花押読み解き小事典: 歴史・解釈・作り方清水研石 (著)
出版社: 国書刊行会; オンデマンド版 (2017/8/31)
日本独自のサイン“花押”―平安から現代、歴史と仕組み。
花押に込められた意味を読み解く、武田流花押継承者にして書家である著者だからできた、初の試み。
関連書

江戸の出版統制: 弾圧に翻弄された戯作者たち (歴史文化ライブラリー) 佐藤 至子 (著)
出版社: 吉川弘文館 (2017/10/18)
江戸時代後期、多くの読者を魅了した娯楽小説の戯作(げさく)は、たびたび取り締まりの対象となった。
権力側は何を問題視し、作者や版元はいかに受け止め対処したのか。
山東京伝の作品をはじめとする戯作の文学的魅力と処罰の理由を探り、自己検閲、自主規制で作品の命脈を保とうとした作者たちの姿を描く。
形を変え現代に続く出版統制をめぐる攻防の歴史。
小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書) 飯間 浩明 (著)出版社: 光文社 (2017/10/17)
筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。
『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界を旅し、そこに隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」してみよう。
エンタメ、ホラー、時代物、ライトノベル……。「旅先」となる物語のジャンルはさまざまだ。
それらの物語世界に暮らす登場人物や、語り手の何気ない一言を味わいながら、辞書編纂者の目で謎を見出し、解き明かしていく。
ことば尻を捉えているようでありながら、次第に読者をことばの魅力の中へと引き込む、異色の小説探検。
校注・本藩名士小伝: 真田昌幸・信之の家臣録柴辻 俊六 小川 雄 山中 さゆり 丸島 和洋
出版社: 高志書院 (2017/10/10)
真田昌幸・信之の家臣たちは、上田合戦(神川合戦)・小田原合戦・関ケ原合戦・大坂冬夏の陣などでどのような活躍をしたのか。
総勢84名の家臣たちの事績にエピソードも交えて記録する『本藩名士小伝』(嘉永2年成立)は、真田家の正史『真田家御事蹟稿』を編纂した河原綱徳の編輯による。
その翻刻に詳細な校注と解題を付し、真田家の歴史を解き明かす。