本来「エレスチャル水晶(スケルタルクォーツ:骸骨水晶・骸晶)」とは、
「結晶の状態で見た目がごつごつとした凹凸のある水晶」の事を指す。
(おそらく、珪酸濃度が濃い「土壌」において、あちらこちらで小さな結晶が一斉に成長し始め、
結果的に結晶の集合体のような形になったり、成長ムラのある結晶になったりしたもの……
らしい)(参考:
虚空座標さん)
エレスチャル水晶の石言葉は「魂の成長を促す」「豊かな愛情」「勇気」だとか。
で、このところエレスチャル水晶の「アクセサリ」や「ビーズ」を良く目にするわけで。
これらは大抵、カットしてあったり、研磨されていたりするわけで。
でもこれじゃ原石の状態で「ごつごつした結晶」であったかどうかわからないのであって。
どうも本来のエレスチャル水晶の多くが内包物(インクルージョン)を多く含むため、
内包物を多く含む水晶を総じてエレスチャルと呼んでいる様子。
あらややこしい。
アメジストエレスチャルと呼ばれている水晶も、殆どは、
「カコクセナイト(リン酸塩鉱物。針状、繊維状の鉱物で黄色や黄金色をしている。アメシストにインクルージョンされていることが多いそうだ。そういやウチにあるアメシストの原石にも針っぽいモノを内包しているのがあったっけ。アレかぁ)」
「ゲーサイト(針鉄鉱。褐鉄鉱、つまり天然鉄錆の一種。黒色・赤・褐色・黄色。赤い針状結晶を含む水晶は[ストロベリークオーツ])」
「レビドクロサイト(燐鉄鉱。褐鉄鉱、つまり天然鉄錆の一種。赤〜黒色。水晶の中に、針状・毛髪状・繊維状・粉状の内包物となって出現することが多く、単体存在することはは希。赤の針鉄鉱を含んだ水晶は[ストロベリークオーツ])」
などを内包するアメジスト(紫水晶)の事。
本当に「骸晶」なアメジストも当然存在する。
ただ原石の状態でないと「骸晶」かどうか判別できない。
科学的に調べたとして、成分的にはどちらも「石英」で「二酸化ケイ素 (SiO2) 」だし。
ガラス玉でない限りは。
(今は、人工合成水晶と天然水晶は「フーリエ変換赤外分光光度計」なるもので鑑別が出来るんだそうですぞ)参考:
ドルジェ山梨水晶館さん
鉱物学的には間違ってるのかもしれないけど、
装飾品の商品名だから……。
いやちょっと、アメジストエレスチャルだってぇ玉のブレスを入手したんで……。
だから丸玉にされると真偽が判らないって。
インクルージョンの荒々しいワイルドな感じが、
ブツとしては好きだから良いんだけどさ……安くない買い物だったから。