校正のこころ 増補改訂第二版: 積極的受け身のすすめ大西 寿男 (著)
出版社 : 創元社
発売日 : 2021/5/24
DTPや電子媒体、SNSの普及により、グーテンベルク以来の出版革命期を迎えた現代に、言葉を正し、整えるという校正の仕事はどうあるべきか。
誰もが情報発信できる時代にこそ求められる校正の方法論を、古今東西の出版校正史をひもとき、長年の実務経験と共に解き明かす。
日々言葉と向き合う出版人へ、そして言葉と本を愛する人へ贈る、技法解説を超えた包括的校正論。
激変するデジタル技術や環境に対応した待望の増補改訂版。
シェイクスピア全集 全33巻セット (ちくま文庫) シェイクスピア (著), 松岡 和子 (翻訳)
出版社 : 筑摩書房
発売日 : 2021/5/12
シェイクスピア劇、個人全訳の偉業!
普遍的な魅力を備えた戯曲を、生き生きとした日本語で。
詳細な注、解説、日本での上演年表をつける。
カバー装画・デザイン=安野光雅
千の心を持つシェイクスピアを千の声に訳し分ける。
その声たちが舞台で親しみ合い、争い、口説き、嘆く。
松岡和子の言葉の偉業である。
――池澤夏樹
心の支えとなったのは、「The readiness is all」(覚悟がすべてだ)という『ハムレット』のセリフだった――。
刊行から25年、坪内逍遥、小田島雄志に続く3人目のシェイクスピア劇全37編個人全訳。
(蜷川幸雄演出『彩の国シェイクスピア・シリーズ』翻訳も担当)
全集収録巻
1『ハムレット』数々の名セリフを残したシェイクスピア悲劇の最高傑作 解説/河合祥一郎
2『ロミオとジュリエット』世界で一番ロマンチックな恋愛悲劇 解説/中野春夫
3『マクベス』「運命よ、こうなったら徹底抗戦だ」 解説/中野春夫
4『夏の夜の夢 間違いの喜劇』新たな発見が続々! 解説/河合祥一郎・前沢浩子
5『リア王』「愛は量れるか?」 解説/河合祥一郎
6『十二夜』もつれる片思いの糸が紡ぐ傑作コメディ 解説/前沢浩子
7『リチャード三世』悪の醍醐味を生きた日本語で 解説/中野春夫
8『テンペスト』魔術は果て、罪は赦される 解説/河合祥一郎
9『ウィンザーの陽気な女房たち』無類の酒好き、女好き、太っちょの悪党フォルスタッフ 解説/前沢浩子
10『ヴェニスの商人』お金とセックスの隠喩に満ちた喜劇 解説/中野春夫
11『ペリクリーズ』奇想天外で幸福なおはなし 解説/河合祥一郎
12『タイタス・アンドロニカス』何という運命! 何という悲劇! 凄惨復讐劇 解説/由井哲哉
13『オセロー』嫉妬に狂った末に─。四大悲劇の傑作 解説/中野春夫
14『コリオレイナス』母と子の絆が生んだ悲劇 解説/河合祥一郎
15『お気に召すまま』「一目惚れでなければ恋にあらず」 解説/前沢浩子
16『恋の骨折り損』恋の駆け引き、学べます! 解説/由井哲哉
17『から騒ぎ』思い違いの恋愛喜劇 解説/中野春夫
18『冬物語』「再生」と「和解」のロマンス劇 解説/前沢浩子
19『ヘンリー六世 全三部』これぞ壮大な歴史絵巻 解説/河合祥一郎
20『じゃじゃ馬馴らし』舌戦を繰り広げる軽快な人気喜劇 解説/前沢浩子
21『アントニーとクレオパトラ』帝国の命運をかけた恋は劇的な結末を迎える 解説/由井哲哉
22『シンベリン』スリルと官能のロマンス劇! 解説/前沢浩子
23『トロイラスとクレシダ』トロイ戦争を題材にした恋愛悲劇 解説/中野春夫
24『ヘンリー四世 全二部』軽快な掛け合いが人気の英国史劇 解説/河合祥一郎
25『ジュリアス・シーザー』「お前もか、ブルータス?」 解説/由井哲哉
26『リチャード二世』失墜した弱き国王の悲痛な運命 解説/前沢浩子
27『ヴェローナの二紳士』シェイクスピア初期の恋愛喜劇 解説/中野春夫
28『尺には尺を』矛盾だらけの脆い人間達を描くシリアス・コメディ 解説/井出 新
29『アテネのタイモン』痛烈な人間不信を描く問題作! 解説/清水徹郎
30『ヘンリー五世』戦え、名誉のために! 解説/由井哲哉
31『ヘンリー八世』最強の王、現る。晩年の壮麗な歴史劇 解説/河合祥一郎
32『ジョン王』決断はすべて裏目に。「イングランド史上最悪」の王 解説/中野春夫
33『終わりよければすべてよし』とめどなく刺激的な言葉を繰り出す問題劇 解説/前沢浩子