の滑稽である。要するに、航空戦は、ヨーロッパ戦争に於て、ツェペリンのロンドン空撃が示した如く、空撃したものの勝であり空撃されたものの敗である。だから、この空撃に先だって、これを撃退すること、これが防空戦の第一義でなくてはならない。







底本:「畜生道の地球」中公文庫、中央公論社

   1989(平成元)年10月10日発行
底本の親本:「畜生道の地球」三啓社
   1952(昭和27)年7月
初出:「信濃毎日新聞」
   1933(昭和8)年8月11日
入力:久保格
校正:門田裕志
2004年5月18日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。


 【資料】原民喜「原爆小景」 2020年08月06日(木) メモ的な記事

原爆小景


原民喜





  コレガ人間ナノデス

コレガ人間ナノデス
原子爆弾ニ依ル変化ヲゴラン下サイ
肉体ガ恐ロシク膨脹シ
男モ女モスベテ一ツノ型ニカヘル
オオ ソノ真黒焦ゲノ滅茶苦茶ノ
爛レタ顔ノムクンダ唇カラ洩レテ来ル声ハ
「助ケテ下サイ」
ト カ細イ 静カナ言葉
コレガ コレガ人間ナノデス
人間ノ顔ナノデス


  燃エガラ

夢ノナカデ
頭ヲナグリツケラレタノデハナク
メノマヘニオチテキタ
クラヤミノナカヲ
モガキ モガキ
ミンナ モガキナガラ
サケンデ ソトヘイデユク
シユポツ ト 音ガシテ
ザザザザ ト ヒツクリカヘリ
ヒツクリカヘツタ家ノチカク
ケムリガ紅クイロヅイテ

河岸ニニゲテキタ人間ノ
アタマノウヘニ アメガフリ
火ハムカフ岸ニ燃エサカル
ナニカイツタリ
ナニカサケンダリ
ソノクセ ヒツソリトシテ
川ノミヅハ満潮
カイモク ワケノワカラヌ
顔ツキデ 男ト女ガ
フラフラト水ヲナガメテヰル

ムクレアガツタ貌ニ
胸ノハウマデ焦ケタダレタ娘ニ
赤ト黄ノオモヒキリ派手ナ
ボロキレヲスツポリカブセ
ヨチヨチアルカセテユクト
ソノ手首ハブランブラント揺レ
漫画ノ国ノ化ケモノノ
ウラメシヤアノ恰好ダガ
ハテシモナイ ハテシモナイ
苦患ノミチガヒカリカガヤク


  火ノナカデ 電柱ハ

火ノナカデ
電柱ハ一ツノ蕊ノヤウニ
蝋燭ノヤウニ
モエアガリ トロケ
赤イ一ツノ蕊ノヤウニ
ムカフ岸ノ火ノナカデ
ケサカラ ツギツギニ
ニンゲンノ目ノナカヲオドロキガ
サケンデユク 火ノナカデ
電柱ハ一ツノ蕊ノヤウニ


  日ノ暮レチカク

日ノ暮レチカク
眼ノ細イ ニンゲンノカホ
ズラリト河岸ニ ウヅクマリ
細イ細イ イキヲツキ
ソノスグ足モトノ水ニハ
コドモノ死ンダ頭ガノゾキ
カハリハテタ スガタノ細イ眼ニ
翳ツテユク 陽ノイロ
シヅカニ オソロシク
トリツクスベモナク


  真夏ノ夜ノ河原ノミヅガ

真夏ノ夜ノ
河原ノミヅガ
血ニ染メラレテ ミチアフレ
声ノカギリヲ
チカラノアリツタケヲ
オ母サン オカアサン
断末魔ノカミツク声
ソノ声ガ
コチラノ堤ヲノボラウトシテ
ムカフノ岸ニ ニゲウセテユキ


  ギラギラノ破片ヤ

ギラギラノ破片ヤ
灰白色ノ燃エガラガ
ヒロビロトシタ パノラマノヤウニ
アカクヤケタダレタ ニンゲンノ死体ノキメウナリズム
スベテアツタコトカ アリエタコトナノカ
パツト剥ギトツテシマツタ アトノセカイ
テンプクシタ電車ノワキノ
馬ノ胴ナンカノ フクラミカタハ
プスプストケムル電線ノニホヒ


  焼ケタ樹木ハ

焼ケタ樹木ハ マダ
マダ痙攣ノアトヲトドメ
空ヲ ヒツカカウトシテヰル
アノ日 トツゼン
空ニ マヒアガツタ
竜巻ノナカノ火箭
ミドリイロノ空ニ樹ハトビチツタ
ヨドホシ 街ハモエテヰタガ
河岸ノ樹モキラキラ
火ノ玉ヲカカゲテヰタ


  水ヲ下サイ

水ヲ下サイ
アア 水ヲ下サイ
ノマシテ下サイ
死ンダハウガ マシデ
死ンダハウガ
アア
タスケテ タスケテ
水ヲ
水ヲ
ドウカ
ドナタカ
 オーオーオーオー
 オーオーオーオー

天ガ裂ケ
街ガ無クナリ
川ガ
ナガレテヰル
 オーオーオーオー
 オーオーオーオー

夜ガクル
夜ガクル
ヒカラビタ眼ニ
タダレタ唇ニ
ヒリヒリ灼ケテ
フラフラノ
コノ メチヤクチヤノ
顔ノ
ニンゲンノウメキ
ニンゲンノ


  永遠のみどり

ヒロシマのデルタに
若葉うづまけ

死と焔の記憶に
よき祈よ こもれ

とはのみどりを
とはのみどりを

ヒロシマのデルタに
青葉したたれ





底本:「日本の原爆文学1」ほるぷ出版

   1983(昭和58)年8月1日初版第1刷発行
初出:「近代文学」
   1950(昭和25)年8月号
※詩の区切りの改行は二行アキに統一しました。
入力:ジェラスガイ
校正:砂場清隆
2002年7月20日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。


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